資金調達データ
- 関連ワードHAKKI AFRICA, シリーズC, タクシードライバー, マイクロファイナンス, 資金調達
- 配信日2025年2月3日 10時00分
資金調達の概要
HAKKI AFRICAは、シリーズCの1stクローズにおいて、総額19.7億円の資金調達を実施しました。この資金調達には、SMBCベンチャーキャピタル株式会社とグローバル・ブレイン株式会社が共同リード投資家として参加しており、他にも農林中央金庫、グローブアドバイザーズ、ごうぎんキャピタルなどの複数の投資家が関与しています。今回は第三者割当増資と銀行融資の形を取っており、創業以来の累計調達額は計41.6億円となりました。この資金は、HAKKI AFRICAがアフリカ市場でのさらなる展開を図るために使用される予定です。
HAKKI AFRICAは、タクシードライバー向けのマイクロファイナンス事業を展開し、主にケニアをプラットフォームとして運営しています。特にタクシードライバーが直面する融資の難しさに着目し、独自のクレジットスコアリングシステムを構築し、与信審査を効率的に行うことによって、車両の購入資金を提供しています。このような背景により、具体的なビジネスモデルが明確で参入の障壁を低くしているため、投資家からの支持を受けやすい環境が整っていました。
資金調達の背景(推測)
HAKKI AFRICAの資金調達が行われる背景には、アフリカ市場の成長とフィンテックの需要が急激に高まっていることが考えられます。特に、タクシー産業は現金取引が多く、銀行システムから融資を受けることが難しいという現実があります。このため、タクシードライバーが車両を取得しやすくするためのマイクロファイナンス事業は、非常に重要な役割を果たすと考えられます。また、経済活動のデジタル化が進む中、多くの新興市場では、金融アクセスが得られない人々がいることが問題視されており、そこにビジネスのチャンスが存在します。
さらに、HAKKI AFRICAは、特にクレジットスコアリング技術を用いてリスクを極限まで抑えたアプローチを取っており、これが金融包摂を実現するための持続可能なモデルとなっています。これは、投資家にとっても魅力的な要因であり、リスクを分散しつつも、成長を見込んだ投資先としての期待が膨らむ結果となります。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した理由として、いくつかの要因が挙げられます。一つ目は、HAKKI AFRICAが実績を持っている点です。売上は高い成長率を維持しており、連結の経常利益も3期連続の黒字を達成するなど、財務指標が改善しています。特に前年比での経常利益の増加率が+1,330%という高水準であり、これが投資者の信頼感を向上させました。
二つ目は、市場の需要に対する明確な解答を提供できている点です。HAKKI AFRICAは、特に銀行融資が受けにくいタクシードライバー向けに特化した事業モデルを持ち、このニーズは既存の金融機関で十分に満たされていません。このような隙間市場に焦点を当てたアプローチが、投資家に対して具体的なビジョンを提供しています。
三つ目は、信頼性の高い投資家陣が参加しているという点です。SMBCベンチャーキャピタルやグローバル・ブレインといった大手投資家がリードを取っていることで、資金調達の信頼性が一層増しています。これにより、他の投資家も安心して参加できる環境が整っていると考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
まず、ビジネスモデルの明確化が重要です。HAKKI AFRICAはタクシードライバー向けのマイクロファイナンスという明確なニーズに応えるモデルを持っています。このような具合に、事業が解決する具体的な課題を明確にすることで、投資家の興味を引くことができます。投資先として選ばれるためには、課題を的確に把握し、それに対する解決策を提示することが不可欠です。
次に、成長実績の提示も重要です。売上や利益の成長、特に前年比での成長率を示すことで、投資家に対して将来性を訴求できます。潜在的なリスクを説明しつつ、実績を基に信頼感を築いていくことが、資金調達の成功に寄与します。
また、参加する投資家の種類と信頼性も考慮するべきです。大手投資家を引き入れることで、小規模な投資家も心理的に安心感を持ち、出資を検討しやすくなります。このため、信頼できるパートナーシップを築くことが資金調達において不可欠といえます。
最後に、事業の社会的意義を明確にすることも重要です。HAKKI AFRICAは、金融アクセスのない人々に対する金融包摂を実現するといった社会的意義を訴求しています。投資家は利益だけでなく、社会への貢献も重視する傾向にあるため、事業のビジョンが社会的に意義あるものであることを示すことが、資金調達において大きな力となるでしょう。
HAKKI AFRICA、シリーズCの1stクローズ総額で19.7億円の資金調達を実施アフリカのFintech最前線に立つ日本人起業家のプレスリリース株式会社HAKKI AFRICA2025年2月3日 10時00分0アフリカでタクシードライバー向けマイクロファイナンス事業を行うHAKKI AFRICA(ハッキアフリカ)はシリーズCの1stクローズで、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長 佐伯 友史)とグローバル・ブレイン株式会社(代表取締役社長 百合本 安彦)を共同リード投資家とする19.7億円の資金調達を実施しました。
■今回の資金調達について
第三者割当増資と銀行融資にて、以下のVC/CVCを引受先として合計19.7億円の資金調達を実施し、創業以来の累計調達額は41.6億円となりました。今回の増資を受けて当社は更なる海外展開の足掛かりとします。第三者割当増資参加投資家は下記の通り(順不同)
SMBCベンチャーキャピタル株式会社
グローバル・ブレイン株式会社
農林中央金庫(ファンド運営会社:グローバル・ブレイン株式会社)
グローブアドバイザーズ株式会社
ごうぎんキャピタル株式会社
融資(社債投資等含む)での参加銀行・ノンバンク・その他金融機関は下記の通り(順不同)
三井住友銀行
Funds Startups
北國銀行
ファルス株式会社
■HAKKI AFRICAの事業概要
アフリカでは多くのタクシードライバーが銀行融資の与信に値する書類や頭金を準備できず、個人のオーナーから車をレンタルしてのタクシー個人事業が一般的になっています。
当社は独自のアルゴリズムを用いたクレジットスコアリングシステム構築し、与信審査を機械的に行いリスクを限りなく抑えた車両購入用のファイナンス商品をケニアで提供しています。
出典 PR TIMES