資金調達データ
- 関連ワードリーガルテック, 三菱地所, 中堅中小企業, 生成AI, 追加出資
- 配信日2025年4月23日 11時00分
資金調達の概要
株式会社リセは、三菱地所が運営するコーポレートベンチャーキャピタル「BRICKS FUND TOKYO」から追加出資を受けました。リセは中堅中小企業向けにリーガルテックサービスを提供しており、AIを活用した契約書レビューサービス「LeCHECK」や契約書のAI自動管理サービス「LeFILING」などを展開しています。この追加出資は、生成AI技術を利用したさらなる事業拡大を見据えたものとされており、リセの成長を支援する意図があります。出資額や条件は具体的に公開されていないものの、このような追加出資は通常、企業の成長ポテンシャルを評価した結果として行われます。
リセは設立以来、市場での導入実績を増やしており、2025年4月時点で約4,000社に契約書レビューのサービスを導入しました。これにより、企業法務の業務効率化と品質の向上を目指し、特に中堅中小企業のニーズに応えています。今回の資金調達によって、リセはさらなるサービス開発や市場拡大を図ることができるでしょう。
資金調達の背景(推測)
資金調達の背景には、中堅中小企業におけるリーガルテックの重要性が高まっているという業界のトレンドがあります。これらの企業はリソースに制約があるため、効率性を求めてリーガルテックソリューションを導入するケースが増えています。リセが提供する「LeCHECK」や「LeFILING」は、契約書や法務業務のプロセスを自動化・効率化するための強力なツールであり、この需要に応える動きが資金調達を後押ししたと考えられます。
また、生成AI技術の進化も一因です。AIを活用することで、法務分野でも情報解析や自動化の精度が高まっており、業務の効率化とコスト削減が実現可能になっています。この背景を考慮すると、リセに対する投資は単なる資金提供にとどまらず、これからの法務市場の革新を見越した戦略的な投資であると言えるでしょう。
さらに、BRICKS FUND TOKYOは、社会課題の解決を目指すスタートアップへの投資を通じて、成長産業の共創を促進するモデルを徹底しています。このような目的を持つファンドはリセのビジョンと一致しており、出資を行うことで両者にとってwin-winの関係を築くことができると判断されたと推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
リセの資金調達が成功した背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、リセのビジネスモデルは市場のニーズに非常にマッチしているためです。特にAIを活用した契約書レビューや自動管理サービスは、法務業務において効率性や正確性を求める中堅中小企業にとって非常に魅力的な提案です。これにより、リセは顧客基盤を急速に拡大することに成功しました。その結果、投資家にとってもリスクを抑えた投資先として魅力的であったと考えられます。
次に、リセの経営陣や技術チームの専門性も重要な要素です。代表取締役の藤田美樹氏が弁護士出身である点は、法律業務に対する深い理解を持つことを意味し、法的な視点からマーケットに適したサービスを開発する利点を持っています。このような経験からリセのサービスは信頼性が高く、投資家に安心感を与えたでしょう。
さらに、BRICKS FUND TOKYO自体の戦略も成功の要因です。中堅中小企業向けのリーガルテックが今後の成長市場であることを認識し、早期に投資することで競争優位を確保しようとする姿勢が見受けられます。このようなビジョンは短期的な利益を追求するだけでなく、長期的な観点からも企業の成長に寄与すると判断されたのではないでしょうか。
資金調達の参考にすべきポイント
今回のリセの資金調達から学べるポイントはいくつかあります。まず、独自性のあるビジネスモデルの構築が不可欠です。中堅中小企業向けに特化したリーガルテックサービスは、効率化とコスト削減を同時に追求できるため、投資家からの評価が高まります。企業は市場に対してどのような価値を提供できるのかを明確にし、その独自性を強調する必要があります。また、これによって資金調達の際に有利な交渉ができるでしょう。
次に、経営陣や技術チームの専門性を強化することが重要です。特に法律や技術、経営に関する知識と経験を持つメンバーが揃っていることは、投資家に信頼感を与える要因となります。強力なチームは、調達資金を効果的に利用して事業を成長させるための大きな資産です。
最後に、投資家の目線を理解することも大切です。投資家は単なる資金提供者ではなく、企業の成長をサポートするパートナーです。企業が成長市場として期待される分野に進出していることを強調し、彼らが追求する社会的な価値や評価基準に合致する事業戦略を提示することで、信頼を得て資金調達を成功させやすくなるでしょう。
中堅中小企業向けリーガルテックサービスを提供する株式会社リセに追加出資生成AIなどによるリーガルテックのさらなる飛躍を見据え、同社の成長を支援BRICKS FUND TOKYO by Mitsubishi Estate2025年4月23日 11時00分3三菱地所株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役 執行役社長:中島 篤)が運営し、成長産業の共創を目指すコーポレートベンチャーキャピタル“BRICKS FUND TOKYO”(共同運営者:株式会社プライムパートナーズ)は、既存出資先で中堅中小企業向けリーガルテックサービス提供する株式会社リセ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長、弁護士(日本・米国NY州):藤田 美樹)に追加出資いたしましたので、お知らせいたします。
リセは、AI契約書レビューサービス「LeCHECK(リチェック)」や契約書のAI自動管理サービス「LeFILING(リファイリング)」など、中堅・中小企業向けリーガルテックサービスを提供しています。主力事業である「LeCHECK」は、2020年末の提供開始以来、中堅・中小企業から東証一部上場企業などの大手企業、法律事務所まで、2025年4月時点で約4,000社に導入されています。
また、翻訳機能サービス「LeTRANSLATE(リトランスレイト)」などの提供を通じ、企業法務の業務効率化と品質の向上を支援しています。本ファンド及び三菱地所グループでは、引き続き同社の事業成長をご支援するとともに、生成AIなどによるリーガルテックのさらなる飛躍を見据え、同社の成長を支援してまいります
■株式会社リセについて
所在地:東京都千代田区
代表者:藤田 美樹
設立日:2018年6月
URL:https://lisse-law.com/■BRICKS FUND TOKYO by Mitsubishi Estat
出典 PR TIMES