資金調達データ
- 関連ワードJAXA, 共同研究, 大型構造物, 宇宙空間, 資金調達
- 配信日2024年12月4日 10時00分
資金調達の概要
株式会社cosmobloomは、宇宙空間での大型構造物の実現を目的に、JAXAとの共同研究を開始するとともに、プレシードラウンドでの資金調達を完了したことを発表しました。具体的には、HERO Impact Capital 1号投資事業有限責任組合を引受先とするJ-KISS型新株予約権による資金調達が行われました。資金は、超小型衛星向けのデオービット装置の開発や、数メートルに及ぶ膜面アンテナの開発に使用される予定です。また、2030年頃には宇宙太陽光発電システムの要素技術の実装を目指しているとされています。このように、具体的なプロジェクトおよび中長期的なビジョンを持った資金調達であることが特徴です。
資金調達の背景(推測)
最近の宇宙産業の成長と、それに伴う投資の増加が、cosmobloomの資金調達の背景にあると考えられます。特に、政府や民間企業が宇宙関連に注力する中、宇宙産業の革新を狙うスタートアップへの関心が高まっています。このような環境下で、cosmobloomが扱う「柔軟に展開できる構造物」は、実用化が難しいとされながらも、需要が高まる宇宙でのミッションに対して新たな可能性を提供すると期待されているため、投資家にとって魅力的であると推測されます。
また、JAXAとの共同研究は、技術的な信頼性を与えるだけでなく、政府機関との関係構築も重要な要素とされています。JAXAが持つ豊富なノウハウとネットワークを活用することで、より多くのプロジェクトや機会が生まれることが期待され、それが資金調達の背景に影響を与えていると考えられます。投資家たちは、社名が示す通り、宇宙産業の未来に「花を咲かせる」可能性を感じたのではないでしょうか。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した理由の一つは、業界のトレンドと連動し、明確なビジョンと開発計画を持っているところです。cosmobloomは、短期的には超小型衛星向けのデオービット装置を、長期的には宇宙太陽光発電システムに向けた製品開発を計画しています。このような段階的なアプローチは投資家に対して信頼感を与え、それが資金調達成功の要因となっている可能性があります。
さらに、共同研究を行うJAXAとの関係は、技術的な裏付けをもたらし、投資家に対して安心感と期待感を提供します。特に、宇宙に関連する技術は高リスクであるため、国の機関との連携は、事業の実現可能性を高める要素となります。JAXAの研究室と連携したプロジェクトであれば、実証実験や研究開発のサポートが得やすく、リスクを軽減できるため、資金調達がスムーズに進んだと考えられます。
加えて、宇宙産業は現在、世界中でパートナーシップや新たな事業展開が進んでいるため、その波に乗る形で資金調達を行うにあたり、この潮流を活かした形で注目を集めたことも一因と考えられます。特に、宇宙ビジネスの将来性を見越した投資家の動きが見られるため、そうした背景も資金調達を後押しする要素となったのでしょう。
資金調達の参考にすべきポイント
企業が資金調達を行う際に参考にすべきポイントはいくつかありますが、特に以下の点はcosmobloomの事例から学ぶべきに値します。
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明確なビジョンとロードマップを持つこと
資金調達の際には、具体的なプロジェクトや開発計画を示すことが重要です。cosmobloomは短期から長期にわたる開発計画を明示し、それが投資家の理解につながりました。自社の技術がどのように具体的な課題を解決するのかを明確にすることで、信頼を得やすくなります。 -
信頼性のあるパートナーシップを築くこと
技術的な信頼性を確保するためには、業界内で知名度の高い組織や機関と連携することが有効です。JAXAとの共同研究は、その信頼性を高め、資金調達に寄与したと考えられます。したがって、企業の成長段階に応じて適切なパートナーシップを結ぶことが資金を集めるカギとなります。 -
市場のニーズを常に把握すること
宇宙産業は急速に変化しているため、市場のトレンドやニーズを把握することは欠かせません。cosmobloomがターゲットとする市場におけるニーズを正確に捉え、それに基づいた製品戦略を定めたことで、人的資本や財務資本の両方を獲得したと考えられます。 -
リスク管理を意識すること
特に宇宙関連事業は高リスクであるため、リスクを計画し管理するフレームワークを持つことが重要です。投資家はリスクに敏感であるため、企業がどのようにリスクを軽減し、事業を進めるかを示すことで、より信頼を得ることができます。 -
情熱と使命感を持って事業を推進すること
投資家はしばしば情熱的に自らのミッションを持ち、社会に影響を与えようとする企業に魅力を感じます。cosmobloomの代表や技術顧問が企業理念について語る姿勢が、資金調達の成功に寄与した要因の一つとも言えるでしょう。企業のビジョンや理念をしっかりと共有することで、投資家に共感を呼びやすくなります。
以上のポイントを意識することで、資金調達を成功に導く一助となるでしょう。
宇宙空間での大型構造物実現を目指すcosmobloomがJAXAと共同研究を開始し、プレシードラウンドでの資金調達を完了株式会社cosmobloom2024年12月4日 10時00分3
宇宙空間での大型構造物実現を目指す株式会社cosmobloom(本社:東京都大田区、代表取締役 / CEO:福永桃子)はJAXA 宇宙構造物システム研究室と共同研究を開始したと共に、HERO Impact Capital 1号投資事業有限責任組合を引受先とするJ-KISS型新株予約権による資金調達を実施いたしました。
JAXA 宇宙構造物システム研究室と共同研究開始
当社は、JAXA 宇宙構造物システム研究室(以下、宮崎研究室)と共同研究契約を締結したことをお知らせします。宮崎研究室は当社の前身組織であり、宇宙構造物の構造概念、構造工学(特に、構造動力学)を究め、革新的な宇宙構造物を用いて最先端の宇宙科学・探査に寄与していくことを掲げています。宮崎教授は既に当社の技術顧問に就任していますが、宮崎研究室との共同研究により、JAXAプロジェクトを含めた柔軟展開構造物に係わるミッションの開発から製造までの連携を行い、共に次世代の宇宙構造システムの実現を目指してまいります。
資金調達の目的
本資金調達では宇宙空間での大型柔軟展開構造物の実証を兼ねた、超小型衛星向け0.25Uデオービット装置(宇宙ゴミ対策品)の開発(3m級構造物)を進めてまいります。また、2030年頃には、携帯電話やPCといった端末との直接通信などに利用可能な数m級膜面アンテナの開発を行う予定です。当社は、これらの開発の先に柔軟展開構造物を用いた2.5km級宇宙太陽光発電システム(以下、SSPS)実装を目指し、開発を進めていく予定です。デオービット装置膜面アンテナ宇宙太陽光発電
開発ロードマップ
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出典 PR TIMES