資金調達データ
- 関連ワードNTTデータ, SCSK, スリーシェイク, 資本業務提携, 資金調達
- 配信日2024年11月27日 10時00分
資金調達の概要
株式会社スリーシェイクは、2024年11月27日に発表したプレスリリースにおいて、株式会社NTTデータおよびSCSK株式会社から10億円の資金調達を実施し、両社との資本業務提携を締結したことを明らかにしました。これにより、スリーシェイクの累計資金調達額は23.5億円に達します。この資金調達はシリーズBラウンドの追加資金となり、同社が手掛けるSRE(Site Reliability Engineering)やクラウドネイティブ技術支援コンサルティング事業のさらなる発展を目的としています。
資金調達の目的としては、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進するための技術力の向上と、新規事業の拡充が挙げられます。特に、NTTデータとの提携を通じてエンタープライズ領域でのSREとクラウドネイティブ技術の推進を図る意図が示されています。また、SCSKとの提携により、自社のクラウドサービスの高度化も目指しています。
この資金調達は、スリーシェイクが在籍するデジタル技術の急速な進化に対応するための重要なステップであり、顧客への提供価値を向上させるための基盤を築くものと位置付けられています。
資金調達の背景(推測)
スリーシェイクがこの資金調達を行う背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進化する中で企業に求められるSREやクラウドネイティブ技術のニーズが高まっていることがあります。近年、多くの企業が従来のIT運用からクラウドベースのアプローチを模索しており、特にミッションクリティカルな業務システムにおいては、信頼性やセキュリティが特に重要視されています。
さらに、スリーシェイク自身がこれまでに実績を積み重ねており、その技術力が評価されていることも資金調達の背景として考えられます。同社は、SRE支援コンサルティング「Sreake」を提供して以降、様々な業界でのクラウドネイティブ化や運用改善に成功しており、その成功が新たな投資者を惹きつける要因となったことが推測されます。
また、資金調達によって進めようとしている新規事業である「Reckoner」「Securify」「Relance」といったプロダクトが既に順調に立ち上がっていることも、成長期待を高める要因となったと考えられます。これにより、NTTデータやSCSKとの提携がより一層強化され、エンタープライズ市場における影響力を拡大することが見込まれています。
資金調達が成功した理由(推測)
スリーシェイクが資金調達に成功した理由にはいくつかの要因が考えられます。第一に、同社の既存のプロダクトとサービスが市場のニーズに合致している点です。特に、SREやクラウドネイティブ技術は、企業の運用効率や競争力を高めるために不可欠な要素とされており、社会全体のデジタル化が進む中でその重要性が増しています。
第二に、NTTデータやSCSKといった大手企業との提携は、スリーシェイク自身の信頼性や市場での地位を強化する要因となるでしょう。これにより、新しいビジネスチャンスが生まれ、さらなる成長を促進することが期待されています。また、これらの企業はそれぞれ、クラウドとセキュリティの分野で広範な経験とリソースを持っており、スリーシェイクのビジネスに対する旋風を巻き起こす可能性が高まります。
さらに、近年のテクノロジー分野における人材不足も、資金調達に成功した要因です。優れた技術者を追加で採用し、技術力を向上させることは、企業にとって急務です。その点で、スリーシェイクはエンジニアの採用を強化する方針を打ち出しており、これが投資家の関心を引く要因にもなったでしょう。
最後に、スリーシェイクのミッションである「インフラをシンプルにしてイノベーションが起こりやすい世界を作る」というビジョンが投資家に共鳴したことも、資金調達成功の一因と考えられます。市場のニーズに応えるだけではなく、社会全体に貢献しようとする姿勢が、信頼性や支持を集める要素となったでしょう。
資金調達の参考にすべきポイント
本事例から得られる資金調達に関する参考ポイントは以下の通りです。これらは特に法人経営者や財務担当者にとって、今後の資金調達戦略において重要な側面となるでしょう。
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市場のニーズを把握する
まず重要なのは、資金調達を検討する際に市場のニーズを正確に把握することです。特にテクノロジー業界ではトレンドが急速に変化するため、常に最新の動向を追い、それに基づいて自社の製品やサービスを改善・適応させることが必要です。 -
信頼性と実績のあるパートナーシップ
大手企業や実績のあるプレイヤーとの提携を結ぶことで、資金調達の成功率を高められる可能性があります。特に、資本業務提携は新たな信頼を生み出し、リソースの共有や技術的な相乗効果を得られる機会を提供します。 -
明確なビジョンを掲げる
企業としてのミッションやビジョンを明確に伝えることも重要です。投資家は、その企業がどのように社会に貢献するのか、また将来的にどれだけ成長する可能性があるのかに注目します。この場合、スリーシェイクはそのビジョンを具体的に示すことで、さまざまなステークホルダーの支持を得ました。 -
持続的な成長戦略
資金調達後の具体的な成長戦略を示すことで、さらなる投資を引き寄せやすくなります。新しいプロダクトの立ち上げや、既存事業の進化、マーケティング戦略の強化などがその一例です。 -
人材確保のための戦略
優秀な人材の採用・育成は、企業の成長に不可欠です。資金調達を活用して人材を強化する計画を示すことで、投資家に対して強いアピールをすることができます。
このように、資金調達の成功には数多くの要因が絡み合いますが、スリーシェイクの事例からは、特に市場ニーズに基づいた戦略的なアプローチが重要であることが改めて浮かび上がります。
スリーシェイク、シリーズB追加ラウンドとしてNTTデータ、SCSKから10億円の資金調達及び資本業務提携を締結株式会社スリーシェイク2024年11月27日 10時00分404
株式会社スリーシェイク(代表取締役社長:吉田 拓真、本社:東京都新宿区、以下当社)は、SREやクラウドネイティブ技術支援コンサルティング事業や脆弱性診断プロダクトが評価され、株式会社NTTデータ及びSCSK株式会社を引受先として、総額10億円の資金調達及び資本業務提携を締結いたしました。
今回の調達により累計資金調達額は23.5億円となります。■背景
当社は、「インフラをシンプルにしてイノベーションが起こりやすい世界を作る」をミッションに掲げ、エンジニアリングの世界に横たわる労苦(Toil: トイル)を解消するサービスを複数提供してまいりました。2018年にSRE支援コンサルティング「Sreake」を提供して以来、金融、自動車、製造、小売、AI、メディアなどミッションクリティカル領域においてクラウドネイティブ化、運用改善を支援してきました。その技術力が認められ、Google Cloud及び第三者評価機関によりDevOps及びインフラストラクチャのスペシャライゼーションを取得しました。
また、新規事業である「Reckoner」「Securify」「Relance」もすでに順調な立ち上がりを実現し、Sreakeを基軸としたマルチプロダクト戦略を推進しています。
本提携を通じてエンタープライズ領域におけるSRE/クラウドネイティブ推進を図ってまいります。
■ NTTデータとスリーシェイク : 資本業務提携の詳細
1.SRE人材の供給による継続的なプロダクト価値の向上
2.Securifyとの連携によるシステム・サービスのセキュリティ向上
3.SRE人材の育成、技術協力及び人材交流■
出典 PR TIMES