資金調達データ
- 関連ワードLAT1, UntroD, ジェイファーマ, 医薬品, 資金調達
- 配信日2025年4月30日 16時00分
資金調達の概要
UntroD野村クロスオーバーインパクトファンド(XIF)は、ジェイファーマ株式会社に対して総額37.7億円の資金調達を実施しました。この資金は、特に新規治療ターゲットであるL型アミノ酸トランスポーター(LAT1)に焦点を当てた薬剤の研究開発に充てられます。ジェイファーマはこの資金を使って、LAT1阻害剤「ナンブランラト」と「JPH034」のさらなる臨床試験や非臨床試験を推進するとともに、経営体制を強化し、将来的な事業拡大に備えています。
具体的な資金の使途としては、ナンブランラトのグローバル第3相臨床試験、その他非臨床・臨床試験、JPH034の米国FDA IND申請、米国第1相臨床試験、さらにはLAT1を標的とした新規薬剤の探索及び診断技術の開発に向けた投資が含まれています。このように、今回の資金調達はジェイファーマにとって戦略的な成長の重要なステップとなります。
資金調達の背景(推測)
資金調達の背景には、現在の製薬業界におけるアンメット・メディカル・ニーズが存在します。特に、がんや自己免疫疾患などに対する治療選択肢が限られている中で、LAT1をターゲットにしたジェイファーマの薬剤開発は、患者に新たな福音をもたらす可能性があります。このことは、既存の治療法では十分に対応できない患者に対する具体的な需要が高まっていることを反映しています。
さらに、ジェイファーマが既に臨床開発に多くの実績を持ち、特に「ナンブランラト」はFDAからオーファンドラッグに指定されるなど、国際的な信頼性を得ていることも、資金調達の背景として考えられます。このように市場環境が変化している中で、投資家も新たな治療法や技術への投資を選択する方向に傾いており、それがジェイファーマへの出資につながったと推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
ジェイファーマの資金調達が成功した理由は、いくつかの要因に基づいています。まず、企業の理念と戦略的な目標が、社会的なニーズと調和している点です。「SLCトランスポーターの新たな可能性を追求し」という企業方針は、医療業界の重要な課題を的確に把握しており、その解決に向けた取り組みは、投資家にとって魅力的に映ったと考えられます。
次に、ジェイファーマが既に臨床試験を複数進めている状況も、資金調達の成功に寄与したと推測されます。具体的には、ナンブランラトの国内第2相試験で顕著な臨床効果のデータを示していることや、JPH034が National Multiple Sclerosis Society のグラントに採択されているなど、具体的な成果が見えている点が、投資家の信頼を得る要因となりました。
また、UntroD Capital Japanのバックグラウンドも重要です。XIFは、ディープテック領域におけるスタートアップへの投資を専門とし、業界内での豊富な経験とネットワークを持っています。これにより、資金提供者は安心して投資できる環境が整っているため、資金調達の成功を後押ししたのです。
資金調達の参考にすべきポイント
今回の資金調達を通じて、他の法人経営者や財務担当者が学ぶべきポイントはいくつかあります。まず第一に、社会的なニーズに対応したビジネスモデルの重要性です。このようなニーズを的確に捉え、具体的なソリューションを提案できる企業は投資家からの支持を得やすくなります。
次に、研究開発の進捗状況と実績が、資金調達における成功に影響を与えることを指摘しておきたいです。創業した事業体が、どれほど迅速かつ効果的にプロジェクトを進めているかを示すデータや報告は、信頼性の高い指標となります。そのため、定期的に進捗を報告し、投資家とのコミュニケーションを密に保つことが重要です。
また、資金調達の際には戦略的なパートナーシップも考慮すべきです。UntroD Capital Japanのような専門的な知見を持つ投資ファンドと提携することで、より多くの資源を動員することが可能となり、プロジェクトの実現性が高まります。このような連携は、資金調達の際に投資家へ大きなアピールポイントとなり得ます。
最後に、自社の理念やビジョンを強調することで、共感を得ることができます。投資家は単に資金を求めているだけでなく、企業の成長に対するビジョンにも引き寄せられるため、協力し合える関係を築くことが重要です。企業の社会貢献や未来の可能性を伝えることで、信頼関係を深め、資金調達の成功に繋げることができるでしょう。
UntroD野村クロスオーバーインパクトファンド、アンメット・メディカル・ニーズに新たな選択肢をもたらす医薬品開発を手がけるジェイファーマへの出資を実施UntroD Capital Japan2025年4月30日 16時00分5
UntroD Capital Japan株式会社(所在地:東京都港区、代表:永田 暁彦、以下、「当社」)が運営するUntroD野村クロスオーバーインパクトファンド(以下、「XIF」)は、新規治療ターゲットであるSLCトランスポーター(特にLAT1(L型アミノ酸トランスポーター)に注力した医薬品の開発を手がけるジェイファーマ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:吉武 益広・舛屋圭一、以下、「ジェイファーマ」)へ投資を実施したことをお知らせ致します。ジェイファーマは今回の資金調達をもとに、「ナンブランラト」*1及び「JPH034」*2の研究開発を進めて参ります。
企業概要
ジェイファーマ株式会社は、「SLCトランスポーターの新たな可能性を追求し、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的新薬の開発を通じて、世界中の人々が健康を維持し、希望を持ち続けることに貢献する」を企業理念としています。この理念のもと、SLCトランスポーターのひとつで創業者である杏林大学名誉教授 遠藤仁氏のチームが発見したLAT1(L型アミノ酸トランスポーター1)に注力し、がんや自己免疫疾患において既存薬では対応できない患者様のニーズに対応しうるLAT1阻害剤の開発を進めております。
現在、臨床開発中のLAT1阻害剤「ナンブランラト」や「JPH034」に加え、新たな候補化合物の研究も進行中です。2023年10月には米国子会社を設立し、そのメンバーおよび米国のコンサルタント等と密に連携して、適切な薬事・開発・知的財産権戦略を構築しております。
資金調達の目的と使途
ジェイファー
出典 PR TIMES