資金調達データ
- 関連ワードシードVC, パートナーズファンド, ファンド設立, ファーストクローズ, 投資活動
- 配信日2025年5月20日 09時00分
資金調達の概要
パートナーズファンドは、2025年4月に「Partners Fund 2号投資事業有限責任組合」を設立し、総額65億円規模の新ファンドのファーストクローズを実施した。このファンドは、シード期を中心とした全ジャンルへの投資活動を行うものであり、創業前後からプレシリーズAラウンドまでの投資ステージを拡大させることを目的としている。特に、プレシリーズAにおいては資金調達が難しいステージを「ポストシード」として定義し、この分野への明確なアプローチを取ることが特徴である。
ファンドの運用は2025年から2034年までを予定し、1社あたりの最大投資額は10億円にまで拡大することで、スタートアップが成長する段階に応じた支援を行うことができる体制が整った。また、初回の投資金額についても3000万円から2億円と幅広く対応可能であり、これまで以上に多様な資金調達ニーズに応えることが期待されている。
資金調達の背景(推測)
新ファンドの設立は、創業段階から成長段階にかけてのスタートアップ市場の変化に対応するためのものであると推測される。近年、スタートアップ市場においては、特にシード期のスタートアップに対する投資が活発化している一方で、プレシリーズAにおいては依然として投資環境が厳しい状況が続いている。多くの投資家がリスクを恐れ、初期段階の企業に対して慎重な姿勢を取る中、パートナーズファンドはこの市場の隙間を狙って積極的な投資を行う方針を打ち出した。
また、パートナーズファンドの前身である「Full Commit Partners」からの歴史を持つ企業として、過去の成功体験やネットワークを背景に資金調達を行うことができたのも大きな要因と考えられる。その上、これまでの投資活動による実績を基に信頼を獲得し、多様なバックグラウンドを持つGeneral Partner(GP)の参画など、チームの強化が進んでいることも新ファンドの設立の背景にあったと推測される。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した理由としては、いくつかの要因が考えられる。まず第一に、スタートアップ市場での高度な専門性と経験を持つGPの集結が挙げられる。厳しい投資環境においても確固たるネットワークと、スタートアップにおける実践的な知見を持つパートナーが揃っており、これが投資家に対する信頼を醸成した。
第二に、明確な投資戦略が投資家の関心を引いた可能性がある。特に「ポストシード」として設定したプレシリーズAラウンドへのアプローチは、他のVCが手を出しにくい市場であり、独自の投資機会を提供する姿勢は、リスクを取ることに興味がある投資家にとって魅力的だったと考えられる。
第三に、ファンドの長期的運用計画や継続的なフォローオン投資が可能な点も寄与したと考えられる。これにより、投資家はスタートアップの成長を伴走しやすく、資金が運用されることで得られるリターンにも期待が持てるため、ファンドへの出資意欲が高まったのではないかと考えられる。
資金調達の参考にすべきポイント
パートナーズファンドの資金調達から得られるポイントとしては、以下のいくつかが挙げられる。
まず、信頼性の高いチーム構成を確保することが重要である。経験豊富なGPを集めることで、投資家に対する信頼感を高めることができ、資金調達の成功につながる。特に、異なる業界出身のメンバーがいることは、さまざまな視点からの評価や判断を可能にし、良質な投資先を見つけられる機会を増やす。
次に、ターゲット市場を理解し、その市場のニーズに合った投資方針を設定することが重要である。市場の急速な変化に対応する柔軟性を持ち、常に投資家やスタートアップとコミュニケーションを取りながら、新たなニーズに応じた戦略を採用することが肝要である。
また、投資家への透明性ある情報提供やコミュニケーションの重要性も忘れてはならない。スタートアップの成長過程を積極的に報告し、信頼と実績を積み重ねることで、次回以降の資金調達においてもさらにスムーズに進めることが可能となる。
最後に、ファンドの運用期間や投資条件を明確にし、初回投資額の幅を持たせることで、さまざまなステージのスタートアップや、リスクを取る意欲のある投資家にアプローチすることができる。柔軟性と明確さを併せ持つファンドは、その資金調達の際に強いアドバンテージとなるだろう。
以上のように、パートナーズファンドの資金調達成功事例からは、チーム構成、市場理解、透明性、柔軟な投資戦略など、法人経営者や財務担当者にとって重要な学びが得られる。これらの要素を戦略的に組み合わせることで、今後の資金調達活動をより効果的に進めることができるだろう。
シードVCのパートナーズファンド、新ファンドを設立。総額65億円規模のファンド設立を目指しファーストクローズを実施独立系VCが統合、新たにGeneral Partner3名を加えた4名体制で再始動PARTNERS FUND株式会社2025年5月20日 09時00分2独立系ベンチャーキャピタルのパートナーズファンドは、Partners Fund 2号投資事業有限責任組合を設立し、2025年4月にファーストクローズを実施致しました。本ファンドは前身となるファンドも含めると3号ファンドに該当します。
これまで取り組んできた創業前後からシード期を中心とするオールジャンルの投資活動は変わらずに、新たにプレシリーズAラウンドまで投資ステージを拡大致しました。また、これまで投資できなかったラウンドまで継続的な追加投資ができるようになりスタートアップの成長に伴う継続的な伴走支援が可能となりました。
五反田オフィスにて同居している投資先スタートアップ3社のメンバーとの集合写真パートナーズファンドについて
パートナーズファンドロゴ
パートナーズファンドは、スタートアップ・起業家に徹底的に寄り添い、伴走し続けることを信条とするキャピタリストが集う独立系ベンチャーキャピタルです。
“経営チーム”、“株主”、“現場”、あらゆる立場で、起業家のパートナーとしてともに歩みます。
永く起業家を支え続けるために時代とともに変化し永続するベンチャーキャピタル組織を目指します。沿革
沿革
パートナーズファンドの前身となるFull Commit Partnersは2018年に山田がインキュベイトファンドから独立して立ち上げたベンチャーキャピタルです。5.8億円を運用し、コンシューマービジネスとレガシー産業のDXを中心に13社に投資実行しています。
2022年に「パートナーシップを軸として、新たな価値創造に
出典 PR TIMES