資金調達データ
- 関連ワードカーボンニュートラル, グリーンボンド発行, バイオマス発電事業, 再生可能エネルギー, 外部格付取得
- 配信日2025年6月13日 18時30分
資金調達の概要
株式会社東京エネシスは、外部格付機関である株式会社日本格付研究所(JCR)より初めての長期発行体格付「A-(格付の見通し:安定的)」を取得しました。この格付の取得を契機に、カーボンニュートラル社会の実現に向けた事業への資金調達として、公募普通社債(グリーンボンド)の発行を検討することを決定しました。具体的には、発行予定額は150億円を上限にし、田原、会津、長府の各バイオマス発電事業へリファイナンスを行い、さらに熊本における新たなメタン発酵バイオガス発電事業への投融資にも充てる予定です。
本社債は、「グリーンボンド」として発行され、資金使途は環境改善効果のある再生可能エネルギープロジェクトに限定されています。社債の発行にはグリーンファイナンス・フレームワークが策定され、これに対するセカンドオピニオンも取得しています。このようにして、社債発行のファイナンス基盤を強化しにあたっての透明性を確保した上で、投資家からの信頼を得ることに努めています。
資金調達の背景(推測)
東京エネシスが外部格付を取得し、グリーンボンドの発行を検討する背景には、東京エネシスの企業戦略が関連していると考えられます。まず、カーボンニュートラルに向けた社会の要請が高まっている中で、同社は再生可能エネルギー分野でのプレゼンスを強化したいと考えているでしょう。このためには、資金調達を行い、その後の事業展開を加速する必要があります。
さらに、法人としての信用力を高めるためには、外部からの格付を取得することが重要です。格付を得ることで、投資家に対して自社の信用力や経営の健全性を具体的に示すことができます。これにより、資金調達を行う際の金利や条件が有利に設定される可能性が高まり、経営全体の資本コストの最適化にも寄与します。
また、グリーンボンドの発行にあたっては、環境配慮型の開発が求められる時代背景が強く影響しています。企業の持続可能性や環境への配慮が企業価値の一つとして重要視される中で、再生可能エネルギー関連事業へ資金を集中投資することは、企業イメージ向上につながります。そのため、社債の発行を通じた資金調達は、単なる資金確保だけでなく、企業全体の戦略合致へも寄与していると推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
東京エネシスの資金調達が成功した背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、格付機関から取得した「A-」という格付は、一定の投資家信頼を獲得する上での強力な後ろ盾となります。格付が安定的であればあるほど、金融市場において信用力が高まるため、社債を発行する際の条件も favorable になります。特に、近年のESG(環境・社会・ガバナンス)投資が注目されている中、グリーンボンドとしての性質も、出資を考える投資家にとって重要な要素であったと考えられます。
さらに、社債発行にあたってのグリーンファイナンス・フレームワークの策定と、セカンドオピニオンの取得は透明性と信頼性を高める役割を果たしています。投資家に対し、資金の使途が明確であることは、出資を決定する要因として重要視されるため、競争力のある案件として捉えられやすくなります。このような準備が整ったことで、実際に資金調達が成功に繋がった要因といえるでしょう。
加えて、発行予定の150億円という額は、企業が今後の事業運営において十分なスパンで資金を確保できることを示唆しています。この額を実現することで、事業に必要なリファイナンスを行うとともに、新規事業への投資も確保できる体制を整えています。これにより、財務の健全性を保持しつつ、企業価値向上へ向けた前進が可能になると考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
他の法人経営者や財務担当者が東京エネシスの資金調達を参考にする際には、次のポイントが重要です。
まず、外部格付の取得は、企業の信用力を高めるための強力な手段であることを認識すべきです。外部からの評価は自社の指標を客観的に示すため、透明性と信用性を高めます。格付を取得する際には、各種財務指標だけでなく、経営や戦略の明確さも重要視されます。このため、企業戦略の策定段階から、格付を意識した計画を立てる必要があります。
次にグリーンボンドに関するフレームワークの策定も、今後の資金調達において非常に重要です。単に資金を調達するだけでなく、どのように資金が使用されるのかを明確に示すことで、投資家に安心感を与えることができます。また、第三者の評価を取得することで、フレームワークの信頼性を高め、資金調達に成功する確率が向上します。
最後に、資金使途の多様性を持たせることも推奨されます。東京エネシスは、再生可能エネルギー関連事業だけでなく、リファイナンスや運転資金にも社債を活用しています。このように、資金使途を広く設定することで、実際の市場動向にも柔軟に対応でき、戦略的に資金を運用することが可能となります。これらの観点を考慮して綿密な資金調達プランを立てることで、企業の健全な成長が期待できると言えるでしょう。
当社初の外部格付取得及びグリーンボンドの発行検討について株式会社東京エネシス2025年6月13日 18時30分1 当社は資本コストや株価を意識した経営に全社を挙げて取り組んでおり、財務面では健全性保持と企業価値向上に向けた最適な資金調達の実現を進めています。
このたび当社は、格付機関の株式会社日本格付研究所(JCR)より長期発行体格付(「A-」:格付の見通し 安定的)を取得しました。外部格付の取得は当社として初めてとなります。
これを踏まえ、当社のカーボンニュートラル社会実現に資する事業(グリーンエネルギー事業)に対して、今後、公募普通社債(グリーンボンド)の発行を検討していくことを決定し、本日、社債発行にかかる発行登録書を関東財務局長に提出しました。東京エネシスグループは、「一人ひとりの技術力でカーボンニュートラルをリードするクオリティファースト企業」を目指して、これまでも多くの太陽光やバイオマス発電所建設・保守業務に携わるとともに、自ら太陽光発電及びバイオマス発電事業を行うなど、カーボンニュートラル社会実現に向け、再生可能エネルギー分野においてその力を発揮しています。
当社における公募普通社債(グリーンボンド)は、こうした取り組みを支えるものであり、田原、会津、長府の各バイオマス発電事業への投融資に対するリファイナンス(銀行借入返済)として、また、熊本において新たに事業化を進めるメタン発酵バイオガス発電事業(以下、熊本バイオガス事業※)向けの投融資としての発行を検討してまいります。
※熊本バイオガス事業につきましては、本日、別途公表いたしましたプレスリリースをご参照くださいまた、社債発行に先立ち、当社はグリーンファイナンス・フレームワークを策定しました。本フレームワークの国際原則等への適合性について、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センター(R
出典 PR TIMES