ラストワンマイルの自動配送ロボットを開発する「LOMBY株式会社」にリード投資家として出資

資金調達の概要

LOMBY株式会社は、このたびユナイテッド株式会社からの出資を受け、ラストワンマイルの自動配送ロボット開発に資金調達を成功させました。資金調達の具体的な額や条件は記載されていませんが、LOMBYはこの資金を使って自動配送ロボットの量産体制の整備と運用の強化を目指す意向を示しています。LOMBYは既にスズキ株式会社やセブン-イレブン・ジャパンとパートナーシップを築いており、配送試験を行いながら事業を進めています。このような基盤を背景に、資金調達に成功したことは社会的な期待と経済的な見通しの両方から見ても意義深いものとなっています。

資金調達の背景（推測）

LOMBYの資金調達は、日本が直面している高齢化や労働力不足、さらに2024年に控えた物流の問題などが背景にありそうです。これらの社会課題が深刻化する中、特に地方においてラストワンマイル配送の難易度が増しています。そのため、LOMBYの取り組みが特に注目されています。自動配送ロボットは、労働力の減少を補う手段として社会からのニーズが高まっており、スズキやセブン-イレブンといった大手企業との提携により、その信頼性や実用性が裏打ちされています。また、NEDOの助成を受けていることも、政府機関からの期待があることを示しており、これらの要因が資金調達の背景となっていると考えられます。

資金調達が成功した理由（推測）

まず一つ目の理由として、LOMBYの事業が社会的課題を解決することに貢献する点が挙げられます。高齢化社会において、宅配や物流の効率化は喫緊の課題であり、その解決に向けたソリューションを提供するLOMBYは、社会的な意義が大きいとみなされるでしょう。加えて、ユナイテッドのようなリード投資家がつくことで、さらなる信頼感を得られることも重要です。

二つ目として、LOMBYが持つパートナーシップの影響が大きいです。スズキやセブン-イレブンなどの大手企業との協力関係は、実行可能性や市場の受容性を示す強力なサインとなります。このようなバックグラウンドがあるため、投資家にとっての魅力が増し、資金調達が成功したと推測されます。

三つ目は、技術的な側面です。LOMBYが開発している技術は多岐に渡る分野での応用が可能であり、特に自動化やAI技術の進展が急速に進む中で、競争力のある製品を依然として提供できる体制にあります。このように、ビジネスモデルや技術がしっかりしていると感じられることが、資金調達成功の一因と考えられます。

資金調達の参考にすべきポイント

LOMBYの資金調達事例から、法人経営者や財務担当者が参考にすべきポイントはいくつかあります。まず、社会的な価値を指向することです。単に利益を追求するだけでなく、社会に対する貢献も含めたビジネスモデルを構築することが、投資家の関心を引く要素となります。このことは、投資家の信頼感を高めることにも繋がります。

次に、パートナーシップを積極的に形成することが重要です。大手企業や研究機関などとの連携を通じて、自社の技術やサービスを強化し、実証実験を通じてその効果を示すことは、資金調達の際の重要なアピールポイントとなります。企業同士の協力は、リスク分散にも寄与します。

さらに、政府や公的機関からの支援があれば、その利用を検討すべきです。LOMBYがNEDOの助成を受けているように、政府の支援が得られるプロジェクトであれば、より多くの投資家の目に留まりやすくなります。特に、社会的課題の解決を目指すプロジェクトに対しては、助成金や補助金が得やすい傾向にあります。

最後に、自己資金による柔軟な意思決定の重要性です。ユナイテッドのように自己資金での投資を行うことができれば、迅速な判断が可能となり、効果的な資金調達が実現できます。外部の資金調達に依存することなく、経営において自立した判断を持つことが、法人経営者や財務担当者には求められるのです。

以上の点を踏まえ、自社の資金調達や事業展開において、LOMBYが成功した背景や要因を考慮することで、より迅速かつ効果的な戦略を構築することができるでしょう。

ラストワンマイルの自動配送ロボットを開発する「LOMBY株式会社」にリード投資家として出資ユナイテッド株式会社2024年10月1日 14時00分7
ユナイテッド株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 執行役員：早川 与規、証券コード：2497、以下「ユナイテッド」）は、LOMBY株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役：内山 智晴、以下「LOMBY」）へリード投資家として出資いたしました。
 
■LOMBYの事業について
LOMBYは、超高齢社会での労働力不足が深刻化する社会で、屋外のラストワンマイル領域のモノと人の移動を自動化できるソリューションを提供しています。2023年2月には、スズキ株式会社と共同開発契約を締結し、同年10月以降には株式会社セブン-イレブン･ジャパンと共同で実店舗からの配送試験を実施し、商用運行に向け検証を重ねています。また、当該研究開発は、国⽴研究開発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の助成事業「⾰新的ロボット研究開発基盤構築事業」の支援を受けて進められています。

■ユナイテッドによるLOMBYへの出資の背景
高齢化、労働人口の減少、物流の2024年問題※1などの影響により、地方を中心に小売店から生活者宅までのラストワンマイル配送の実現が徐々に難しくなっています。
その中でLOMBYは、無人でのラストワンマイル配送の実現を目指して自動配送ロボットを提供しており、スズキやセブン-イレブン･ジャパンといった大手企業のアセットとスタートアップならではの機動性を活かしてスピーディーに事業を推進されています。
LOMBYの展開する事業は、社会課題解決に大きなインパクトがある社会の善進を加速する事業だと共感をし、今回ユナイテッドとして善進投資※2の位置付けで出資の意思決定をさせていただきました。

※1 物流の2024年問