資金調達データ
- 関連ワードなんぎんキャピタル, アグリテック, シリーズB, ジャスタウェイ, テラスマイル, 三菱UFJキャピタル, 流通インフラ, 生産データ, 資金調達
- 配信日2025年9月17日 12時00分
資金調達の概要
テラスマイル株式会社は2025年8月にシリーズBラウンドで総額1億円の資金調達を実施しました。この資金調達には、三菱UFJキャピタル株式会社や株式会社なんぎんキャピタルを含む複数の投資機関が参加しています。主な資金使途は、新たな流通インフラ「ジャスタウェイ」の開発および普及に向けた取り組みです。この仕組みは、農業生産データを流通領域にまで展開することを目的としており、農業者と小売業者や食品工場などの需要者が安定的に取引できるプラットフォームを構築することを目指しています。このような基盤は、農業経営の見える化や最適化を促進し、労働効率を向上させることに寄与することが期待されています。
資金調達の背景(推測)
テラスマイルが資金調達を行った背景には、農業界が直面する多くの課題が挙げられます。まず、近年の気候変動は、収量の不安定化や品質の変動をもたらし、農業経営の困難さを増しています。また、国内のインフレ状況やコメ価格の高騰は、農業者と食品企業双方の利益を圧迫しています。これにより、農業者は安定した収益を確保するための確信ある戦略が必要となり、小売業者は安定した調達が求められています。このような市場の不安定性に対応するため、テラスマイルは流通インフラの必要性を感じ、「ジャスタウェイ」の開発を加速させる決断をしたと考えられます。
さらに、過去の資金調達では、食品宅配のオイシックスやセブン-イレブンなどの企業からの出資を受けた経験があり、これが新たな投資家に対する信頼感や期待を生む要因となった可能性があります。実績のある企業が支援することで、テラスマイルのビジョンがより強固なものとなり、資金調達の重要な背景となったと考えられます。
資金調達が成功した理由(推測)
テラスマイルの資金調達成功の要因にはいくつかの重要なポイントが挙げられます。まず、彼らが提供している「RightARM」という経営管理クラウドに基づく実績があります。このツールは、農業生産の見える化を実現し、データ駆動型の経営を可能にしています。このような実績と知見を持つ企業であることは、投資家にとって魅力的な要因であり、結果として資金調達につながったと考えられます。
もう一つの要因は、農業界の課題に対する明確な解決策を提示している点です。「ジャスタウェイ」は端的に農業者と需要者をつなぎ、情報の非対称性を解消するための仕組みを提案しています。特に、安定した取引や品質担保など、双方のニーズに応えることができるという点が、投資家の信頼を高めた要因となります。
また、資金調達を行う際、参画する投資家とのネットワークやリレーションも重要な要素です。テラスマイルが参加した金融系や地域投資ファンドとの関係構築が、資金調達を成功に導く一因と考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
テラスマイルの資金調達から、法人経営者や財務担当者が学ぶべきポイントは以下の通りです。
-
明確なビジョンの提示:資金調達には、自社のビジョンや目的を明確にし、投資家に伝えることが不可欠です。テラスマイルは「ジャスタウェイ」を通じて農業界の課題を解決するという明確なビジョンを掲げており、これが資金調達の成功に寄与しました。
-
実績を強調する:過去の取り組みや実績は、信用性を高める重要な要素です。特にテラスマイルの「RightARM」の導入成功は、投資家に対して信頼を与える基盤となりました。
-
市場ニーズに対する理解:市場の動向やニーズを的確に理解し、それに応じたソリューションを提供することが求められます。今回の資金調達においても、流通インフラの必要性を的確に捉えたことが成功の鍵となりました。
-
適切なパートナーの選定:資金調達には、信頼できるパートナーと連携することが重要です。テラスマイルは複数の投資者との連携を強化しており、その多様な出資者がプロジェクトを後押しする要因となりました。
これらのポイントを参考にすることで、資金調達の成功に向けた戦略を構築し、企業の成長を促進することができるでしょう。テラスマイルの事例は、農業に限定せず多くの業界で通用するスキルや戦略を学ぶ絶好の教材と言えるでしょう。
テラスマイル、シリーズBで総額1億円を調達 新たな流通インフラ「ジャスタウェイ」の開発を加速〜小売業者や食品工場との協業を見据えたシステム開発に向けて資金調達〜テラスマイル株式会社2025年9月17日 12時00分2営農データを活用して農業経営を見える化・最適化するアグリテック企業 テラスマイル株式会社(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役:生駒祐一)は、2025年8月にシリーズBラウンドにて総額1億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。本ラウンドには、三菱UFJキャピタル株式会社をはじめ、株式会社なんぎんキャピタルなどの投資機関が参加しました。
今回調達した資金は、テラスマイルが支援するスマート農業による生産データを流通領域まで展開し、新たな農産物の流通インフラ「ジャスタウェイ」の開発と普及に向けて活用します。
◾️調達の背景と目的
2014年の創業時よりテラスマイルは、勘と経験に頼らざるを得なかった従来の農法に対し、各種データを可視化・分析することで、気候変動下でも安定した収量と品質を確保できる最適な栽培計画の立案を支援する「RightARM」の開発と導入支援を行ってきました。これにより、気候や土壌・環境の異なる全国各地での多品種多品目の生産管理の支援を実現してきました。私たちは、前回の資金調達ラウンドで食品宅配のオイシックスやセブン-イレブンなどを運営する企業が参加するCVCファンド(コーポレートベンチャーキャピタルファンド)『Future Food Fund』から出資を受けました。出資企業と共に「データベース・ファーミング」という、生産から消費までの全データを活用して、フードロスの削減や効率化を目指す取り組みを進めています。
今回、本資金調達を機に「儲かる農業経営」に向け流通にまで領域を広げ、流通インフラとしての仕組み「ジャスタウェイ」の構築を目指し
出典 PR TIMES