資金調達データ
- 関連ワードクロスオーバー, シリーズD, ベター・プレイス, 企業年金, 資金調達
- 配信日2025年4月24日 10時00分
資金調達の概要
ベター・プレイスは、シリーズDラウンドにて総額3.7億円の資金調達を実施しました。これにより、同社の累計資金調達額は約19.1億円に達しました。主な引受先には、アセットマネジメントOne株式会社、レオス・キャピタルワークス株式会社などが名を連ねており、特にクロスオーバー・ファンドとしての投資が行われています。この新たな資金は、企業年金DXシステム「はぐONE」のアプリ化と機能強化に使われる予定です。また、今回の資金調達では、地方銀行系ベンチャーキャピタルや事業会社のコーポレートベンチャーキャピタルが参画しており、地域の中小企業へのサービス提供を強化する意図が示されています。
資金調達の背景(推測)
日本の中小企業が抱える人手不足や経済格差の問題が、ベター・プレイスの資金調達の背景にはあると考えられます。中小企業の99.7%が日本には存在し、その中の多くが従業員に対して企業年金制度を導入していない現実があります。特に、従業員規模30~99人の企業においては、退職年金制度がある会社がわずか16%しかないというデータがあります。このような状況下、ベター・プレイスは「お金の心配なく、自分らしく働ける社会」を実現するために企業年金制度の普及を進めています。
また、2024年には求人難や人件費高騰が影響し、中小企業の倒産件数が増加する見込みです。このような厳しい経済状況において、企業年金制度は中小企業の人材確保や定着に寄与する可能性があります。そのため、資金調達を通じて、企業年金制度の導入を強化し、中小企業が持続的に成長できる環境を提供することが求められていると推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
ベター・プレイスの資金調達が成功した理由には、いくつかの要因が考えられます。まず、同社が提供する「はぐくみ企業年金」制度は、中小企業とそこで働く従業員にとっての具体的な利益を提供するものであり、地域社会におけるニーズに応えている点が挙げられます。この制度は、従業員の経済的安定を図り、企業の人材確保にも寄与するため、投資家たちにとっても長期的な成長を期待できるビジネスモデルと評価されたと考えられます。
さらに、クロスオーバー・ファンドからの投資を受けた点も大きいでしょう。クロスオーバー・ファンドは、企業が上場後も長期的に資金提供を行うため、その安定性が株式市場への影響を抑える可能性があります。このように、アセットマネジメントOneやレオス・キャピタルワークスといった著名な投資家の存在が、他の投資家に対しても信頼感を与えたのではないかと推測されます。
また、地方銀行系のベンチャーキャピタルとの提携も成功要因の一つとして考えられます。地域に密着した金融機関との連携によって、中小企業へのアクセスが容易になり、「はぐくみ企業年金」の導入が加速することが期待されます。これにより、地域経済を支える意味でも社会的意義を持つ企業と評価されたことが、資金調達の成功に寄与したと考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
ベター・プレイスの資金調達の事例から法人経営者や財務担当者が参考にすべきポイントには、以下の点が挙げられます。
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社会的ニーズへの応答: 事業が解決を目指す社会的課題を明確にすることで、投資家の関心を引くことができる。特に中小企業における人手不足や経済格差といった課題を真摯に捉え、それに対するソリューションを提供する姿勢が重要です。
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信頼性のあるパートナーシップ: クロスオーバー・ファンドや地域の金融機関との提携は、事業の信頼性を高め、投資家との関係構築に役立ちます。多角的なパートナーシップを形成することで、資金調達の幅を広げ、安定した成長を図ることが可能です。
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投資家への長期的ビジョンの提示: 投資家には短期的なリターンよりも長期的な成長性を重視することが求められる場合があります。自社の成長戦略を中長期で示し、安定した投資先としての魅力を伝えることが成功につながります。
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テクノロジーを活用したサービス提供: ベター・プレイスが提案する「企業年金DXシステム」は、デジタル技術を用いたサービスの強化を図っています。現代においては、テクノロジーの活用が企業の競争力向上に寄与するため、DXを進めることで新たな市場創出の可能性が広がります。
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地域貢献の意識: 地域経済に対する貢献を明確にすることで、地域に根ざした支持を集めることができます。特に地方企業が地域の中小企業を支える姿勢が、より地域からの信頼を得ることにつながり、さらなるビジネスチャンスを生むかもしれません。
以上の要素を踏まえ、自社の資金調達戦略を構築することで、より効果的に投資を引き付けることができるでしょう。
ベター・プレイス、シリーズDにて総額3.7億円の資金調達を実施。累計調達額は19.1億円に 国内クロスオーバー投資家2社も参画株式会社ベター・プレイス2025年4月24日 10時00分1「福祉はぐくみ企業年金基金」(以下、「はぐくみ企業年金」)を中心に、企業年金・退職金制度の導入・設計をサポートする株式会社ベター・プレイス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:森本 新士、https://bpcom.jp/、以下、ベター・プレイス)は、アセットマネジメントOne株式会社、レオス・キャピタルワークス株式会社、パーソルベンチャーパートナーズ合同会社、愛知キャピタル株式会社、株式会社ちば興銀キャピタルパートナーズ、株式会社とちぎんキャピタル&コンサルティング、フリー株式会社を引受先とする第三者割当増資にて、シリーズD総額3.7億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
本ラウンドの調達により、累計調達額は約19.1億円となりました。
今回の資金調達では、クロスオーバー・ファンドの投資先として選定いただき長期的な成長期待を受け止めるとともに、事業会社のコーポレートベンチャーキャピタルおよび地方銀行系ベンチャーキャピタルに出資いただきました。事業会社・地方銀行と提携を強化し事業シナジーに繋げ、全国の中小企業で働く従業員の皆さまに企業年金・退職金制度を届けてまいります。
◾️クロスオーバー・ファンド投資先としてベター・プレイスを選定
本ラウンドでは、アセットマネジメントOne株式会社にとって2社目、レオス・キャピタルワークス株式会社にとって3社目の投資先として、各クロスオーバー・ファンドの未上場株投資先としてベター・プレイスを選定いただきました。クロスオーバー・ファンドとは、未上場・上場を問わず成長企業に投資を行うファンドです。日本の課題として、非上場株式を投資信託
出典 PR TIMES