【鳥羽商船高専】第6回高専ディープラーニングコンテスト2025において経済産業大臣賞と企業賞(アクセスネット賞・三菱電機エンジニアリング賞・ビズリーチ賞)を受賞

資金調達データ

  • 関連ワードディープラーニング, 企業評価額, 海苔養殖, 経済産業大臣賞, 高専
  • 配信日2025年6月5日 09時30分

資金調達ニュースの概要

2025年の第6回高等専門学校ディープラーニングコンテストにおいて、鳥羽商船高等専門学校の学生チームezaki-labが経済産業大臣賞と企業賞を受賞しました。このチームは海苔養殖を食害から守るために開発した「めたましーど」というシステムを発表し、その企業評価額は1億5000万円に達しました。コンテストは、学生が技術とアイディアを駆使して地域社会の課題を解決する作品を競い合うものであり、95チームがエントリーし、最終的に10チームが本選に進出しました。ebaki-labの「めたましーど」は、音とレーザーを活用してカモを追い払う仕組みを持ち、海苔産業の生産性向上に大きく寄与することが期待されています。

特に、本選では参加チームの技術的な審査やプレゼンテーションが行われ、その中でezaki-labは出色の完成度と発想力が評価されました。これにより、私たちが期待する経済効果や将来的な展望から、回収可能なビジネスモデルとして注目されることになりました。今回の受賞は、学生たちがただ技術を競うのではなく、実際の事業化に向けた具体的な提案をしたことを示しており、高等専門学校の教育においてもプロジェクトベースの学習が有効であることを示唆しています。

この受賞により、「めたましーど」の社会実装に向けた動きも加速する見通しです。本システムの開発過程では、地元の海苔養殖生産者と密接に連携し、現場のニーズに基づいた技術開発が進められました。今後の実証実験を経て、実際の市場でどのように活用されるかが注目されます。

資金調達ニュースの背景(推測)

背景として考えられるのは、三重県における海苔養殖産業が抱える深刻な問題です。最近の統計によると、海苔の生産量は著しく減少しており、これは食害をもたらす動物、特にカモによる影響が大きいとされています。そのため、地域の海苔養殖生産者たちは持続可能な生産を確保するために、新たな解決策を求めていました。この背景があったからこそ、学生たちが実際のニーズを元にした技術開発に成功し、高評価を得られたのです。

また、本コンテスト自体も、地方の若い技術者が地域社会の課題を理解し、解決策を提供するためのプラットフォームとして機能しています。過去の出場チームの事例からも、コンテストに出場した学生が実際に起業するケースが増えていることが考えられ、これは地方経済の活性化を後押しする要素となっています。つまり、コンテストそのものが資金調達の場でもあり、学生や若手技術者が自らのアイデアをビジネス化するための機会を提供しているのです。

さらに、今回の受賞を通じて得られる質問やアドバイスは、資金調達の面でも役立つ可能性があります。特に、新たなアイデアやビジネスモデルとして独自性が認められる場合、投資家や企業からの関心を引きやすくなり、資金集めにおいても有利に働く要因となるでしょう。

資金調達ニュースから参考にすべきポイント(推察)

資金調達の観点から参考となるポイントは複数あります。まずは「めたましーど」のように、具体的な社会問題に対する技術的な解決策を提供することが重要です。投資家や事業提携先は、単に利益を求めるだけでなく、社会的な価値をともに創出するパートナーを選ぶ傾向があります。このため、社会的課題を解決するビジネスモデルは、資金調達の際に非常に効果的です。

次に、地域のニーズを的確に把握し、それに基づいた開発を行うことも鍵です。地元の漁協や養殖業者と協力し、現場の声を反映させたシステム開発を行ったezaki-labの取り組みは、資金調達の信頼性を向上させます。地元の産業との結びつきは、事業の実行可能性を高め、出資者に対しても安心感を与えます。

また、良好なメンターシップとネットワークの構築は、資金調達を成功させる上で不可欠な要素です。今回、ezaki-labはAIスタートアップ企業の代表と連携し、事業化に向けたアドバイスを受ける機会を得ました。このようなメンターからの指導や経験は、具体的な資金調達の戦略を提示する重要な手助けとなります。事業の初期段階で信頼できる専門家の支援を受けることは、後の資金調達にもポジティブな影響を与えるでしょう。

最後に、受賞後の実証実験やさらなる市場開拓の計画を強調することで、将来の成長性をアピールすることも重要です。「めたましーど」の開発チームは今後のステップとして実証実験や販路の開拓を挙げています。これは資金調達に際し、出資者にビジネスの将来像を明確に示す良いシグナルとなるでしょう。出資者に未来のビジョンを描いてもらうためには、短期的な成功だけでなく、長期的な展望も具体的に提示することが求められます。

以上のように、技術的解決策の社会的意義、地元ニーズへの適応、強力なメンターシップ、明確な成長戦略は、資金調達において特に重要な要素です。これらをしっかりと押さえておくことで、法人経営者や財務担当者は資金調達の成功確率を高めることができるでしょう。

【鳥羽商船高専】第6回高専ディープラーニングコンテスト2025において経済産業大臣賞と企業賞(アクセスネット賞・三菱電機エンジニアリング賞・ビズリーチ賞)を受賞海苔養殖を食害から守るために開発されたシステム「めたましーど」を開発した学生チームezaki-labの企業評価額は1億5000万円独立行政法人国立高等専門学校機構2025年6月5日 09時30分0海苔養殖を食害から守るシステムを開発した学生チームezaki-labのメンバーと指導教員の江崎修央教授(右端)
令和7年5月9日~10日、渋谷ヒカリエホールにおいて行われた第6回高等専門学校ディープラーニングコンテスト2025(以下、「DCON2025」)本選において、鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)情報機械システム工学科に所属する学生チームezaki-labが経済産業大臣賞および企業賞(アクセスネット賞・三菱電機エンジニアリング賞・ビズリーチ賞)を受賞しました。
高等専門学校ディープラーニングコンテストとは
高等専門学校ディープラーニングコンテストは、高専生が日ごろ培っている「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用して社会課題を解決する作品を制作し、生み出される「事業性」を企業評価額で競うものです。地域社会の課題解決に取り組む高専生ならではの発想力・技術力を生かした作品が多く、例年複数のチームが本コンテスト出場後に実際の事業創出に挑戦しています。今回開催されたコンテストは第6回で、過去最多となる95チームがエントリーし、一次審査と二次審査を経て、鳥羽商船高専を含む10チームが本選に出場しました。
これまでにない高い技術力と完成度の高いプレゼンテーションで競われた本選

経済産業大臣賞を受賞した時の様子
本選では、技術審査と学生によるプレゼンテーションが行われました

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出典 PR TIMES

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