資金調達データ
- 関連ワードひふみクロスオーバーpro, イノバセル株式会社, レオス・キャピタルワークス, 再生医療, 資金調達
- 配信日2025年5月14日 19時41分
資金調達の概要
イノバセル株式会社は、2025年4月30日付で、レオス・キャピタルワークスが運用する公募投資信託「ひふみクロスオーバーpro」を通じて、約4億円の資金を調達しました。この資金調達は、シリーズDラウンドの一環として行われ、同社はさらなる資金調達を目指して国内外の投資家との交渉を進めています。今回の調達資金は、再生医療等製品である「ICEF15」の第Ⅲ相日欧国際共同治験の推進や、米国での治験開始準備、さらに製造販売体制の構築に活用される予定です。
資金調達の結果、イノバセルは、シリーズDラウンドでの累計調達額が既に当初設定していた目標ラインである35億円を超える結果を得ており、引き続き追加資金の調達を図っているとのことです。具体的には、切迫性便失禁の治療を目指した「ICEF15」の研究開発と商業化に注力しつつ、株式上場の準備も進めるとしています。
資金調達の背景(推測)
イノバセルの資金調達の背景には、再生医療の急速な進展があると考えられます。特に、切迫性便失禁や腹圧性尿失禁に対する治療法は、従来の医療技術では十分な解決策が提供されてこなかったため、革新的な治療法を求める需要が高まっています。また、再生医療における細胞治療技術は、従来の治療法に比べて効果が期待できるとして注目されており、イノバセルが開発している「ICEF15」のような製品は特にその注目度が高まっています。
さらに、イノバセルがオーストリアのインスブルック医科大学からスピンアウトした企業であることから、欧州においても強固な基盤を持っていると考えられます。これにより、国際的な共同研究や治験の実施において、より多くの専門家とのネットワークを活用できることが、資金調達の成功につながった要因の一つである可能性があります。
また、レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみクロスオーバーpro」は、成長が期待される未上場企業と上場企業に投資を行うファンドであり、市場での成長が見込まれる段階での投資が行われるため、イノバセルの成長ポテンシャルを重視した投資判断があったと推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
イノバセルが資金調達に成功した理由としては、いくつかの要因が考えられます。まず一つ目は、再生医療という急成長分野でのビジネスモデルに対する期待です。特に、切迫性便失禁という特定のニッチ市場に対するソリューションを提供することで、多くの患者様に寄与できる可能性が高まっており、投資者にとっても魅力的な案件と映った可能性があります。
二つ目は、信頼性の高いパートナーシップです。レオス・キャピタルワークスは、投資信託の運用において豊富な経験を有しており、特に成長企業への投資に関して明確な戦略を持っています。このような信頼性のある投資家との連携が、資金調達における成功を支えたと考えられます。
三つ目は、既存の成果が資金調達を後押しした点です。イノバセルはすでに第Ⅲ相治験に入っている「ICEF15」という具体的なプロジェクトを持ち、その進捗状況が投資家に対してさらなる信頼感を与えたと考えられます。具体的な成果が見えるプロジェクトは、投資家にとって安心材料であり、資金を投入する価値を見出しやすくなります。
資金調達の参考にすべきポイント
法人経営者や財務担当者がイノバセルの資金調達から学ぶべきポイントはいくつかあります。
まず、一つ目は市場ニーズの確認です。再生医療のように急成長が期待される分野に取り組むことで、企業は投資家からの関心を引くことが可能になります。市場におけるニーズを正確に把握し、それに基づいて技術開発を進めることが、資金調達の成功につながります。
二つ目は、信頼性のある投資家の確保です。信頼性のあるパートナーシップを築くことは、資金調達の際の重要な要素です。投資家に対して、自社のビジョンや事業計画を明確に伝え、信頼関係を構築することで、資金調達のプロセスがスムーズになります。
三つ目は、具体的なプロジェクトの進行です。投資家は成果を重視するため、実際に進行中のプロジェクトが存在することは資金を呼び込む大きな要因となります。自社の研究開発が具体的な成果につながり、プロジェクトの進捗が可視化されることが重要です。
最後に、将来にわたる持続可能なビジョンの提示です。財務戦略の策定においては、短期的な成果だけでなく、中長期的に企業が成長し続けるためのビジョンを描くことが求められます。投資家は将来性を重視するため、持続可能なビジネスモデルを提案することは、資金調達を成功させる上で欠かせない要素となります。
これらのポイントを考慮に入れることで、法人経営者や財務担当者は資金調達の際により効果的な戦略を立てることができるでしょう。資金調達は企業成長のための重要なステップであり、成功するための準備と戦略が求められます。
レオス・キャピタルワークスが運用する公募投資信託より約4億円を調達~シリーズD資金調達は当初最低目標ラインを超えて進捗中~イノバセル株式会社2025年5月14日 19時41分6便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療により、人々の健康とQOL向上を目指すイノバセル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:ノビック・コーリン(Colin Lee Novick)、シーガー・ジェイソン(Jason David Sieger))は、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する公募投資信託(「ひふみクロスオーバーpro」)を引受先とし、2025年4月30日付で約4億円の資金を調達したことをお知らせします。
「ひふみクロスオーバーpro」は成⻑が期待できる未上場企業と上場企業に主に投資するとともに未上場・上場の境界を越えたクロスオーバー投資を行うファンドです。
現在当社はシリーズDラウンド資金調達に取り組んでおり、今般その一環でひふみスタートアップ投資事業有限責任組合に対して約4億円分の第三者割当を実施しました。(今回割り当てた株式は「ひふみクロスオーバーpro」に組み入れられます。)本件を含めたシリーズDラウンド累計調達額は既に当初の最低目標ライン(35億円)を上回っておりますが、さらなる上積みを目指して引き続き国内外の投資家と交渉を進めているところです。
当社グループは、シリーズDラウンドで調達した資金を活用して、切迫性便失禁の治療を対象とした再生医療等製品「ICEF15」の第Ⅲ相日欧国際共同治験を推進し、さらに米国におけるICEF15第Ⅲ相治験開始準備、日米欧におけるICEF15市販品製造販売体制の構築、ICEF15以外のパイプライン製品の研究開発、株式上場準備などの戦略的な取り組みを加速する方針です。
■イノバセル株式会社 代表取締役Co-CEO ノビック・
出典 PR TIMES