世界初のてんかん発作警告器を開発するクアドリティクス株式会社、シリーズAラウンドで総額6億円を調達

資金調達データ

  • 関連ワードNEDO, てんかん, クアドリティクス, 医療機器, 資金調達
  • 配信日2025年5月30日 08時00分

資金調達の概要

クアドリティクス株式会社は、シリーズAラウンドにおいて総額6億円を調達しました。この資金調達は、エクイティ資金として3億円を第三者割当増資の形で行い、さらにNEDOから最大3億円の助成金を受けることにより実現しました。調達した資金は、日本国内での治験実施、オーストラリアおよびアメリカにおける薬事承認取得、そしてグローバル市場に向けた事業開発および品質管理の体制構築に充てられる予定です。

クアドリティクスは、てんかん発作をリアルタイムで検知し、発作の数分前に警告を発する「てんかん発作警告器」という革新的なウェアラブル機器を開発しています。これは自律神経の変化をモニタリングし、機械学習を利用して異常を検知する新しい技術です。シリーズAラウンドでの資金調達成功を受けて、クアドリティクスは医療市場における存在感をさらに高めることが期待されています。

資金調達の背景(推測)

クアドリティクス株式会社の資金調達の背景には、てんかんという社会的に重要な疾患に対する高まるニーズと、技術革新の進展があると推測されます。てんかんは世界中で約5,000万人が影響を受けているとされ、その多くが発作の予測が難しいと感じています。そのため、安全で効果的な発作予測技術の開発が急務とされています。

さらに、クアドリティクスの技術は非侵襲的なアプローチを用いているため、患者にとっても受け入れやすいという利点があります。これにより、市場において大きなインパクトを持つ可能性があるため、投資家からの関心が集まったのではないでしょうか。また、NEDOからの助成選定は、政府の支援を受けることで信頼性が高まり、資金調達を成功に導く要因となったと考えられます。

資金調達が成功した理由(推測)

資金調達が成功した理由には、いくつかの要因が考えられます。まず第一に、クアドリティクスが目指す「人類がてんかん発作を恐れず暮らせる未来」というビジョンが、多くの投資家や関係者に共感を呼んだ点が挙げられます。これは医療分野に対する強い社会的意義を持っており、投資家にとっても長期的なリターンを期待できるビジネスモデルです。

次に、技術的な革新性も成功の一因です。ウェアラブル機器を利用した発作警告システムは、既存の治療法にはない新たな価値を提供します。この技術が実用化されれば、患者の生活の質を大きく向上させることができるため、製品の市場性が高く評価されたと考えられます。

さらに、クアドリティクスがオーストラリアでの薬事承認および米国FDA承認を視野に入れたグローバル展開を進めていることも、投資家の信頼を得る要因となったでしょう。国際的な市場にも積極的にアプローチする姿勢は、成長性を感じさせ、資金調達の成功につながったと推測されます。

資金調達の参考にすべきポイント

クアドリティクスの資金調達は、他のスタートアップや企業にとっても参考になる点がいくつかあります。まず第一に、明確なビジョンと社会的な意義を持つことが重要です。投資家はただの利益追求ではなく、社会に貢献するビジョンを持った企業に対して関心を持つ傾向があります。自身の事業が社会に与える影響を考慮し、それを明確に伝えることで、信頼を得やすくなります。

次に、技術革新を重視することが挙げられます。クアドリティクスは、その独自の技術を強調することで、他社との差別化を図りました。自社の技術がもたらす新しい価値や利点を具体的に示すことが、投資家の興味を引くために非常に重要です。

さらに、グローバル展開や国際的なパートナーシップを視野に入れることも、投資家にとっての魅力を高めます。クアドリティクスの場合、オーストラリアや米国市場への進出計画が、資金調達の成功に大きく寄与しました。国際市場へのアプローチを考えることで、市場規模が大きくなり、その分リターンの可能性も広がります。

最後に、政府や公共機関からのサポートを活用することも効果的です。NEDOの支援を受けたことでクアドリティクスの信頼性が高まり、結果として資金調達を容易にしたことは重要なポイントです。公的な支援を受けることによって、より多くの投資家を惹きつけることができるため、スキームを検討する余地は十分にあります。

以上のように、クアドリティクスの資金調達からは、明確なビジョン、技術革新の強調、グローバル市場へのアプローチ、政府の支援活用という数々の教訓を得ることができるでしょう。これらのポイントを心掛けることで、資金調達の成功に一歩近づくことができるはずです。

世界初のてんかん発作警告器を開発するクアドリティクス株式会社、シリーズAラウンドで総額6億円を調達クアドリティクス株式会社2025年5月30日 08時00分4デジタルヘルス領域で革新的な医療機器開発を行うクアドリティクス株式会社(本社:京都市、代表取締役:林 康平)は、シリーズAラウンドにおいて、ライフタイムベンチャーズ、京都キャピタルパートナーズ、クロステックベンチャーズ、ならびに個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額3億円のエクイティ資金を調達いたしました。

さらに、2024年9月11日には国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業(STSフェーズ)」に採択されており、最大3億円が助成されます。これにより、今シリーズにおける総調達額は6億円となりました。

当社は、てんかん発作の兆候をウェアラブル機器を用いてリアルタイムで検知し、発作の数分前に患者さんへ警告を発する「てんかん発作警告器」(仮称、一般的名称:てんかんアラーム)というプログラム医療機器を開発しています。

今回調達した資金は、以下の用途に充当されます。

日本国内での治験の実施

オーストラリアおよびアメリカにおける薬事承認取得と保険償還戦略の推進

グローバル市場に向けた事業開発と品質管理体制の構築

国際的なてんかん研究の第一人者であり、個別化医療やAI応用にも注力する臨床研究者であるMonash University, Department of NeuroscienceのPatrick Kwan教授は、「てんかん発作は予測が困難であり、患者さんの生活の質に大きな影響を及ぼします。クアドリティクスが開発している技術は、発作の兆候を早期に警告する可能性を提供するもので、患者さんがより安全かつ安心して生活できる助けとなり

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出典 PR TIMES

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