資金調達データ
- 関連ワードスタートアップ, 再生医療, 血管再生, 資金調達, 順天堂大学
- 配信日2025年7月17日 09時00分
資金調達の概要
株式会社リィエイルは、順天堂大学発のスタートアップとして、患者自身の末梢血を利用した再生医療に関する事業を展開しています。最近、同社はプレシリーズAラウンドとして5.8億円を調達しました。この資金は、主に難治性虚血性下肢潰瘍患者を対象とした再生医療製品「RE-01」の医師主導治験の進展に使用される予定です。資金調達の投資家には、TOPPANホールディングス、久光製薬、アサヒグループジャパン、ゼロワンブースターキャピタルなどが名を連ねており、各社の技術や資源を活用しながら、リィエイルの成長に貢献することが期待されています。これにより、RE-01は下肢切断を回避する新しい治療法としての可能性を持つことが示唆されています。
資金調達の背景(推測)
リィエイルは再生医療の分野において革新的なアプローチを採用しています。特に、自身の末梢血を使用することから、患者の負担を最小限に抑えつつ、安全性が高い治療法を提供することが可能です。このような事業モデルは、今後の医療分野において非常に重要な要素であり、投資家にとっても大きな魅力となります。
また、再生医療は近年急速に進化している分野であり、多くの企業や研究機関がこの分野に注目しています。リィエイルは、順天堂大学の信頼性や研究力を背景にしたスタートアップであるため、資金調達においても一定の信頼を得やすい状況にあります。さらに、新型コロナウイルスの影響により、医療分野の需要が拡大していることも、このタイミングでの資金調達を後押しする背景となっている可能性があります。
資金調達が成功した理由(推測)
リィエイルの資金調達が成功した理由の一つは、技術的な優位性とその社会的意義にあります。RE-01は、難治性の下肢潰瘍に特化した治療法であり、既存の医療では対応が難しい領域に対する解決策を提供します。これによって、多くの患者にとって新たな希望や選択肢が生まれるため、社会的な意義が投資の判断材料となったと考えられます。
また、引受け先の企業も多岐にわたり、それぞれが持つ専門知識やリソースを通じてリィエイルの事業に協力できます。この協業関係は、単なる資金提供にとどまらず、技術革新や市場拡大に向けたシナジー効果をもたらすものと期待されます。
さらに、リィエイルの経営陣における強力なリーダーシップやビジョンも、投資家にとって安心感を与える要素となったと推測できます。特に、田中里佳氏の長年にわたる研究・開発の実績が、その信頼性を高めていると考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
リィエイルの資金調達事例からいくつかの参考ポイントが挙げられます。
-
技術の独自性: リィエイルの再生医療技術は他社とは一線を画しています。他社が提供できないユニークな価値を持つことが、投資家の関心を引く重要な要素です。
-
社会的課題の解決: 医療分野において、特に未解決の課題に応えるアプローチは高く評価されます。リィエイルの難治性下肢潰瘍に特化した治療法は、この点で特に効果的です。
-
信頼性のある背景: 順天堂大学という研究機関のバックアップは、スタートアップにとって大きな信頼を生む要因です。既存の研究機関や業界との連携が資金調達の成功に寄与することが多いです。
-
引受先の多様性: 資金調達においては、複数の異なる業種の企業が関与することで、リスク分散が図れます。また、それぞれの企業が異なる視点やリソースを提供することで、企業全体の成長が促進されます。
-
明確なビジョンと戦略: 経営陣が持つ明確なビジョンとその実行戦略は、投資家に安心感を与えます。リィエイルの場合、今後の治験計画や新製品の開発計画が明示されており、投資家が理解しやすい状況にあります。
このようなポイントを参考にすることで、資金調達を目指す企業はより成功する可能性が高まるでしょう。医療分野においては特に、研究や実績が重要視されるため、信頼性高いパートナーや投資家との連携が成功のカギとなります。また、社会における課題に対して直接的にアプローチする事業内容は、持続可能な成長を見込む上でも非常に重要です。
順天堂大学発スタートアップのリィエイル、自己末梢血単核球を用いた再生医療で血管再生治療へ挑戦 プレシリーズA 5.8億円を調達株式会社リィエイル2025年7月17日 09時00分0
順天堂大学発スタートアップであり、患者さんご本人の末梢血による再生医療の事業化に取り組んでいる株式会社リィエイル(本社:東京都文京区、代表:田中里佳、以下リィエイル)は、この度TOPPANホールディングス株式会社、久光製薬株式会社、アサヒグループジャパン株式会社、株式会社ゼロワンブースターキャピタル、西武しんきんキャピタル企業投資4号投資事業有限責任組合、株式会社桜十字、株式会社Izulほか、計8者を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額6.85億円の資金調達を行いました。
本調達資金を用いて、難治性虚血性(非動脈硬化性)下肢潰瘍患者を対象とした、開発中の再生医療等製品であるRepri cell(以下RE-01)の有効性及び安全性を確認するための医師主導治験を進めます。これまでに、第1相の医師主導治験を完了しRE-01に起因する有害事象および不具合は認められず、安全性に特段の懸念は認められませんでした。また、治験終了時には全例で潰瘍が完治し新規潰瘍の発生がなく、痛みが軽減され下肢と歩行が保たれており、RE-01投与による安全性及び有効性が示唆されました。この結果を受けて、2025年中に次相の医師主導治験を開始する予定です。
また再生医療等安全性確保法下で微小血流不全の影響を受ける疾患に対して、特定細胞加工物であるRicacell(以下RC-01)の臨床研究及び治療を展開します。リィエイルは再生医療の正しい普及を目指すため、患者さんへ提供される細胞等は基礎研究に安全性及び有効性が確認されたもののみを提供し、臨床研究または検証型診療として、科学的評価に基づいた信頼性獲得に向けて取り組み
出典 PR TIMES