スタートアップの半数以上が、出口戦略としてM&Aにメリットを感じると回答!一方で「適切な買い手探索」「自社価値の評価」が不安要素に

資金調達データ

  • 関連ワードM&A, アンケート, オーナーズ, スタートアップ, 出口戦略
  • 配信日2024年11月12日 11時00分

資金調達ニュースの概要

オーナーズ株式会社が実施した「出口戦略としてのM&Aに関するアンケート」の結果を詳しく見てみましょう。調査には109名の日本国内のスタートアップ経営者が参加し、主にM&A(合併・買収)を出口戦略として検討しているかどうか、またその際の懸念や必要な支援について尋ねられました。調査結果からは以下のポイントが浮かび上がりました。

まず、スタートアップの約3割がM&Aを優先的な出口戦略として考えていることが明らかになりました。また、約6割がM&AとIPO(新規株式公開)の準備の違いを理解していないとのことです。このように、M&Aを有効な戦略と感じる一方で、具体的な理解や準備が不足していることが懸念点として浮き彫りになりました。

続いて、M&Aに対する懸念点として最も多く挙げられたのは「適切な買い手探索」であり、次いで「自社の価値を適切に評価されるか」が続き、「M&Aのプロセスがわからない」といった意見も多く見受けられました。最終的には、半数以上の経営者がM&Aを出口戦略として有効と考えていることが確認され、その理由としては企業価値の保持や拡大といった観点がありました。

また、スタートアップのM&A支援に必要なこととして「適切な買い手の紹介」が最も重要視されており、これはM&Aを実現する上での非常に重要なポイントであることを示しています。そして、スタートアップの投資家の多くがIPOよりもM&Aを支持しているという結果もあり、これは今後のスタートアップへの資金調達やEXIT戦略に影響を与える要素となるでしょう。

資金調達ニュースの背景(推測)

今回の調査結果から背景を推察すると、まず日本国内におけるスタートアップのM&A環境が急速に変化していることが挙げられます。過去10年間での資金調達市場の拡大に対し、IPO市場の横ばいが目立つ中で、スタートアップにとってのEXIT戦略の選択肢も見直されつつあります。多くのスタートアップ経営者はM&Aを通じたEXITが現実的な選択肢として浮上してきていることを背景に持っています。

特に、M&Aは企業の価値を毀損することなく他社へ承継できる一方で、IPOに比べて小規模の企業でも比較的容易に実現できるため、起業家にとって魅力的なオプションとして考慮されるようになってきていると思われます。しかしながら、M&Aには「適切な買い手の探索」や「自社の価値評価」といった課題が絡んでおり、これがスタートアップ経営者の不安要素となっていることも伺えます。

また、多くの経営者がM&AとIPOの準備の違いを理解していないという事実は、教育不足や情報の共有の不足を示唆しています。スタートアップ経営者が適切な情報を取得し、確実にExitを果たすためには、専門的な知識や経験が必要であることが強く示されました。これらの背景に基づき、M&Aを進めるための市場やネットワークの整備、特にスタートアップに特化した支援体制が求められていると考えられます。

資金調達ニュースから参考にすべきポイント(推察)

このプレスリリースからスタートアップの法人経営者や財務担当者が参考にすべきポイントを見てみましょう。

まず一つ目は、M&Aを出口戦略の一環として真剣に考えるべきだという点です。調査結果からも多くの経営者がM&Aにメリットを感じていると答えていますが、最終的には適切な買い手を見つけられるかどうかが成功のカギとなります。このため、売り手としての準備や戦略を早期に構築する必要があります。

二つ目は、M&Aプロセスに関する教育の重要性です。約6割の経営者がM&AとIPOの準備の違いを理解していないため、教育プログラムや専門家からのコンサルティングが欠かせません。これにより、自社の経営方針の見直しやキャッシュフローの改善など、M&Aに向けた体制の強化が図れます。

さらに、M&Aについての不安や疑問点を持つ経営者は、自社に合ったM&A仲介業者やファイナンシャルアドバイザーを選ぶ重要性を認識すべきです。特に適切な買い手紹介や企業価値評価を行ってくれる専門家の存在は、成功の可能性を高める非常に重要な要素となります。

最後に、M&Aを考える企業はキャッシュフローを意識した経営を行うことが求められています。IPOを目指す場合と比較して、大型調達至上主義や売上至上主義から脱却し、実質的な利益や企業価値の最大化にフォーカスする必要があります。このような意識改革ができている企業が、次の時代の競争に勝ち残ることができると考えられます。

以上が、スタートアップのM&Aに対する意識や課題、そして今後の経営戦略に役立つポイントです。スタートアップ経営者や財務担当者は、これらの視点を踏まえた上で、実際のM&A行動を進めることが重要です。

スタートアップの半数以上が、出口戦略としてM&Aにメリットを感じると回答!一方で「適切な買い手探索」「自社価値の評価」が不安要素に〜オーナーズが出口戦略としてのM&Aに関するアンケートを実施〜オーナーズ株式会社2024年11月12日 11時00分61AIを活用した売り手特化のM&Aサービス『RISONAL(リソナル)』を運営するオーナーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:作田 隆吉、以下「オーナーズ」)は、日本国内のスタートアップ経営者を対象に「出口戦略としてのM&Aについてのアンケート」を実施し、109名から回答を得ました。

【調査結果 概要】

・約3割が出口戦略としてM&Aを優先的に検討
・約6割がM&AとIPOの準備の違いを理解していない
・M&Aの懸念点、1位「適切な買い手探索」2位「適切な自社価値の評価」3位「M&Aのプロセス」
・半数以上が出口戦略としてのM&Aにメリットを感じている
・スタートアップのM&A支援に必要なことは「適切な買い手の紹介」がトップ
・投資家の多くはIPOよりもM&Aを支持

【調査結果 詳細】
■約3割が出口戦略としてM&Aを優先的に検討
M&Aを出口戦略の一つとして検討しているか尋ねたところ、「優先的に検討している」が28.1%で最も多く、「IPOと並行して検討している」が24.6%、「IPOのみ検討している」が7.0%と続き、出口戦略としてM&Aを優先的に検討している経営者の方が多いことがわかりました。(n=57/出口戦略を検討している人)。

■約半数が、IPOは「社会的な信頼を得るため」と回答
IPOを出口戦略として検討する理由を尋ねたところ、「社会的な信頼を得るため」が50.0%で最も多く、「資金調達の

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出典 PR TIMES

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