「Abies Ventures FundⅡ投資事業有限責任組合」へのLP出資を決定

資金調達データ

  • 関連ワードAbies Ventures, LP出資, スタートアップ, ディープテック, 東京大学
  • 配信日2025年4月28日 13時00分

資金調達の概要

「Abies Ventures FundⅡ投資事業有限責任組合」へのLP(Limited Partner)出資が決定されたことは、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が行ったもので、これは大学発スタートアップの育成を加速するための重要なステップと位置付けられています。この出資は、東京都の「Global Innovation with STARTUPS」戦略の一環として実施されており、Abies Ventures株式会社が運営するディープテックに特化したファンドに対するものであります。

Abies Venturesは、ディープテック分野でのスタートアップ投資を専門としており、特にロボティクス、AI、素材・環境、宇宙分野において、海外市場での競争力を持つ企業の育成と支援を目指しています。出資による資金は、大学発の技術シーズを商業化し、グローバルに展開できるスタートアップの成長を後押しするために活用される見込みです。これにより、大学発スタートアップの国際競争力を高めることを目指しています。

資金調達の背景(推測)

資金調達の背景には、日本のスタートアップエコシステムにおける競争力強化という大きな潮流があります。日本は、世界が注目する科学技術や研究力の基地を多数持っており、大学や研究機関が有している先端技術を活用するスタートアップの必要性が増しています。しかし、技術があっても適切な資金や支援がない場合、その技術を商業化することが難しくなるため、大学発のスタートアップを育成するためのコンソーシアムやファンドの設立が進んでいます。

さらに、Abies Venturesのようなディープテックに特化したベンチャーキャピタルが、国内外の市場での成長を目指す起業家に対して具体的なハンズオン支援を提供することは、資金調達の背景として非常に重要です。特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)が進行する中で、環境問題や経済安全保障に対して対処するための新しい技術開発が期待されています。そのため、大学および研究機関の知見を基にした新しいビジネスモデルの確立が求められている状況です。

資金調達が成功した理由(推測)

本資金調達が成功した理由として、いくつかの要因が考えられます。まず第一に、Abies Venturesの運営するファンドの魅力と信頼性が高いことが挙げられます。Abies Venturesは、過去の投資実績や、連続起業家とのネットワークを活用することで、投資家に安心感を提供しています。このような信頼性のある VC が運営するファンドへの出資は、リスクを抑えられ、そのビジョンに共鳴する多くの投資家を引きつける要因となります。

次に、東京都が掲げる「Global Innovation with STARTUPS」に基づく政策支援があります。この政策の下、大学発スタートアップの育成が国家的な戦略として位置付けられており、これに対する政府のコミットメントが、投資家にとっても安心材料となります。公的機関の支援を受けていることで、事業としてのフォーカスや方向性の明確さが増し、より多くの資金が集まることになったと考えられます。

さらに、ディープテック分野自体が注目されているため、投資家は将来的な成長ポテンシャルを見込んで資金を提供しやすくなっています。次世代技術や持続可能な社会作りに貢献するイノベーションに対しての期待が高まっているため、こうした分野へのアクセスが増加することにより、実行可能性や収益性が高まるとの見込みを持っている投資家が多いと推測されます。

資金調達の参考にすべきポイント

この資金調達を通じて、法人経営者や財務担当者が今後の資金調達活動において参考にすべきポイントは以下の通りです。

  1. 投資家への信頼性構築: 出資先のVCやファンドの過去の実績や運営体制を調査し、自社が資金を預ける相手の信頼性をしっかりと確認することが重要です。また、自社自身も透明性を持った運営やコミュニケーションを行うことで、投資家からの信頼を得ることができます。

  2. 政策との連携: 政府や地方自治体の支援策を意識することが必要です。今後の資金調達を考える際には、どのような政策支援があるかをリサーチし、その支援を活用できるかどうかを検討することが役立ちます。

  3. 分野の選定: ディープテックに限らず、自社が特化する分野が今後注目されるかどうかを見極めることも重要です。市場動向やテクノロジーの発展に目を向け、自社がどのように貢献できるかを考えた上で資金調達に臨むことが成功の鍵となります。

  4. ハンズオン支援の重要性: 単に資金を調達するだけでなく、投資家からの実践的な支援が得られる環境を整えることも大切です。投資が決まった際には、ビジネスの成長を踏まえた経営指導や営業支援を提供してくれるパートナーとの連携を強化することが、資金調達後の成功に繋がります。

  5. イノベーションへの取り組み: 最終的には、イノベーションを実現するための取り組みが必要です。顧客ニーズに応える新たな価値の創造や技術の発展を目指した事業開発を行うことで、資金調達だけでなく事業の持続的な成長も促進されます。

これらのポイントを考慮しながら、法人経営者や財務担当者は資金調達を計画していくことが重要です。特に、変化の激しい市場においては、柔軟でかつ戦略的なアプローチが求められます。

「Abies Ventures FundⅡ投資事業有限責任組合」へのLP出資を決定東大IPC2025年4月28日 13時00分1東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:植田浩輔、以下、東大IPC)は、スタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」を掲げる東京都の支援の下で運営する大学発スタートアップ等促進ファンド投資事業有限責任組合(Academic Startup Acceleration、以下、ASAファンド)より、Abies Ventures株式会社(本社:東京都港区、代表取締役マネージング・パートナー:山口冬樹、長野草太)が運営する「Abies Ventures FundⅡ投資事業有限責任組合」に対してLP出資を実施しました。

国内外でのディープテック投資、事業家視点も兼ね備えた豊富な経験と実績でグローバル成長をサポート
Abies Venturesは、2017年設立の独立系ベンチャーキャピタル(VC)でロボティクス・モビリティ、AI・高度情報処理・通信、素材・環境、宇宙など、最先端技術を活用したディープテック領域に特化した投資を行うベンチャーキャピタルです。同社は、連続起業家の孫泰蔵氏とともに国内外スタートアップ投資を率いた経験、CFOとして海外上場を実現したユニコーンの実現など、投資家としてはもちろん事業家としての経験・実績を活かし、投資後も積極的に経営支援や営業ネットワークの提供を行うなど積極的なハンズオン支援を手がけています。技術・事業両面での深い知見、国内外のネットワークを活かし、海外展開やクロスボーダーIPO、海外投資家からの資金調達など、グローバルでの成長を強力にサポートしています。
東大IPCは、同社の豊富な投資実績に加え、海外事業展開や資金調達などのグローバル支援を行う

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出典 PR TIMES

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