糖ペプチドを新たな創薬標的として抗体医薬品を開発する遠友ファーマ、総額4億円のシード資金調達を実施

資金調達データ

  • 関連ワードシード資金調達, 京都大学, 創薬, 抗体医薬品, 糖ペプチド
  • 配信日2025年1月31日 09時00分

資金調達の概要

遠友ファーマ株式会社は、2024年12月に行った第三者割当増資を通じて、総額4億円のシード資金を調達した。この資金調達は、主に京都大学イノベーションキャピタル株式会社、大鵬イノベーションズ合同会社、株式会社DGインキュベーション、株式会社北海道共創パートナーズからの出資によって実施された。この資金は、同社が有する糖鎖解析技術を基にした新たな抗体医薬品の開発を加速させるために利用される。特に、抗原提示法を利用して、癌や自己免疫疾患、さらには認知症など多岐にわたる疾患に対する治療薬の開発を目指す。遠友ファーマは、これまでの研究の成果をもとに、今後の成長戦略や市場競争力の強化を図ることを目的としている。

資金調達の背景(推測)

資金調達の背景には、医療分野における急速な技術進化と新規治療法への需要の高まりがある。特に、がんや自己免疫疾患などの疾患においては、未だに治療手段が限られているケースが多いため、新しい治療法の開発は急務とされている。遠友ファーマが注目している糖ペプチドは、従来の医薬品では取り扱いが困難だった創薬ターゲットとしての可能性を秘めており、その技術的優位性と社会的ニーズが相まって、多くの投資家の関心を呼び起こしたのだと推測される。

また、大学発スタートアップとしての遠友ファーマは、これまで複数の研究開発補助金を受けてきた実績があり、その技術の成熟度も高まっている。このような背景から、投資先としての信頼性も確保され、資金調達が実現したものと考えられる。さらに、社外取締役の就任によって、外部からの知見やネットワークを取り込むことができるため、今後の事業戦略においてもより一層の発展が期待できる。

資金調達が成功した理由(推測)

資金調達が成功した理由として、いくつかの要因が考えられる。まず第一に、独自の技術とその応用可能性による競争優位性が挙げられる。遠友ファーマが開発している抗原提示法に基づく新しい抗体医薬品の技術は、未解決の医療ニーズに幅広く応えることができる潜在能力を持っている。このような医療分野の緊急性と技術的優位性は、投資家にとって非常に魅力的であった。

第二に、信頼できるパートナーとの連携が成功に寄与したと言える。京都大学イノベーションキャピタルや大鵬イノベーションズといった信頼性の高い企業からの投資が実現したことで、他の投資家に対しても強い信号を送ることができたのだろう。また、これらの企業は過去の実績や経験も豊富であり、相互のリソースを有効に活用することができるため、投資家は安心して出資を決定できた。

最後に、経営陣のビジョンや実行力が投資家の信頼を獲得するキーであった点も重要である。代表取締役社長の安井忠良氏を筆頭に、経営陣が明確な成長戦略と実現可能なビジョンを提示していたことで、投資家は資金提供に対する期待感を高めたと考えられる。特に、社外取締役の就任が新たな知見や戦略をもたらす可能性が示されたことも、資金調達の成功に寄与した要因であろう。

資金調達の参考にすべきポイント

このような資金調達の事例を参考にする際には、幾つかの重要なポイントが見えてくる。まずは、独自の技術や製品を強調し、その市場における必要性を明確にすることが重要である。投資家は新しいアイデアや技術に投資することに興味を持ちつつも、その成果が実際に市場でどのように評価されるかを熟慮するため、明確なビジョンと市場背景の説明が求められる。

次に、しっかりとしたパートナーシップを構築することがカギとなる。特に医療や製薬分野では、信頼できるパートナーとの連携が新しい治療法への道を拓くことが多いため、共同研究や資金提供の可能性を模索することが必要だ。このような関係性が投資家に魅力を持たせることに繋がる。

さらに、経営陣の能力と実績をアピールすることも重要である。投資家は、資金提供先の経営チームが経験豊富であり、実行力があるかどうかも重視するため、成功事例の提示や透明性のAあるコミュニケーションが成功の幅を広げる。どれだけ革新的な技術やアイデアを持っていても、それを実現に導くのはひとえに経営陣の力であるため、その信頼を得ることが必要なのだ。

最後に、将来的な展望を描いたプレゼンテーションを行うことも欠かせない。投資家は、単に現在の成功によらず、将来のビジョンや成長を見込んで判断をするため、持続可能な成長のストーリーを描くことが重要である。これによって、投資家はより高い期待を持って資金提供を行うことができる。

これらのポイントを意識して資金調達を行うことで、企業はより良い条件で資金を引き出すことができると同時に、その後の事業運営においても安定した基盤を築くことが可能になるでしょう。

糖ペプチドを新たな創薬標的として抗体医薬品を開発する遠友ファーマ、総額4億円のシード資金調達を実施資金調達により、イノベーションを加速し次世代医療の実現へ遠友ファーマ株式会社2025年1月31日 09時00分1糖ペプチドを新しい創薬標的として目覚ましい治療法がない疾患に対する医薬品の開発をめざす遠友ファーマ株式会社(本社:札幌市北区 代表取締役社長:安井忠良)は、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、大鵬イノベーションズ合同会社、株式会社DGインキュベーション、株式会社北海道共創パートナーズを引受先とした第三者割当増資により、2024年12月、シードラウンドにて総額4億円の資金調達を実施しました。また、新たに社外取締役として京都大学イノベーションキャピタル株式会社の辻村剛志氏、大鵬 イノベーションズ合同会社の森文隆氏がそれぞれ就任しました。
本資金調達は、当社の成長戦略と将来の展望を目指す一環として実施されました。

本資金調達の目的
調達した資金は、北海道大学 西村紳一郎教授によって見いだされた糖ペプチドを創薬標的とする画期的な抗原提示法による、これまでにない高い選択性の抗体医薬品を見出す技術を実用化する幕開けに充てられます。具体的には、癌のみならず、自己免疫疾患や認知症まで幅広い疾患の治療薬を必要とされる方々へいち早くお届けすることを推進するための資源として活用される予定です。
今回の資金調達により、当社は事業の拡大と市場での競争力を一層強化していくことが可能となります。

本資金調達における関係者からのコメント
代表取締役社長 安井 忠良
今回の資金調達が実施できたことを大変嬉しく思っております。投資をいただきました各社には心より感謝申し上げます。
当社は2019年の設立以来、長年にわたり研究を続けてきた糖鎖解析技術および抗原提示法を医薬品の研究開発へ応用できるよ

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出典 PR TIMES

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