資金調達データ
- 関連ワードDTx, サービス, 医療, 精神疾患, 資金調達
- 配信日2025年1月8日 10時00分
資金調達の概要
emol株式会社が実施したシリーズAにおける資金調達の総額は3.15億円です。この資金調達は、第三者割当増資の形式を取っており、新たにグロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー、株式会社メドレーといった新規投資家が参加しています。また、既存投資家にはみずほキャピタル株式会社やThe Independents Angelらが名を連ねています。投資の目的は、精神疾患治療用アプリの臨床研究を進め、Patient Care Programの実現に向けた人材の採用強化にあります。特に、emolが開発している認知行動療法を実践するアプリや、疾患ごとのカスタマイズを行うAIチャットボットは、その重要な要素となっています。
資金調達の背景(推測)
この資金調達の背景には、コロナ禍がもたらしたメンタルヘルスへの関心の高まりと、医療分野におけるデジタル化の加速があります。特に、精神的な問題を抱える人々が増加する中で、デジタル技術を活用した新しい治療法の必要性が非常に高くなっています。emolは、従来の精神医療において直面する治療へのハードルを解消するために、全体的な治療フローを支えるアプリを開発しています。このニーズの高まりは、精神疾患の治療法としてのデジタル技術の受け入れが進んでいる状況であると考えられます。また、これにより治療のアクセシビリティを向上させ、地域医療の充実につながる可能性を有しています。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達の成功にはいくつかの要因が考えられます。まず第一に、emolの事業モデル自体が魅力的であることが挙げられます。精神疾患の治療に向けたプログラムやアプリは、テクノロジーを駆使して患者のニーズに応えるものであり、特に少子高齢化が進む日本では、このようなサービスへの需要が増しています。さらに、グロービス・キャピタル・パートナーズやマツキヨココカラ&カンパニーなど、名だたる投資家が参入しており、彼らの期待が資金調達の成功を後押ししたとも考えられます。
また、emolの具体的な事業計画や明確なビジョン、「メンタルヘルスケアを“当たり前”にし、健康な社会を創る」というパーパスが多くの投資家に共感を呼んだことで、資金調達がスムーズに進んだ可能性があります。医療分野のデジタル化に対する社会的な関心も、資金を集めるための大きな要素となったでしょう。
資金調達の参考にすべきポイント
emolの資金調達から法人経営者や財務担当者が参考にすべきポイントはいくつかあります。まず第一に、透明性のあるビジョンとミッションの設定が重要です。emolは「メンタルヘルスケアを“当たり前”にする」という明確な目標を持っており、これが多くの投資家の信頼を勝ち取った要因の一つです。
次に、社会的なニーズに応じたソリューションの提供も不可欠です。精神疾患領域におけるデジタル治療は、患者が抱える多くの課題を解決しようとするもので、これは投資家にとって魅力的な要素になります。特に、治療のグレードやアクセスの向上を目指すことは、短期的な収益よりも長期的な価値に重点を置かれていることを示しています。
また、投資家との信頼関係の構築も重要です。新規投資家との関係構築が成功することで、資金調達の成功率が高まります。特に科学技術や医療分野における投資家は、業界の専門知識を持っていることが多く、彼らとの信頼性のある関係を築くことが事業の成長にとって非常に重要であると言えます。
最後に、資金調達のプロセスにおいては、既存の投資家との関係を維持し、新規投資家の関心を引くための戦略的なアプローチが求められます。emolが既存投資家を大切にしつつ、新たな投資家を積極的に迎え入れた姿勢は、資金調達の成功に寄与しています。このようなアプローチは、他の企業にとっても資金調達の際の非常に参考になる戦略と言えるでしょう。
emol株式会社のこの資金調達事例は、今後デジタルヘルスケア分野での進展を考える上で、他の企業にとっても学ぶべきポイントであり、特にメンタルヘルスケアにおける技術革新に注目が集まる現代において、非常に示唆に富んだものとなっています。
精神疾患DTxの開発を行う「emol」、3.15億円のシリーズA資金調達を実施デジタル技術で精神医療を変革し、Patient Care Programの実現へemol2025年1月8日 10時00分2
精神疾患DTxの開発を行うemol株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:千頭 沙織)は、シリーズAラウンドにおいて、グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社をリードインベスターとし、株式会社マツキヨココカラ&カンパニーが設立したCVCファンド「MC&C投資事業有限責任組合」、株式会社メドレー、既存投資家のみずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合、The Independents Angel2号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施したことをお知らせいたします。今回の資金調達により、精神疾患領域の治療用アプリの臨床研究の推進及びPatient Care Programの実現に向けた人材採用の強化を進めます。■資金調達の概要
【調達金額】3.15億円
【調達方法】第三者割当増資
【新規投資家】
グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社
株式会社マツキヨココカラ&カンパニー(MC&C投資事業有限責任組合)
株式会社メドレー
【既存投資家】
みずほキャピタル株式会社(みずほライフサイエンス第1号投資事業有限責任組合)
株式会社Kips(The Independents Angel2号投資事業有限責任組合)■精神疾患向け治療用アプリの開発
2022年春より、精神疾患治療を目的とした認知行動療法を実践するアプリの日本国内薬事承認を目指して研究を進めてきました。 治療用アプリでは、emolがこれまで非医療領域で提供してきた、自宅で認知行動療法を実施できるデジタルプログラムの基盤技術を応用し、AIチャ
出典 PR TIMES