リンクメッド、シリーズBファイナルクローズを実施

資金調達データ

  • 関連ワードがん治療, シリーズB, ファイナルクローズ, 放射性医薬品, 資金調達
  • 配信日2025年5月12日 10時00分

資金調達の概要

リンクメッド株式会社は、シリーズBラウンドにおいて総額38.5億円を調達したことを発表しました。今回の資金調達は、ニッセイ・キャピタル14号投資事業有限責任組合やIMI投資事業組合からの3億円の第三者割当増資を含み、これによりシリーズBラウンドの累計調達額は38.5億円、全体で約50億円となりました。この資金は、がん治療に用いる放射性医薬品の研究開発や生産体制の構築に必要な資金として活用される予定です。

特に、リンクメッドは64Cu(銅-64)を用いた放射性医薬品の開発を行っており、この技術はがん細胞に対して高い治療効果を持つと期待されています。現在、初の製品である64Cu -ATSM(LM001)の第三相試験が2024年6月から開始される予定であり、資金調達の目的には、この試験を加速させることが含まれています。また、64Cuの製造工場の構築に向けた投資や人材の採用、組織の機能強化も重要な資金使途となります。

資金調達の背景(推測)

リンクメッドがこのタイミングで資金調達を実施した背景には、がん治療におけるニーズの増大や、放射性医薬品市場の成長があると推測されます。がんは依然として世界中で多くの人々にとって重大な健康問題であり、新たながん治療法への期待が高まっています。この中で、放射性医薬品は新しい治療手段として注目を集めており、特に再発・難治性悪性神経膠腫のような難治性のがんに対して有効な治療法として期待されています。

また、64Cuを用いた放射性治療薬の開発は、他の治療法に比べて効果的で副作用が少ないという点で、医療現場において大いに注目されています。リンクメッドはこれらの特性を踏まえ、開発を進めるための資金調達を行ったと思われます。特に、既存の株主からの信任や新規投資家の参加があったことも、資金調達を成功させた要因ではないかと考えられます。

資金調達が成功した理由(推測)

リンクメッドの資金調達が成功した理由はいくつか考えられます。第一に、がん治療における市場のニーズに対して、具体的なソリューションを提供できる技術を持っている点です。64Cuを用いた医薬品は、治療と診断を同時に行える可能性があり、これにより医療現場での価値が高まっています。投資家は、この革新的なアプローチに対する期待から資金を提供したと推測されます。

第二に、リンクメッドの経営陣や研究チームの専門性と情熱が、投資家に安心感を与えたことも要因の一つです。CEOの吉井幸恵氏は、強いビジョンを持つリーダーシップを示しており、これが多くの投資家の心をつかんだと考えられます。また、既存の株主からも継続的なサポートを得ていたため、資金調達の信頼性が増していたでしょう。

最後に、資金調達のスケジュールが段階的に設定されていることも成功に寄与しています。ファーストクローズ、セカンド・サードクローズ、そしてファイナルクローズといった形式で資金を順次調達することで、投資家のフィードバックを反映させながら進めることができたと考えられます。

資金調達の参考にすべきポイント

今回のリンクメッドの資金調達を参考にする際、いくつかの重要なポイントが考えられます。まず、革新的な技術や製品を持つことの重要性です。特に医療やライフサイエンスの分野では、新しい治療法が必要とされており、技術の独自性や有効性が資金調達の鍵となるでしょう。

次に、明確な戦略を持つことも大切です。リンクメッドは、64Cuを用いた therapeutics の実現に向けた具体的な計画を持っており、これが投資家に対する説得力を増しています。戦略的なパイプラインや資金の使途を明確にし、投資家にわかりやすく伝えることで信頼を勝ち取ることが可能です。

更に、チームの強さも要因となります。投資家は、経営陣や研究開発チームの専門性や情熱を重視します。強いリーダーシップと、実績のある専門家によるチームが裏付けとなることは、資金調達の成功につながります。

最後に、段階的な資金調達の方法を採用することで、投資家との相互作用を図りながら資金を集めるアプローチも効果的です。リード投資家を確保し、そのつながりをもとに次の投資家を募ることによって、新たな資金流入を生むことができます。

これらのポイントを踏まえることで、法人経営者や財務担当者は、今後の資金調達をより効果的に行える可能性が高まります。

リンクメッド、シリーズBファイナルクローズを実施シリーズBで総額38.5億円を調達。LM001の第三相試験を加速させ、上市に向けて64Cuの供給体制を確立。 LM2025年5月12日 10時00分0
『革新的な「見える」がん治療』をいち早く社会にお届けするために放射性医薬品の開発を行っているリンクメッド株式会社(代表取締役社長:吉井 幸恵、本社:千葉県千葉市、以下「当社」)は、シリーズBファイナルクローズとしてニッセイ・キャピタル14号投資事業有限責任組合及びIMI投資事業組合から3億円の第三者割当増資による資金調達を実施しましたのでお知らせいたします。
この結果、シリーズBラウンドでの調達総額は38.5億円となり、今回の調達を含めた累計調達額は約50億円となります。

シリーズBの概要_引受先一覧(順不同、敬称略)

・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
・DBJキャピタル株式会社
・ペプチドリーム株式会社
・アクシル・キャピタル・パートナーズ2号投資事業有限責任組合
・株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
・大阪・関西万博活性化投資事業有限責任組合
・三井住友信託銀行株式会社
・ちばぎんキャピタル株式会社
・ロッテホールディングス株式会社
・野村スパークス・インベストメント株式会社が資産の運用を受託している日本グロースキャピタル投資法人
・三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合
・ニッセイ・キャピタル14号投資事業有限責任組合
・IMI投資事業組合

事業進捗

がんに対する放射線治療や化学療法では、治療効果が十分でない、正常細胞に対する副作用が大きいといった問題がある中で、こうした問題を克服する『放射性同位体64Cu(銅-64)』を用いた放射性治療薬を開発してきました。64Cuは、がん細胞のDNAを高いエネルギーで効果的に攻撃で

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出典 PR TIMES

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