ワイヤレス植込型BMIシステム医療機器を開発するJiMEDがシリーズAラウンドで3.5億円の資金調達を実施

資金調達データ

  • 関連ワードBMI, JiMED, NEDO, シリーズAラウンド, 資金調達
  • 配信日2025年2月13日 16時57分

資金調達の概要

株式会社JiMEDは、ワイヤレス植込型ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)システム医療機器の開発を行っている企業で、シリーズAラウンドにて3.5億円の資金調達を実施しました。この資金調達は、第三者割当増資の形をとり、引受先には株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、グリーンコア株式会社が名を連ねています。今回の調達により、JiMEDの累計資金調達額は約8.5億円に達しました。

この資金は、2025年に予定されているALS患者向けの企業治験準備や、製品改良を進めるための国内外のパートナー企業との連携を強化するために使用される予定です。さらに、NEDOの「ディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(DTSU)」の第5回公募においても採択され、最大2億6,500万円の助成を受けることになります。これにより、JiMEDはさらなる事業基盤の強化と製品の市場導入を加速させることが期待されています。

資金調達の背景(推測)

JiMEDの資金調達の背景には、現代医療における深刻な課題への関心の高まりがあると考えられます。特に、重度の神経疾患や外傷に苦しむ患者の増加に伴い、社会は新しい治療法への期待を寄せています。特に、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やその他の進行性疾患によって身体的活動や意思伝達が制限される患者に対する新たなソリューションは極めて重要です。JiMEDが開発するワイヤレス植込型BMIシステムは、こうした患者の生活の質(QOL)を向上させる可能性が高く、医療界や投資家からの関心を集めたと推測されます。

また、NEDOからの助成を受けたことは、技術開発の信頼性や将来性を高め、潜在的な投資家にとって魅力的な要因となったと考えられます。技術の商業化に向けた後押しがあることで、より多くの資本を集めやすくなったと推測されます。

資金調達が成功した理由(推測)

JiMEDが資金調達に成功した理由はいくつかあります。まず、彼らが開発しているワイヤレス植込型BMIシステムの技術的な革新性と市場ニーズに関連した重要性が大きい点が挙げられます。従来の治療法や介護の枠を超え、患者の自立した生活を支援する技術は、特に医療業界において大きな注目を浴びています。

また、引受先となった各投資家の信頼性も成功要因の一つです。慶應イノベーション・イニシアティブなど名のあるVCからの支援は、事業の信頼性を高め、他の投資家へのアピールにもつながります。研究開発を進める今後の計画や、実際に患者に寄与するプロダクトの提供予定が具体的に示されていたため、投資家にとってリスクを取る価値があると判断されたのではないかと推測されます。

さらに、国内外でのパートナーシップの強化計画及び、NEDOによる助成は、JiMEDが持つビジョンや成長戦略の実現可能性をさらなる確信に変え、資金調達の成功を後押ししたと考えられます。

資金調達の参考にすべきポイント

JiMEDの資金調達から得られる参考ポイントはいくつかあります。まず第一に、技術の革新性と社会的なニーズへの寄与を明確に示すことが、投資家の関心を引く重要な要素であるという点です。潤沢な資金が集まるスタートアップは、患者や社会に何をもたらすかを明示することで、より高い評価を得られます。

次に、信頼できる投資家やパートナーとの連携が、資金調達の成功に大きく寄与することも示されています。特に、名のあるVCや関連企業との関係構築は、信頼性を高めるだけでなく、その後のビジネス展開においても重要な支えとなります。

さらに、資金調達の透明性や計画性も欠かせません。具体的な使途や納期、将来の展望を示すことができれば、投資家は出資に対してより安心感を持てるためです。JiMEDは、具体的に企業治験や製品改良に向けたステップを示すことで、資金調達の成功につなげました。

最後に、支援を受けられる助成制度に関する情報も事前に把握し、活用することが今後の資金調達において大きな助けとなります。NEDOのような支援機関からの助成を受けることで、プロジェクトの信頼性とリソースを向上させ、資金調達の可能性を広げることができるでしょう。

このように、JiMEDの事例は、技術的革新、信頼できる支援ネットワーク、具体的な計画、そして助成制度の活用が、資金調達の成功においていかに重要であるかを示しています。これらのポイントを参考にすることで、他の法人経営者や財務担当者も自身の資金調達活動に生かすことができるでしょう。

ワイヤレス植込型BMIシステム医療機器を開発するJiMEDがシリーズAラウンドで3.5億円の資金調達を実施―資金調達とNEDO DTSU事業の採択を受け事業化を加速―株式会社JiMED2025年2月13日 16時57分1ワイヤレス植込型BMIシステム医療機器を開発する株式会社JiMED(本社:大阪府吹田市、代表取締役:中村仁、以下 当社)は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、グリーンコア株式会社を引受先とする第三者割当増資により、総額3億5000万円の資金調達を実施しました。なお、本シリーズAラウンドでの資金調達により、当社の累計資金調達額は約8億5000万円になります。
あわせて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「ディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(以下DTSU)の第5回公募において、STS(Seed stage Technology-based Startups)フェーズに採択されたことについてもお知らせします。
今回の第三者割当増資の実施ならびに、NEDO DTSU事業への採択により、当社では、2025年に実施予定のALS患者向け企業治験の準備を加速すると共に、製品改良に向けた国内外のパートナー企業との連携、事業基盤の構築を推進してまいります。

【引受先コメント・JiMEDへの期待】
リードVC 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII) 執行役員 本郷有克様
JiMED社が開発を進めているワイヤレス植込型BMIシステムは意思伝達や運動機能を補完する装置として、病気の進行などによりこういった機能が失われる患者様にとって新たなツールとなりうることから、大きなインパクトを生むと期待している。今後の研究開発を進めていく一助とな

プレスリリース本文の続きはこちら
出典 PR TIMES

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です