newmo、シリーズA追加ラウンドで約63億円の資金調達を実施。名古屋で「newmo東海」、沖縄で「newmo沖縄」新会社を設立

資金調達の概要

newmo株式会社が実施したシリーズA追加ラウンドにおける資金調達は、約63億円にのぼります。これにより、シリーズAラウンドでの累計調達額は約167億円に達し、創業以来の累計資金調達額は約187億円となりました。資金調達の方法は、既存投資家を含む複数の投資家に対する第三者割当増資です。これにより、newmoはさらなる事業展開を目指して、名古屋と沖縄に新会社「newmo東海株式会社」と「newmo沖縄株式会社」を設立しました。

新たに設立された2社は、地域特性に応じたサービスを展開し、タクシー配車アプリの提供を行う計画です。両地域におけるタクシー市場は拡大しており、特に名古屋は人口第3位の都市であり、沖縄は観光客数が増加傾向にあるため、両社の設立は地域の交通の利便性向上に寄与することが期待されています。

資金調達の背景（推測）

資金調達の背景には、newmoが掲げる「利用者視点に立ったサステナブルな地域交通」の実現があると推測されます。設立からの様々な展開状況や、地域の交通事情を踏まえた事業モデルの構築が、投資家からの支持を得た要因となったと考えられます。特に、沖縄における公共交通機関の不足や、タクシードライバー数の減少は、地域住民や観光客にとっての課題とされており、その解決に向けた取り組みは社会的なニーズに応えるものとなっています。

さらに、名古屋市が掲げる「Aichi-Startup戦略」や、国内最大のオープンイノベーション施設「STATION Ai」の開設は、スタートアップ企業にとって魅力的な環境を提供しています。このような政策的な支援や地域特性を考慮することで、newmoの事業展開はさらなる拡大が期待されるでしょう。また、M&A後のPMIが順調に進捗し、タクシー事業が拡大している点も資金調達の大きな後押しとなっていると考えられます。

資金調達が成功した理由（推測）

資金調達の成功にはいくつかの要因が考えられます。まず、新moの事業モデルが明確であり、実績もあることが投資家に安心感を与えたでしょう。タクシー事業者との提携や、自社開発による配車アプリの展開といった具体的なビジョンが明示されていたため、投資家はその成長ポテンシャルを評価した可能性があります。

また、既存の投資家からの信任が強いことも一因です。新たに参加した金融機関系のベンチャーキャピタルは、地域密着型のビジネスモデルに対して支持を示したと推測されます。特に、地域のニーズとのマッチングが良好で、公共交通の利便性向上を目指す姿勢が評価されたのではないでしょうか。

さらに、国内外の厳しい経済環境にも関わらず、特定の地域や業種に特化した事業が増えているトレンドも背景にあると考えられます。特に、デジタル化やDXの進展により、業務効率化が進んでいる新モビリティの領域は今後の成長が期待されており、それに伴う投資が促進されているのだと思います。

資金調達の参考にすべきポイント

新moの資金調達から法人経営者や財務担当者が学ぶべき点はいくつか存在します。まず、明確なビジョンとそれに基づく計画が非常に重要です。投資家は事業の成長ステージを把握しており、どのように市場ニーズに応えるかを見極めています。したがって、経営者は自社のビジョンや戦略を具体的に示し、投資家を引きつけるスクリプトを用意することが求められます。

次に、既存投資家との良好な関係の構築が不可欠です。新moの場合、十分な信任を得たことが新たな資金調達に繋がっています。これには、定期的なコミュニケーションや透明性の確保、収益化の見込が立った段階での成果報告が必要です。

また、地域に根付いたビジネスモデルの重要性も見逃せません。CEOが強調しているように、地域の特性やニーズを正しく理解し、それに応じたアプローチをとることが不可欠です。地域密着型のビジネスは投資家にとってもリスクが低く、魅力的に映ります。

さらに、M&A後のPMIの進捗が資金調達に与える影響も大きいと感じました。つながりのある企業との協力やシナジーの追求は、事業の成長に寄与するだけでなく、投資家にとっても安心材料となります。

最後に、資金調達にあたっては多様な資金源を考慮することが重要です。newmoは既存の投資家に加え、地域に根付いた金融機関系のVCから投資を受け入れています。広範なネットワークを構築し、地域特性を生かしたパートナーシップの形成がキーとなるでしょう。

newmo、シリーズA追加ラウンドで約63億円の資金調達を実施。名古屋で「newmo東海」、沖縄で「newmo沖縄」新会社を設立newmo株式会社2024年10月31日 10時00分3
newmo株式会社（東京都港区、代表取締役 青柳直樹、以下newmo）は、シリーズA追加ラウンドにおいて、既存投資家を含む複数の投資家を引受先とした第三者割当増資により約63億円の資金調達を実施することをお知らせします（※）。これにより、シリーズAラウンドの累計調達額は約167億円、創業以来の累計資金調達額は約187億円となります。
※契約締結を完了。近日中に払込完了予定。

また新たな事業展開の拠点として、名古屋に「newmo東海株式会社」、沖縄に「newmo沖縄株式会社」を新設します。

newmoは”利用者視点に立ったサステナブルな地域交通”の実現を目指し、2024年1月に設立したスタートアップです。3月には大阪にてタクシー事業を展開する株式会社岸交、7月には株式会社未来都（みらいと）の経営権を取得し、newmoグループでタクシー車両600台以上を保有、従業員数は1,000人を超えています。
また、7月からは大阪にて日本版ライドシェアの運行を開始し、8月にはライドシェアドライバー向けに車両のリースを行うサービスを開始。さらに9月には大阪に次ぐ第二の拠点として新会社「newmo軽井沢御代田株式会社」を設立しています。

未来都社においては、経営管理強化やDX推進に取り組み、全営業所でのグループウェア導入による経営指標の可視化、自動点呼の導入や無線配車依頼の一部自動化などの業務効率化が進んでいます。また、収益力向上の鍵となるドライバー採用においても、デジタルツールの導入・効率化により、応募数は前年比1.4倍のペースに、内定率は7月から9月で2倍に改善するなど、newmoグループ参画から3ヶ