資金調達データ
- 関連ワードみずほキャピタル, シリーズB, 心臓リハビリプログラム, 株式会社CaTe, 資金調達
- 配信日2025年8月27日 12時00分
資金調達の概要
株式会社CaTeが実施した資金調達は、シリーズBラウンドの1stクローズで、合計15億8千万円(158億円)を調達しました。このラウンドでは、スパークス・アセット・マネジメントおよびみずほキャピタルをリード投資家に迎え、さらにJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、株式会社トーカイ、未来創造キャピタル、きらぼしキャピタル、株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル、既存の株主であるサムライインキュベートやジャフコグループなど、複数の投資家が参加しました。累計の調達額は22億円に達し、研究開発に将来的な成長を見越した資金を充てることができます。
CaTeの事業は、心疾患患者向けの心臓リハビリプログラム医療機器の開発を中心に展開しています。このリハビリプログラムは自宅で行える形式で、リモートでの運動療法が可能です。その研究は、心疾患の患者に対する再入院率の低下や、生活の質(QOL)の向上を目指しています。2024年に完成を目指すこの医療機器の臨床研究が進行中であり、その結果は多くの期待を集めています。
資金調達の背景(推測)
近年、高齢化社会が進む中で、心疾患は日本や世界で最も死亡者が多い病気の一つとして注目されており、国民の健康を確保するための重要な課題です。退院後の再入院率や死亡率が高いというデータは、心疾患患者の治療におけるリハビリ制度の不足を示しています。特に日本においては外来の心臓リハビリに参加する患者は極めて少なく、それに伴い多くの患者が医療費負担を強いられています。
この背景には、医療機関へのアクセスが困難であることと、リハビリの時間的・物理的制約が挙げられます。そのため、CaTeが開発している遠隔心臓リハビリプログラムは、リハビリに対する新たなアプローチとして、今後の医療提供の方向性を示すものと言えます。また、近年、テクノロジーの進化により、遠隔医療の実現可能性が高まったことも資金調達の背景にあると推測されます。投資家はこの事業の社会的意義や潜在的市場規模に魅力を感じ、資金提供を決定したのでしょう。
資金調達が成功した理由(推測)
CaTeの資金調達が成功した理由には、いくつかの要素が考えられます。まず、心疾患という重大な社会課題への直接的なアプローチが、投資家にとって非常に魅力的だったでしょう。心臓リハビリの必要性が拡大している中で、CaTeの提供するリモートサービスは、患者にとってアクセス可能で効果的な治療手段となり得ます。
次に、CaTeの事業は既に研究開発の過程が確立されており、科学的な根拠とともに有効性や安全性についての結果も報告されています。これにより、投資家はその事業の持続可能性や成長性に対する信頼感を持てたと考えられます。特にデジタルヘルスに関する市場は急成長しており、こうした分野への投資は高リターンが期待されるため、投資家側にとっても合理的な選択だったと言えるでしょう。
さらに、CaTeの経営陣は臨床医としての経験を持つ寺嶋CEOが率いており、医療現場の実情を十分に理解している点も強みです。経営陣のビジョンや情熱が投資家に伝わったことで、資金調達の成功が後押しされたと推測されます。
資金調達の参考にすべきポイント
今回の資金調達から得られるポイントは以下の通りです。
-
社会的課題の正確な理解: 援助を必要とする患者やシステムの現状をしっかりと把握することで、社会的意義を高めた事業開発が重要です。
-
科学的なエビデンスの提供: 研究結果を基にした整然としたアプローチは、投資者の信頼を築く鍵となります。エビデンスは投資決定を左右します。
-
革新性の追求: リモート技術を活用した新たな医療サービスやプロダクトは、市場において競争優位を確立するための要素になります。特にヘルスケア分野では、革新的な技術が求められています。
-
強力なチームの構築: 医療経験や専門知識を持つメンバーを揃えることで、信頼性や実行力が増します。投資家は、経営陣のビジョンや推進力にも注目します。
-
柔軟な資金調達戦略: 既存株主との良好な関係を構築し、資金調達の際に新規投資者の参加を促すことも大切です。これは将来の資金調達においても波及効果があります。
以上を考慮することで、企業は効果的な資金調達を実現し、持続可能な成長を遂げることができるでしょう。CaTeの事例は、これからの企業にとって多くの示唆を与えるものとなるはずです。
株式会社CaTe シリーズB 1stクローズで15.8億円の資金調達スパークス・アセット・マネジメント、みずほキャピタルをリード投資家として、資金調達を実施。心臓リハビリプログラム医療機器の検証的治験を開始し、社会実装を通じて健康的な社会の実現を目指す。株式会社CaTe2025年8月27日 12時00分1111
株式会社CaTe(本社:東京都文京区、代表取締役:寺嶋 一裕、以下「CaTe」)は、2025年8月、シリーズBラウンド・1st クローズとして、未来創生3号ファンド(スパークス・アセット・マネジメント株式会社)、みずほキャピタル株式会社をリード投資家として、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、株式会社トーカイ、未来創造キャピタル株式会社(みずほリース株式会社CVC運営会社)、きらぼしキャピタル株式会社、株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル、既存株主の株式会社サムライインキュベート、ジャフコ グループ株式会社、東京ウェルネスインパクトファンドを引受先とした第三者割当増資により、合計15億8千万円の資金調達を実施しました。
創業以来の累計資金調達額は22億円となり、研究費1.9億円と合計で23.9億円の資金を活用し、心臓リハビリプログラム医療機器等の研究開発を進めていきます。
事業概要と進捗
CaTeは、心疾患患者に対する運動療法を始めとした心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリプログラム医療機器の研究開発を行っています。心疾患は国内2位・世界1位の死亡者数であり、退院後1年間の再入院率は3人に1人、死亡率は7人に1人と、重症化率の高い疾患です。心疾患患者の再入院・死亡率減少において心臓リハビリは有効ですが、特に日本においては外来心臓リハビリへの参加率は約7%と低く、結果として心疾患患者の多くが再入院を繰り返し、医療費負担が発
出典 PR TIMES