副業の報酬「お金以外でもOK」が80%|新しい価値交換時代の到来

資金調達データ

  • 関連ワードマッチングサービス, 副業, 報酬, 物々交換, 調査
  • 配信日2025年2月4日 11時00分

資金調達ニュースの概要

株式会社JICUが運営する食のスキルシェアサービス「ジョブグルメ」が行った調査によると、副業における報酬に対する意識が大きく変化していることが明らかになった。調査対象者110名のうち、80%が副業の報酬として金銭以外のものでも受け入れる意向があると回答した。特に、農産物や食品、サービス利用権などの商品への関心が高いことが示された。さらに、副業において重視されるポイントとして「実績作り」が挙げられており、これは従来の金銭的報酬を上回る結果となった。こうした動向は、価値交換の新たな形を反映したものであり、地域経済や地域産業の活性化にも寄与することが期待されている。

資金調達ニュースの背景(推測)

近年、シェアリングエコノミーの普及や副業の促進が進む中で、労働市場の構造は大きく変化している。フリーランス人口は2015年から2021年までの間に1.5倍に増加し、副業を希望する人々も増加している。この背景には、ライフスタイルの多様化やはたらき方に対する価値観の変化があると考えられる。また、新型コロナウイルスの影響により、リモートワークが普及したことも、従来の働き方から自由度の高い働き方への移行を促している可能性が高い。

加えて、物々交換や共感ベースの地域通貨といった新しい価値交換の形が登場したことで、消費者の側でも金銭以外の報酬への関心が高まっている。調査では、副業の報酬として「農産物・食品」が69.1%で最も多く挙げられ、次いで「サービス利用権」が60.9%で続いていることからも、これらの新しい価値観が浸透していることがうかがえる。このように、従来の金銭的報酬から多様な価値交換へとシフトする流れは、法人が資金調達やビジネスモデルを見直すうえでの大きな要因となっている。

資金調達ニュースから参考にすべきポイント(推察)

本調査から得られるいくつかのポイントは、法人経営者や財務担当者にとって非常に参考になるであろう。

まず第一に、副業の報酬として金銭以外の価値を認める流れが強まっていることは、企業が投資を行う際の新しい視点を提供する。特に地方経済においては、物々交換の仕組みを通じて地域資源を最大限に活用することができる。自身の事業活動に必要なスキルやサービスを得るために、地域の農産物や資源と交換することが可能であり、このような新たなビジネスモデルを模索することが重要となる。

第二に、調査結果から「実績作り」が重視される傾向が見受けられる。企業は人材の育成やスキル向上に力を入れ、単なる短期的な利益獲得だけでなく、長期的なキャリア投資としての視点を持つことが求められつつある。これにより、社員が副業を通じて得た経験やスキルを企業内でも活かす機会が増え、組織全体の競争力向上につながる。

さらに、調査結果では「お金以外」の受け入れに関する許容度が30%に達するなど、従来のモノサシを超えた価値観が広まっていることを踏まえ、企業としても今後のプロダクトやサービスの開発において、金銭以外の価値を提供することを検討する価値がある。たとえば、顧客に対する付加価値としての体験や、地域資源とのコラボレーションの視点を取り入れた商品展開など、新しいビジネスの可能性を探る必要がある。

最後に、地域密着型のサービスを展開する企業にとって、地域産業との連携がますます重要になってくる。株式会社JICUの「ジョブグルメ」のように、地域資源や食品を報酬として取り入れることで、地域経済の活性化や資金調達の新しい形を模索することは、社会的な意義だけでなく、自社の成長にも結びつく。これにより、企業は単なる利益追求から一歩進んだ、持続可能な成長を目指すことが可能となるであろう。

これらの観点を踏まえた上で、法人経営者や財務担当者は、今後のビジネスモデルや資金調達の戦略を再考し、新たな価値交換の時代に適応することが求められている。

副業の報酬「お金以外でもOK」が80%|新しい価値交換時代の到来佐賀発!食のスキルシェアサービス「ジョブグルメ」が、副業の報酬に関する実態を調査株式会社JICU2025年2月4日 11時00分5
「ジョブグルメ」を運営する、株式会社JICU(佐賀県鳥栖市、代表取締役:水田侑宏)は、副業に関心のある20-60代男女110名を対象に、「副業の報酬」に関する意識調査を実施しました。調査の結果、副業の報酬として「金銭以外も受け入れる」と回答した人が80%に達し、特に農産物・食品やサービス利用権などの現物支給への関心が高いことが明らかになりました。また、副業で重視することとして「実績作り」がトップとなり、金銭的報酬を上回る結果となりました。
◾️調査の背景
近年、シェアリングエコノミーの発展や物々交換プラットフォームの普及により、従来の金銭報酬に限定されない新しい価値交換の形が注目を集めています。例えば、不用品の物々交換サービスや、共感をベースにした地域通貨の発行、アパレルショップによる思い入れのある洋服の交換など、お金を介さない価値交換の形が次々と生まれ、社会に浸透しつつあります。

また、フリーランス人口は2015年と2021年の比較において1.5倍へ増加(※1) し、副業希望者も85%(※2) に達しています。このような働き方の多様化と価値観の変化を背景に、私たちは「副業の報酬」に関する実態調査を実施しました。
※1ランサーズ 『新・フリーランス実態調査』 ※2 job総研『2023年副業・兼業の実態調査』

【調査概要】「副業の報酬、どう受け取る?」意識調査
【調査方法】インターネット調査(自社調査)
【調査期間】2025年1月15日~1月21日
【調査対象者】20-60代の男女で副業実施者および関心者 、フリーランス
【有効回答数】110名

◾️Point 1 副業の報

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出典 PR TIMES

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