資金調達データ
- 関連ワードシリーズC, トリビュー, 口コミ, 美容医療, 資金調達
- 配信日2024年10月22日 10時00分
資金調達の概要
株式会社トリビューは、美容医療口コミ・予約アプリ『トリビュー』を開発・運営している企業で、2024年10月22日にシリーズCラウンドで約17億円の資金を調達したことを発表しました。今回の資金調達により、累積調達額は約33億円となりました。リード投資家はMinerva Growth Partnersで、他にニッセイ・キャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(株式会社博報堂DYベンチャーズ)が参加しています。この資金は、事業投資や採用活動の強化に充てられ、次のステップとして美容医療市場全体におけるクリニック予約シェアの拡大を目指しています。特に、安心で安全な美容医療クリニック選びのサポートや美容医療に関するビッグデータを活用した新規サービスの開発を進めていく考えです。
資金調達の背景(推測)
美容医療市場は近年急速に成長しています。日本国内における美容医療の市場規模は、2023年には5,940億円に達しており、これは前年比での成長を示唆しています。この成長の一因は、コロナ禍における生活スタイルの変化です。リモートワークや外出自粛に伴い、人々はオンラインでのコミュニケーションに多くの時間を割くようになり、その結果、自分の容姿に対する関心が高まりました。さらに、医療技術の進化や韓国製薬剤の流通が進む中、美容医療への需要が高まっています。
美容医療の選択肢が増える一方で、その選択に際して情報の非対称性が問題視されています。クリニックによって施術や価格が異なることや、未承認の機材や薬剤が多く使われていることが、消費者の選択を困難にしています。このような課題を抱える市場で、トリビューが提供するサービスは、利用者が自分に合ったクリニックや施術を選びやすくするための重要な存在となっています。
資金調達の目的は、このような市場の機会を最大限に活かし、さらなる認知拡大やサービスの向上を図ることにあります。美容医療業界の成長に寄与するため、クリニックの予約シェア拡大や情報提供の質の向上に向けた取り組みが必要とされています。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した理由は、いくつかの要因に起因していると考えられます。まず、トリビューは急成長する美容医療市場の中で、口コミや予約システムを軸にした独自のビジネスモデルを構築し、多くの消費者から支持を得ている点です。累計150万ダウンロードを超え、累計GMV(総取引額)が200億円に到達するなど、サービスの普及状況は非常に良好です。
次に、トリビューの持つビッグデータや口コミ情報は、投資家にとっての価値が高いと評価されたことも挙げられます。美容医療における情報の透明性と信頼性を提供することで、クリニックと消費者のマッチングによる新たなビジネスチャンスが生まれる可能性を投資家は見出していると考えられます。
さらに、トリビューの運営方針には透明性や公正さが強く反映されており、消費者が安心して利用できる環境を整えるための努力が評価されている点も、大きな理由として考えられます。特に、ネガティブな口コミを削除せず、利用者が自身の体験に基づいて情報を提供できる仕組みが、信頼性を高めています。
最後に、既存の投資家からの追加投資が行われたことも成功要因の一つです。ニッセイ・キャピタルや三菱UFJキャピタルといった著名な企業からの信任が、他の投資家にとっても安心感を提供し、資金調達の成功につながったと推測されます。
資金調達の参考にすべきポイント
この資金調達の事例から、法人経営者や財務担当者が参考にすべきポイントは多岐にわたります。まず第一に、明確な市場ニーズと成長可能性を示すことが重要です。トリビューは美容医療市場全体が拡大傾向にあることや、自社のサービスがそのニーズに適合していることを強調しました。市場データを収集し、投資家にわかりやすく提示することが、効果的な資金調達につながります。
次に、透明性と信頼性を重視したビジネスモデルの構築が求められます。トリビューが行っているように、消費者に正確な情報を提供し、安心して利用できるサービスを設計することで、長期的なユーザーのロイヤルティを確保することが可能です。口コミの扱い方や情報の提供方法についてしっかりとしたポリシーを持つことが、投資家からの信頼を得るために不可欠です。
また、既存の投資家との関係を強化することも重要です。信任を受けた投資家が新たな資金を投入することで、他の投資家の興味を引くことができるため、投資家とのコミュニケーションをしっかりと行い、彼らの意見や要望に耳を傾ける姿勢が必要です。
最後に、資金調達の目的を明確にし、具体的な戦略を持つことが重要です。トリビューは資金調達を通じて、事業投資やサービスの向上、採用活動の強化に取り組むことを明示しました。このように、資金調達の背景や使用用途を具体的に説明することで、投資家からの理解と共感を得やすくなります。
以上のポイントを踏まえ、法人経営者や財務担当者は自社の資金調達戦略を見直すことができるでしょう。市場のニーズと自社の強みを的確に把握し、透明性と信頼性を基盤とした戦略的なアプローチを取ることが、資金調達の成功に寄与します。
国内最大級の美容医療プラットフォーム『トリビュー』、シリーズCラウンドで約17億円の資金調達を実施し、累計調達額33億円へ『トリビュー』への事業投資および採用活動を強化株式会社トリビュー2024年10月22日 10時00分0国内最大級の美容医療口コミ・予約アプリ『トリビュー』を開発・運営する、株式会社トリビュー(本社:東京都渋⾕区、代表取締役:⽑迪)は、Minerva Growth Partnersをリード投資家として、ニッセイ・キャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(株式会社博報堂DYベンチャーズ)から、シリーズCラウンドのファーストクローズで総額17億円の調達を実施したことをお知らせいたします。これにより、累積調達額は約33億円となり、『トリビュー』への事業投資および採用活動の強化に積極的に取り組んでまいります。なお、セカンドクローズについては2024年内での完了を見込んでおります。後列左より、Minerva Growth Partners 創業パートナー 村島健介氏、同社 創業パートナー 長澤啓氏、同社 ヴァイス・プレジデント 寺坂龍人氏、前列左より、株式会社トリビュー 代表取締役 ⽑迪、同 取締役 CTO兼COO 小尾勇太
■事業開発の背景および市場概況
美容医療と呼ばれる事業領域は、自由診療のなかでも美容に関する領域全般を指し、美容外科・美容皮膚科・審美歯科により構成されています。日本の市場規模は、美容外科と美容皮膚科を合わせて約6,000億円、さらに審美⻭科を含めると約9,000億円にのぼります。これは、グローバルでも第4位に入り、“美容整形大国”と称される韓国よりも大きな規模へと成長しています。コロナ禍をきっかけに公共の場でのマスク着用やリモートワークがニューノーマルとなったこと
出典 PR TIMES