KIIが3Dプリント型枠で建築を革新するDigitalArchiに追加出資

資金調達データ

  • 関連ワード3Dプリント, DigitalArchi, KII, 建築, 資金調達
  • 配信日2025年1月17日 10時00分

資金調達の概要

KII(慶應イノベーション・イニシアティブ)は、神奈川県鎌倉市に本社を置くスタートアップであるDigitalArchiに対して追加出資を行いました。今回の資金調達は第三者割当増資で、総額約3.5億円の資金を調達することに成功しました。DigitalArchiは、3Dプリンタ製樹脂型枠技術を用いた革新的な建設手法を提供し、これにより建築業界における環境負荷の軽減と生産性の向上を図ることを目指しています。資金は主に人材獲得や技術開発に投じられ、今後のプロジェクト受注に対応するための体制を強化していく予定です。

資金調達の背景(推測)

DigitalArchiがこのタイミングで資金調達を行う背景には、幾つかの要因が考えられます。まず、3Dプリンティング技術は急速に発展している技術分野であり、特に建築業界において新たな需要が高まっています。環境意識の高まりや持続可能な開発目標、カーボンニュートラルに向けた取り組みが進む中で、従来のコンクリート型枠を代替できる素材が求められています。

また、DigitalArchiが設立から1年余りで具体的な顧客ニーズを確認し、数多くのプロジェクトを受注したことも大きな要因です。このような成果が、投資家の関心を引く材料となり、資金調達に成功した可能性があります。また、KIIが持つ大学の研究成果や支援体制が、信頼性を高める要素として働いたのかもしれません。

資金調達が成功した理由(推測)

今回の資金調達が成功した理由として、以下の要素が考えられます。一つ目は、DigitalArchiが提案する技術の実用性と市場のニーズのマッチングです。3Dプリンタ製樹脂型枠は、型枠の低価格化や短納期化、複雑な形状への対応が可能であり、建設業界にとって非常に魅力的な選択肢となっています。このため、投資家は技術の有望性を感じ、資金提供を決定したと考えられます。

二つ目は、KIIが持つネットワークと支援体制です。慶應義塾大学からのスピンオフ企業であるDigitalArchiは、大学の研究成果を活用したプロジェクトであるため、学術的なバックグラウンドを持つ資金提供者にとって安心材料となります。KIIがリードで出資したことで、他の投資者も参入しやすくなり、結果として資金調達が円滑に進んだ可能性があります。

三つ目は、環境問題への関心の高まりです。持続可能な建設技術は今後のスタンダードと見なされ、投資家も社会的貢献を重視する傾向が強まっています。そのため、DigitalArchiの環境に配慮した技術は、資金を集める大きな理由になったと考えられます。

資金調達の参考にすべきポイント

今回の資金調達を参考にする際には、いくつかの重要なポイントが考えられます。

まず、技術の実用性と市場ニーズとのズレを避けることが重要です。DigitalArchiのように、立ち上げ時から具体的なニーズに着目し、プロジェクトを受注することで確実な需要を確認できれば、資金調達の際にも説得力が生まれます。

次に、信頼性の高い支援者を得ることが鍵です。KIIのような大学発のベンチャーキャピタルや、業界でのネットワークを持つ投資者からの出資は、企業の信用を高める助けとなり、他の投資家を呼び込む要因にもなります。

また、社会的な価値を持つプロジェクトに対する投資家の関心が高まっていることを考慮に入れるべきです。環境問題や社会貢献など、ポジティブな影響を与える事業モデルは、資金調達の際に優位性を持つことが多いです。

さらに、資金調達に向けての準備やプレゼンテーションのクオリティも重要です。スタートアップは、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家に対して明確なビジョンと実績を示し、成功事例やユーザーからのフィードバックを基に自社の価値を端的に伝えることが求められます。

最後に、長期的な成長戦略と短期的な成果を両立させることも大切です。投資家は通常、短期的なリターンを求めつつも、長期にわたる企業の成長性を重視します。そのため、DigitalArchiのように具体的な短期目標と、それに向けた中長期の戦略をブレンドするアプローチが有効といえます。

以上の点を参考にすることで、今後の資金調達活動において効果的な戦略を構築することができるでしょう。

KIIが3Dプリント型枠で建築を革新するDigitalArchiに追加出資建築業界の環境負荷低減と生産性向上を実現する3Dプリンタ製樹脂型枠技術の実用化へ慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)2025年1月17日 10時00分0慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、慶應義塾大学発スタートアップであるDigitalArchiに対して追加出資をいたしました。DigitalArchiは今回の増資により、総額約3.5億円の資金調達を実施し、人材獲得と技術開発をさらに加速し、建築現場への価値提供を本格化させていきます。慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下 KII)は、弊社が運営するファンドより、慶應義塾大学スタートアップである株式会社DigitalArchi(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 松岡 康友、以下 DigitalArchi)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。KIIは本出資ラウンドをリードし、他の出資者からの調達も含め今回の第三者割当増資によるDigitalArchiの調達額は総額3.5億円となります。

◆コンクリート型枠の低価格化・短納期化・複雑形状対応を実現する3Dプリンタ製樹脂型枠の製造体制と技術開発を加速
DigitalArchiは2023年6月の創業から1年余りの間にMVP製作とPoCを重ね、建築現場、及びプレキャストコンクリート製造現場における3Dプリンタ製樹脂型枠の確かな需要の存在確認と、現場にとっての真の課題解決となるために必要な開発要素の特定を進めた結果、多数のプロジェクトを受注するに至りました。
今回の資金調達により、獲得したプロジェクトに応えられる体制を構築するための人材獲得、及び3Dプリンタ製樹脂型枠の製造体制と技術開発を加速させて参ります。

■会社概要
会社名 :株

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出典 PR TIMES

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