VRデジタル治療のBiPSEE、シリーズAの1stクローズを完了。累計の資金調達金額は6.4億円に。

資金調達データ

  • 関連ワードBiPSEE, VR, うつ病, デジタル治療, 資金調達
  • 配信日2025年6月26日 15時30分

資金調達の概要

株式会社BiPSEEは、シリーズAの1stクローズを成功裏に完了し、累計の資金調達金額が6.4億円に達しました。投資元には京都大学イノベーションキャピタル、Beyond Next Ventures、Scrum Venturesが含まれ、これらの投資を通じて、うつ病患者に対するVRデジタル療法の治験を行う準備が進められています。今回の資金調達は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金を含め、技術開発を加速させる基盤を築くことを目的としています。

BiPSEEは、精神疾患の中でも特に挑戦が多いとされるうつ病に焦点を当て、VRとスマートフォンアプリを利用した革新的な治療方法である「VRデジタル療法(VRx)」の開発を進めており、その実用化に向けてさらなる資金調達や治験を計画しています。これにより、国内外での市場への導入を目指すと同時に、社会課題の解決に寄与することを考えています。

資金調達の背景(推測)

うつ病は日本国内で約500万人、世界で約3億人が影響を受けているとされ、現在の治療法では十分な効果が得られないケースが多くあります。従来の抗うつ薬に加え、新たな治療方法が求められる中、デジタル治療は今後の医療の重要な一翼を担うことが示唆されています。また、COVID-19の影響で人々の心の健康への関心が高まり、精神疾患の治療に対する社会的なニーズが増加しています。

こうした背景から、BiPSEEは精神疾患に特化したVRデジタル療法の開発を進めており、その独自性や可能性が、投資家や支援機関に評価されたと考えられます。特に、国からの助成金を受けている点や、臨床研究の成果に裏付けられた治療法の信頼性が、資金調達の決め手となった可能性があります。

資金調達が成功した理由(推測)

BiPSEEの資金調達が成功した理由は、いくつかの要因に起因していると考えます。まず最初に、うつ病に対する新たな治療法を提供するというミッションが社会的に強い関心を集めている点があります。精神疾患は普遍的な問題であり、その解決策を提供する企業は、社会的な期待と需要に応えるポテンシャルを秘めています。

次に、投資家からの信頼を得ていることも重要です。京都大学イノベーションキャピタルやBeyond Next Venturesなどは、スタートアップへの投資経験が豊富で、リスク管理にも精通しているため、ビジネスモデルや開発戦略への信頼が資金調達成功に貢献したと言えます。特に、過去の臨床研究から得られたデータや、治療抵抗性うつ病の改善についての実績が、投資家の関心を引く要因となりました。

さらに、VR技術を活用した新たな治療方法に対する期待と、NEDOからの助成を受けていることが、資金調達の際に信頼性を高める要素となっています。技術的な革新と実績に基づく信頼感が、資金調達がスムーズに進んだ一因となったと推測されます。

資金調達の参考にすべきポイント

BiPSEEの資金調達は、他の企業が資金調達を模索する際に学ぶべきポイントが多く含まれています。まずは、新たな市場ニーズに対する敏感さです。うつ病の治療市場は急速に変化しており、従来の治療法が限界を迎えている中で、デジタル治療という新しいアプローチに着目することでビジネスチャンスを捉えることができます。

次に、信頼を得るためのエビデンスの重要性です。臨床研究やパイロットスタディを通じた成果の蓄積は、投資家に対する説得力を高めます。実績のあるデータを基にしたプレゼンテーションが、資金調達を成功に導く鍵となるでしょう。また、国からの助成や優先審査など、公式の評価も信頼感を高める要素です。

さらに、信頼できるパートナーシップの構築も重要です。BiPSEEが選定した投資先は、医療や技術に特化した企業や機関が中心で、これらとの連携が新たな資金調達や事業拡大に寄与します。既存のネットワークやリレーションシップを活用することで、資金調達を行いやすくする戦略も効果的です。

最後に、社会的影響を重視する姿勢も重要です。投資家は投資先が社会課題の解決に貢献するかどうかを考慮しています。BiPSEEのように、ビジネスを通じて社会的責任を果たすことに取り組む姿勢が、資金調達の成功に繋がるでしょう。このように、社会的貢献をメッセージに込めることは、今後の資金調達戦略においても大いに参考にすべきポイントとなります。

VRデジタル治療のBiPSEE、シリーズAの1stクローズを完了。累計の資金調達金額は6.4億円に。-うつ病患者に対するVRデジタル療法の治験を開始予定-株式会社BiPSEE2025年6月26日 15時30分8株式会社BiPSEE(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:松村 雅代、以下:BiPSEE)は、シリーズAの1stクローズとして、京都大学イノベーションキャピタル、Beyond Next Ventures、Scrum Venturesより資金調達を実施しました。
2023年に採択された、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」における助成金を合わせ、累計の資金調達金額は6.4億円となりました。
この度の資金調達を通じて、うつ病患者向けのVRデジタル療法の治験を実施し、市場への導入を目指します。

【資金調達実施の目的と今後の展望】
BiPSEEは、うつ病を中心とした精神疾患を対象として、VRとスマートフォンアプリを用いた新たな治療方法「VRデジタル療法(VRx)」(*1)の開発を行っています。
うつ病は日本で500万人、世界で3億人存在している(*2)一方で、抗うつ薬のみの治療では不十分なことも多く、新たな治療方法が模索されています
BiPSEEは、抗うつ薬が奏功しにくいとされる、ネガティブな感情や事柄に対して繰り返し考えてしまう「反すう思考」の傾向に着目し、より有効な治療方法の開発を目指しています。
2025年には、高知大学と共同で実施していた、うつ病患者を対象とした探索的試験を完了しました(プレスリリース)。今後、治験(検証的試験)を実施し、薬事承認を得ることを目指していきます。
さらに、2025年冬頃に予定しているシリーズA 2ndクローズにて、

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出典 PR TIMES

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