シリーズAラウンドで累計7.2億円の資金調達を完了

資金調達の概要

MUSVI株式会社は、テレプレゼンスシステム「窓」の開発および販売を行う企業として、シリーズAラウンドで累計7.2億円の資金調達を完了しました。この資金調達は、第三者割当増資と日本政策金融公庫からの新株予約権付融資を通じて実施されました。主な引受先は住商ベンチャー・パートナーズ株式会社であり、住友商事グループの戦略的な支援を受けた形となります。このラウンドは2024年11月に公告されたもので、MUSVIの事業基盤を更に強化する狙いがあります。

今回の資金調達によって得られる資金は、MUSVIが既に展開しているテレプレゼンスシステム「窓」のさらなる成長に資するものであり、全球的な展開や新規機能の開発、サービスの向上に使われる予定です。「窓」は、リアルなコミュニケーション体験を提供することに注力しており、その技術開発はソニーグループの20年にわたるノウハウに基づいています。特に、圧倒的な臨場感と遅延感のなさが、「窓」の強みとして顧客に認知されています。

資金調達の背景（推測）

この資金調達の背景には、テレワークやリモートコミュニケーションの需要が高まっていることが大きく影響していると考えられます。コロナ禍以降、企業はリモートでの業務を強化せざるを得なくなり、対面に近い体験が求められるようになりました。これにより、テレプレゼンス技術の重要性が急速に高まっていると推測されます。

さらに、住商ベンチャー・パートナーズが引受先として名を連ねていることからも、総合商社のネットワークを活用することがMUSVIの成長戦略において重要であると考えられます。住友商事グループは、業界を超えた広範なネットワークを持ち、その知見やリソースを活かしてMUSVIの製品を市場に浸透させることが期待されています。このような背景から、資金調達はMUSVIが今後の戦略を展開するために不可欠なステップといえます。

資金調達が成功した理由（推測）

MUSVIの資金調達が成功した理由として、いくつかの要因が考えられます。まず第一に、テレプレゼンスシステム「窓」の技術的な優位性が挙げられます。ソニーグループの20年の経験に基づく技術は、製品の信頼性と高い品質を確保し、投資家に安心感を与えています。また、顧客からの需要も増加していることが、出資者にとって魅力的な投資先と映った理由の一つでしょう。

第二に、住商ベンチャー・パートナーズという、強力な企業からの出資が資金調達を後押ししたと思われます。同社は総合商社の一部であり、事業展開において多くの資源を提供できるため、MUSVIに対する投資のリスクを低減させます。また、長期的な支援を提供する姿勢も、投資家にとって安心感をもたらす要因となったと考えられます。

最後に、日本政策金融公庫からの融資も重要な要素です。この公庫は、スタートアップに特化した融資制度を提供しており、金融的な支援があることでMUSVIは大胆な事業展開を計画できるようになります。これらの要素が合わさった結果、資金調達が成功したと推測されます。

資金調達の参考にすべきポイント

法人経営者や財務担当者がMUSVIの資金調達から学ぶべきポイントはいくつかあります。まずは、事業内容と技術の強さを磨くことが重要です。MUSVIの例に見られるように、確かな技術的な基盤があることで、投資家から注目されやすくなります。長期的な競争力を持つ技術や製品を開発することが不可欠です。

次に、信頼できるパートナーとの連携を検討することです。住商ベンチャー・パートナーズとの提携は、MUSVIにとって非常に有益でした。このように、強力な企業や資本との提携は、資金調達を容易にし、事業のスピード感を増すことに繋がります。

また、資金の用途・目的を明確にしておくことも重要です。MUSVIは具体的にテレプレゼンスシステム「窓」のさらなる展開について語っていますが、このような明確な戦略的ビジョンがあったからこそ、投資家も安心して資金を提供できたと言えます。資金調達においては、どのように資金を活用して成長を図るかを示すことが信頼の構築に繋がります。

最後に、投資家とのコミュニケーションを大切にすることが重要です。信頼関係を築くためには、投資家との定期的なコミュニケーションを行い、進捗を報告することが不可欠です。このようなアプローチは投資家に対する透明性を示し、更なる資金調達につながる可能性も高めます。

これらの観点を持ちつつ、資金調達を進めることで、企業はより健全な経営基盤を築くことができるでしょう。MUSVIの成功事例は、スタートアップ企業がどのように資金調達を行い、成長を遂げているのかの貴重なレッスンとなります。

シリーズAラウンドで累計7.2億円の資金調達を完了MUSVI2025年4月17日 13時00分5
テレプレゼンスシステム「窓」の開発・販売等を行うMUSVI株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役 / Founder & CEO：阪井祐介、以下「MUSVI」）は、住商ベンチャー・パートナーズ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役：山木英裕）を引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫（本社：東京都千代田区）の新株予約権付融資により、資金調達を実施したことをお知らせします。
このたびの調達で2024年11月に発表したシリーズAラウンドは完了し、設立からの累計の資金調達額は7.2億円となります。

テレプレゼンスシステム 「窓」

■ 資金調達の目的
MUSVIのテレプレゼンスシステム「窓」（以下「窓」）は、ソニーグループ株式会社での20年にわたる技術開発に基づき、圧倒的な臨場感と遅延感のなさで対面同等のリアリティを実現した遠隔コミュニケーションのシステムです。2022年9月の本格的な事業展開から約2年半、国内外600台を超える「窓」が導入され、着実な成長を遂げてまいりました。

今般の資金調達は、2024年11月に発表したシリーズAラウンドのエクステンションラウンドとして実施し、グローバルなネットワークと総合商社としての強みを持つ住友商事グループのCVCである住商ベンチャー・パートナーズ株式会社からの出資、高い成長性が見込まれるスタートアップに対する融資制度の日本政策金融公庫の新株予約権付融資の活用を通じ、長期の安定的な資金を確保するものです。

既存株主を含めた投資家や販売パートナーの皆様と連携しながら、MUSVIは今後もデジタルテクノロジーの力で社会課題の解決に取り組んでまいります。

■投資家コメント
住商ベンチャー・パートナーズ株式会社 代表取