資金調達データ
- 関連ワード10億円, サステナビリティ, シェルパ, シリーズB, 資金調達
- 配信日2025年8月28日 10時00分
資金調達の概要
シェルパ・アンド・カンパニー株式会社は、シリーズBラウンドのファーストクローズとして10億円を調達しました。この資金調達は、サステナビリティデータ・プラットフォーム「SmartESG」を提供する同社の事業基盤を強化する目的で行われました。今回の資金調達は、リード投資家としてWiLが参加し、既存株主のグローバル・ブレイン株式会社に加え、ANAホールディングス株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)も新たに出資しています。これにより、シェルパの累計調達額は約15億円となりました。今後はセカンドクローズでの調達も予定されているとのことです。
今回の資金は、シェルパが提供する「SmartESG」を企業のサステナビリティ経営を設計可能な高度なプラットフォームへと進化させるための体制強化に重点的に投資される予定です。具体的には、業務効率化や機能開発を進めるだけでなく、顧客企業との連携を強化し、共創型の事業推進体制を構築する方針を示しています。
資金調達の背景(推測)
現在、企業が直面している外部環境は、持続可能な経営に対する要求が高まっています。特に、排出量の可視化や透明なガバナンスに関するニーズは急増しており、これに伴いサステナビリティは単なる理念や規制を超え、実利に直結する重要なテーマとなっています。2025年にはESG投資市場の規模が約35.48兆ドルに達すると見込まれており、2034年にはその数値は167.49兆ドルにまで拡大するとも予測されています。このような背景から、企業はサステナビリティ情報の管理や開示への対応が急務となっています。
しかし、多くの企業にとって、サステナビリティ報告は「基準が多すぎて把握が難しい」「どの情報をどう開示すればよいのかが分からない」といった実務面でのハードルが存在しています。シェルパはこのギャップを埋めるため、「SmartESG」というプラットフォームを通じて、企業が経営判断や取引先選定に必要な情報を一元化し、効率的に扱えるようにしています。このように、持続可能な経営が求められる新たなフェーズにおいて、シェルパの事業は正に時代のニーズに応えるものであり、今回の資金調達はその方向性を裏付けるものと言えるでしょう。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した理由としていくつかの要因が考えられます。まず、シェルパはすでに「SmartESG」を提供開始してから多くの企業に導入されており、その実績があることが大きなポイントです。特に、時価総額5,000億円超の企業の約15%が導入しているというデータは、投資家に対して強力な説得材料となったでしょう。
次に、今回の資金調達には既存の株主が引き続き関与している点も見逃せません。特にWiLやグローバル・ブレインといった既存投資家が改めて出資を行い、新たにANAホールディングスとキヤノンマーケティングジャパンが参画したことは、既存の投資家がシェルパの成長を評価していることを証明しています。これは、市場における信頼感を高め、他の投資家に対しても好意的に受け取られる要因となります。
さらに、投資ストーリーが明確であることも成功の要因です。シェルパは「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する」という明確なビジョンを掲げており、今回の調達資金がどのようにビジネスの成長や社会への貢献に繋がるかを具体的に示しています。このように、戦略に重みを持たせた形で資金調達を実施したことが成功に寄与したと言えるでしょう。
資金調達の参考にすべきポイント
資金調達を行うにあたり、法人経営者や財務担当者が参考にすべきポイントはいくつかあります。
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実績のアピール:
シェルパのように、実際に導入実績や顧客からの評価があることなど、過去の成功事例を具体的にアピールすることが重要です。企業の成長性を示せる数字とストーリーは、投資家にとって魅力的です。 -
市場のニーズに応える製品・サービス:
投資を呼びかける際には、マーケットニーズをしっかり把握し、それに応える製品やサービスの構想を持つことが大切です。サステナビリティが求められる背景を正確に読み取り、どれだけそのニーズに合致したソリューションを提供できるかがカギです。 -
明確なビジョンの設定:
投資家は企業が持つ将来のビジョンにも強く関心を持っています。そのため、自社の将来像を理にかなった形で描き示すことが求められます。シェルパの場合、利益とサステナビリティの融合という明確なビジョンが、その信頼を得る一因となりました。 -
新規投資家との関係構築:
既存投資家だけでなく、新たな投資家との関係構築も重要です。CVCのように、事業会社との連携は双方にとってのメリットとなるため、そのビジネスモデルや関係構築においても意識を向ける必要があります。 -
資金の使途明確化:
調達した資金がどのように使用されるかを具体的に説明することも重要です。資金の使途が成長戦略にどのように寄与するのかを明示することで、信頼感を高められます。シェルパは、「SmartESG」の高度化や体制強化に資金を投じるとしていますが、これは資金調達の正当性を更に強化しています。
以上のように、今後の資金調達活動においては、実績、ニーズの把握、ビジョンの明確化、関係構築、資金の使途の5つのポイントに留意し、自社の成長戦略を確実に実行に移していくことが求められます。
シェルパ、シリーズBラウンド1stクローズで10億円を調達- WiLをリード投資家として、グローバル・ブレイン(既存)に加えANAホールディングスとキヤノンマーケティングジャパンのCVCが新たに出資参画。累計調達額は約15億円に -シェルパ・アンド・カンパニー株式会社2025年8月28日 10時00分0「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する。」をビジョンにサステナビリティデータ・プラットフォーム「SmartESG」を提供するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO 杉本淳、以下シェルパ)は、シリーズBラウンドのファーストクローズとして第三者割当増資を実施し、総額10億円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。今回の資金調達により、創業からの投融資を含む当社の累計調達額は約15億円となりました。また、今後セカンドクローズでの調達も予定しています。
資金調達について:新たに顧客企業が連携強化を目的に出資参加
このたびの資金調達では、既存株主であるWiLがリードし、既存株主のグローバル・ブレイン株式会社に加え、同社が運営するANAホールディングス株式会社およびキヤノンマーケティングジャパン株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドが参加しています。既存投資家からの継続的な出資に加え、今回新たにCVCを通じて出資参画したANAホールディングス株式会社は、当社の提供するサービスを実際に業務で活用している企業であり、導入後に得られた効果や将来性を踏まえ、さらなる事業連携を見据えた出資参画に至りました。また、キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、同社のスキャン電子化・文書管理コンサルティングと、シェルパが有するサステナビリティ・ESG関連文書の構造化・分析技術を組み合わせることで、非財務情報の収集・電子化・検
出典 PR TIMES