資金調達データ
- 関連ワードREMARE, オーツカ, リサイクル, 協業, 複合プラスチック
- 配信日2024年10月28日 11時00分
資金調達ニュースの概要
株式会社REMAREは、2024年10月28日にプレスリリースを発表し、同社が不織布の廃棄物をリサイクルするために株式会社オーツカとの協業を開始したことを公表しました。この協業により、REMAREはオーツカから提供される不織布端材を活用し、独自のマテリアルリサイクル技術を駆使して新たな素材開発に取り組むとともに、年間1200トンの廃棄不織布のリサイクルを目指します。この取り組みは、複合プラスチックのリサイクルを可能にし、環境負荷を軽減することを目的としています。
REMAREは、これまでに複合プラスチックをリサイクルする技術を開発しており、従来の焼却処分を避けることができるため、その技術によって二酸化炭素排出量を大幅に抑えることを実現しています。今回のプロジェクトは、オーツカとの協力により廃棄物の価値を再評価する「資源循環モデル」を構築することを目指しています。このプロジェクトが実現することで、国内のマテリアルリサイクル率向上や、持続可能な社会の実現に向けた一歩となることが期待されています。
資金調達ニュースの背景(推測)
本プロジェクトの背景には、現在の国内でのマテリアルリサイクル率が25%にとどまっているという現状があります。複合プラスチックのリサイクルが難しい要因として、異なる素材や成分が混ざったプラスチックが挙げられ、これが廃棄物の焼却処分を常態化させていたことが背景にあります。REMAREの技術がこの問題を解決する可能性を秘めており、その成果をもって国内のリサイクルシステムを根本から改革する狙いがあると考えられます。
さらに、REMAREのプレシリーズAラウンドにおける資金調達時にオーツカからの投資を受けたことが、今回の協業に繋がったことも注目されます。この投資は、REMAREにとっては技術力向上のための支援であり、オーツカにとっては自社の素材利用による新たなビジネスモデルの開発と考えられます。両社の相乗効果を最大限に活かすために、REMAREは今後の事業 expansionを図ると共に、オーツカは廃棄物処理の効率化を図る狙いがあります。このようにして、再資源化の新たな展望が広がる背景には、環境問題の深刻さと市場のニーズがあると推測されます。
資金調達ニュースから参考にすべきポイント(推察)
今回の協業から得られるポイントは、大きく以下のようにカテゴライズできます。
まず、サステナビリティと技術革新の融合という観点から、この取り組みは企業にとって重要な示唆を与えます。リサイクル技術の発展と再生可能素材の活用は、企業としての価値を高める手段となり、消費者からの支持を受ける要因となっていきます。これからの市場では、環境負荷を考慮した事業運営が企業の社会的責任(CSR)として求められるため、この動きは急務です。
次に、資金調達の戦略の重要性も挙げられます。オーツカがREMAREに対し技術支援だけでなく、資金面でも支援を行ったことで、このプロジェクトは実現に至りました。企業は、投資先やパートナーとの関係を構築することで、より大きな成果を生む可能性を高められるでしょう。また、資金調達を行う際には、投資家への明確なビジョンや具体的な成果を示すことが要請されます。これは将来的に持続可能な開発目標(SDGs)に基づくビジネスモデルとしても重要な要素です。
さらに、国内外のリサイクル市場での競争力を高めるためには、市場の動向を把握し最新技術をいち早く取り入れる柔軟性も必要です。REMAREが持つ独自のマテリアルリサイクル技術は、今後の市場において新たな競争優位をもたらす可能性を秘めています。法人経営者や財務担当者は、市場の技術革新をなんのために投入すべきか精査し、戦略的に資源を配分する必要があります。
最後に、環境負荷を軽減する取り組みは法令遵守や公的支援を受けるチャンスを高めることも留意すべきポイントです。政府や地方自治体からの補助金や助成金を得るためには、環境に配慮したビジネスモデルや技術が重要視されつつあります。REMAREとオーツカの協業は、その好例となりそうです。
これらのポイントを基に、法人経営者や財務担当者は自社の戦略を見直し、持続可能な成長を追求しつつ、競争力を高める努力をしていくことが求められます。今後の環境問題への対応や、リサイクル・再利用へのコミットメントが、企業のブランド価値を向上させる大きな要因となるでしょう。
株式会社REMARE、株式会社オーツカとの協業で製造廃棄不織布1200トンのリサイクルを目指す株式会社REMARE2024年10月28日 11時00分0
複合プラスチックの再資源化を、6次産業化を達成した自社独自プラントにて行う株式会社REMARE(本社:三重県鳥羽市、代表取締役:間瀬 雅介、以下「REMARE」)は、不織布を中心とした繊維素材メーカーである、株式会社オーツカ(本社:岐阜県羽島郡笠松町、代表取締役社長:大塚 有企朗、以下「オーツカ」)との協業を開始しました。これにより、廃棄される不織布を再利用した、マテリアル開発プロジェクトがスタートします。
■資本・業務提携の背景
REMAREは、オーツカの提供する不織布端材を活用し、独自のマテリアルリサイクル技術を駆使して新たな素材開発に取り組んでいます。この協業により、廃棄物処理時の二酸化炭素排出量を大幅に削減し、廃棄物の回収コストの低減を目指します。また、REMAREの技術力を活かし、元々自社で開発した技術を用いた熱プレス成形以外にも、3Dプリント、射出成形など、複数の方法でリサイクルする実験を進めています。それによって、REMAREの目指すプラスチック素材のプラットフォーム事業の実証実験としての効果も持ちます。
将来的には、オーツカ提供の不織布端材に基づいた、年間1200トン分のリサイクルを目標としています。現在、国内のマテリアルリサイクル率は25%にとどまっております。この背景には、複合プラスチックの取り扱いの難しさが大きな要因として挙げられます。
私たちが複合プラスチック由来のマテリアルリサイクルを実現できれば、国内のマテリアルリサイクルシステムの変革に向けた大きな一歩となります。■REMAREの持つマテリアルリサイクル技術
REMAREは、複合プラスチックを内装材や建材にリサイクルする独自の技術
出典 PR TIMES