資金調達データ
- 関連ワードCVC, オープンイノベーション, コマース, リテール, 伴走支援プログラム
- 配信日2025年5月14日 08時30分
資金調達ニュースの概要
New Commerce Ventures株式会社(以下、NCV)は、コマース・リテール領域に特化したCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の設立や運営を支援する「CVC伴走支援プログラム」を開始した。このプログラムは、CVCを設立したい、またはすでに運営している企業を対象に、NCVがこれまでに積み重ねてきたノウハウやネットワークを活かして、CVCの内製化を進めることを目的としている。具体的には、ソーシングからデューデリジェンス、さらにはシナジー創出に至るまでの各プロセスを支援し、事業会社が実践的なオープンイノベーション体制を構築できるようにサポートする。
このプログラムを通じて、企業は比較的低い予算で人材を育成し、持続的なイノベーションを創出できる体制を整えることが可能だとされている。また、CVCに関して直面している課題に対して、効果的な解決策を提供する意義もある。これにより、投資経験の不足やスタートアップとの関連性の欠如といった問題を軽減し、期待されるリターンを実現しやすくなる。
資金調達ニュースの背景(推測)
近年の市場環境は急速に変化しており、技術の進歩も加速している。この状況の中で、企業は既存事業の深化とともに新規事業の探索を両立する「両利きの経営」を強く求められている。特に、スタートアップとの協業やM&Aを進めるためにCVCの設立が増加しており、オープンイノベーションが重要な戦略となっている。しかし、実際にCVCを設立した企業からは、ネットワークを持たない人材やソースの不足、デューデリジェンスの難しさ、事業部門との連携がとれずシナジーを生み出せないといった声が多く上がっている。この背景には、CVC設立に伴う人材育成や実務の複雑性が影響していることが考えられる。
また、従来の二人組合方式やCVCコンサルのサービスでは、数十億規模のファンド予算が必要とされるため、資金調達の面でもハードルが高い。このため、より多くの企業が手軽にCVCを運営できる方法を模索しているという流れがある。ここでNCVが提供するCVC伴走支援プログラムは、こうした市場ニーズに応える形で、実務的な支援を提供しようとするものである。
資金調達ニュースから参考にすべきポイント(推察)
このプレスリリースから得られる重要なポイントはいくつかあるが、特に以下の点が参考になると推察される。
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オープンイノベーションの重要性
コマース・リテール領域においては、オープンイノベーションが新たなビジネス機会を開く鍵となっている。CVCはその一環であり、企業が自社の枠を超えてスタートアップと連携することが求められている。新たな技術やアイデアを取り入れ、競争力を強化するためには、CVCの設立や運営が不可欠となる。 -
人材の養成
CVCの成功には、その実行を担う人材の育成が欠かせない。NCVのプログラムは、事業会社が自社の中でオープンイノベーション人材を育成することにフォーカスしており、経験不足を補うための教育とサポートが含まれている。このような人材育成の仕組みは、今後のCVC運営にとって非常に価値がある要素と言える。 -
コスト効率の追求
従来の二人組合やCVCコンサルが高コストである一方で、NCVのプログラムはより低予算でCVCの設立と運営を支援することを謳っている。これにより、多くの中小企業やスタートアップがCVCの恩恵を受ける機会が広がる。資金調達のハードルが低くなることで、より多くの企業がオープンイノベーションに参画できるようになる可能性が高い。 -
ネットワークの構築
NCVが提供するプログラムは、実践的なノウハウと広範なネットワークの活用を強調している。特にコマース・リテール領域に特化したネットワークは、シナジーを生み出すための重要な資源になる。業界内のコラボレーションを促進するプラットフォームとして、NCVの役割が非常に期待される。 -
持続可能な成長の実現
CVC伴走支援プログラムを通じて企業は、短期的なリターンだけではなく、持続的な成長を見据えた戦略を立てることができる。この持続可能な成長を実現するために、CVCを通じた投資戦略を明確にすることが重要である。事業部門との連携を強化し、シナジーを実現することで、長期的な利益を享受できる基盤を築くことが可能になる。
NCVのプログラム開始は、コマース・リテール領域におけるCVCの活性化を目指した重要な一歩であり、企業にとってもオープンイノベーションを推進するきっかけとなる期待ができる。今後のCVC運営の新しい形として、多くの企業がこのプログラムを利用し、成長につなげることが期待される。
コマース・リテール領域のCVC設立から運営を支援するCVC伴走支援プログラムを提供開始New Commerce Ventures株式会社2025年5月14日 08時30分6
コマース・リテール領域のインダストリーベンチャーキャピタルNew Commerce Ventures株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:松山馨太・大久保洸平、以下NCV)は、CVC設立を検討している及びCVCを運営しているコマース・リテール領域の企業を支援するCVC伴走支援プログラムの提供を開始します。CVC伴走支援プログラムは、NCVがこれまで培ってきたノウハウとネットワークを活用して、小売・EC・物流・サービス業等を中心とするコマース・リテール領域の事業会社のCVC設立からソーシング、デューデリジェンス、シナジー創出までCVCの内製化を支援するプログラムです。
NCVは、このプログラムを通じて、事業会社が二人組合に比べ低い予算で、自社内に実践的なノウハウ・ネットワークを有する人材を育成、持続的なオープンイノベーション体制を構築することを支援します。背景
昨今市場環境や技術進化のスピードが加速するに伴い、事業会社は、既存事業の「深化」と新規事業の「探索」を継続的に行う「両利きの経営」が求められています。特に新規事業の「探索」においては、スタートアップとの協業・M&A等のオープンイノベーションを推進するCVCの設立が増加しています。一方で、CVCを設立したものの、「スタートアップとのネットワークある人材がおらず、ソーシングできない」「投資経験のある人材がおらず、デューデリジェンスができない」「事業部門を動かす体制が作れず、シナジーを創出できない」との声も多く、想定していた戦略リターン・財務リターンを創出できていないという声も耳にします。
出典:FIRST CVC / JA
出典 PR TIMES