資金調達データ
- 関連ワード5.7億円, プレシリーズA, 株式会社エイトノット, 自律航行技術, 資金調達
- 配信日2024年10月15日 13時00分
資金調達の概要
株式会社エイトノットは、2024年9月にプレシリーズAラウンドを完了し、合計5.7億円の資金調達を実施しました。この資金は、第三者割当増資および金融機関からの融資を通じて調達され、引受先にはSpiral Innovation Partners株式会社の運営するゆうちょ Spiral Regional Innovation 1号投資事業有限責任組合をはじめ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社やQBキャピタル合同会社、及びその他の新規投資家が名を連ねています。加えて、シードラウンドからのリード投資家であるDRONE FUND株式会社からも追加出資を受け、この資金調達により、エイトノットは累計調達額が7.6億円に達しました。調達資金は、同社の小型船舶向け自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」の機能強化や事業開発チームの増強、及び海外市場への展開を目指すために使用される予定です。
資金調達の背景(推測)
エイトノットが自律航行技術を開発する背景には、国内外での人手不足や輸送効率の向上が求められているという市場動向があります。特に、日本では少子高齢化による労働力不足が顕著であり、海上輸送においてもこの問題が深刻化しています。また、環境への配慮から、より効率的かつ省エネルギーな輸送手段が求められている中で、自律航行技術は非常に注目されています。エイトノットの取り組みは、これらの課題を解決するソリューションとして期待されており、技術力を持った企業が市場に参入することで、競争環境が変化し、新たなビジネスチャンスが広がっていると考えられます。
さらに、投資家側からの興味も高まり見込まれる市場規模の成長に対する期待から、多数の名のある投資家が出資に名乗りを上げたと推測されます。自律航行技術は今後、様々な業界において利用される可能性があり、特に特定の業界での変革をリードする企業となる潜在力が評価されていることが、資金調達の背景にあると考えられます。
資金調達が成功した理由(推測)
エイトノットが今回の資金調達に成功した理由は、いくつかの要因が考えられます。まず第一に、技術的な優位性が挙げられます。「エイトノット AI CAPTAIN」は、既に実用化が進んでおり、実際に自律航行システムが搭載された船舶にも乗船してテストが行われています。この実績は、投資家にとって信頼性の高い投資先として魅力的に映ったのではないでしょうか。技術者とエンジニアが集まるチームも、AIとロボティクスに特化した知見を持っており、その能力が評価された結果とも考えられます。
次に、エイトノットのビジョンと事業計画が明確であった点も成功の要因です。自律航行技術がもたらす市場への影響や、具体的な機能強化や市場展開のプランが示されており、投資家にとってリスクを理解しやすかったことが資金調達を円滑に進める要因となったと考えられます。特に、地方交通インフラや高齢者の海上輸送に対しても寄与するというビジョンが、社会的な意味合いでも支持を集めたのかもしれません。
さらに、エイトノットが過去のラウンドで受けた支援も、成功に繋がった要因と分析できます。DRONE FUNDからの出資など、すでにリードインベスターだった関係者からの引き続きの出資があったことは、新規投資家への信号ともなり、資金調達の信頼性を高めることに貢献したと考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
エイトノットの資金調達から得られる教訓や参考にすべきポイントは数多く存在します。
まず、技術の実証が重要であることです。エイトノットのように、実際に自律航行システムを搭載した船に乗船する機会を提供することで、サポート者に実績を見せ付け、信頼を得ることが資金調達を成功させる一因となります。技術が実用化されているか、そしてその効果を証明することは重要な要素と言えるでしょう。
次に、明確なビジョンの提示が求められます。市場のニーズに応えた具体的な事業計画や社会貢献に関するビジョンをしっかりと設定し、それを投資家に伝えることで、支援を受ける機会が高まります。エイトノットは特に、離島の交通インフラ問題に対する解決策を提示しており、社会的な意義があることを強調しました。
また、競合他社に対する差別化戦略も重要です。エイトノットは、特定のニーズに対する機能強化や新たな市場展開を考慮し、他の企業と異なる独自性を持つ提案を行っています。自律航行技術においても、他のプレイヤーにはないアプローチや技術力があることを強調することが、資金獲得に貢献することでしょう。
さらに、多様な投資家を確保することも重要なポイントです。エイトノットは、異なる業界から多様な投資家を生み出すことに成功し、これによりリスクの分散や信頼性の向上を図りました。特に、エンタープライズ向けの技術開発であれば、関連する業界からの出資者を見据えて攻勢をかけることが効果的です。
最後に、ビジネスの進展に応じた資金調達が求められるという点も忘れてはなりません。市場が成長していく中で、ビジネスモデルや資金需要が変化するため、そのタイミングに応じて臨機応変な資金調達を実施することが、持続的な成長につながると言えるでしょう。
これらのポイントを考慮することで、エイトノットのように成功を収めるスタートアップの実現に繋げることができるでしょう。
船の自動運転技術開発スタートアップ 株式会社エイトノット、プレシリーズA クローズにて総額5.7億円の資金調達を実施株式会社エイトノット2024年10月15日 13時00分7株式会社エイトノット(所在地:大阪府堺市、代表取締役:木村裕人、以下「当社」)は、2024年9月に第三者割当増資および金融機関からの融資により、プレシリーズAラウンドを完了し、総額5.7億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。引受先は、本ラウンドのリード投資家としてSpiral Innovation Partners株式会社が運営するゆうちょ Spiral Regional Innovation 1号投資事業有限責任組合をはじめ、同じく新規投資家として伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社が運営するテクノロジーベンチャーズ6号投資事業有限責任組合、QBキャピタル合同会社・株式会社NCBベンチャーキャピタルが運営するQB第二号投資事業有限責任組合、株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ、旭洋造船株式会社、イワキテック株式会社から資金調達いたしました。また、シードラウンドからのリード投資家であるDRONE FUND株式会社が運営するDRONE FUND3号投資事業有限責任組合からも追加出資を受けております。なお、今回の調達により累計調達額は7.6億円(融資含む)となりました。
資金調達の目的と使途
今回の資金調達は、2022年10月に発表した当社の小型船舶向け自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」の機能強化に向けた開発チームの増強、および事業拡大に伴う事業開発チームの強化を目的としています。既存の小型船舶への実装(レトロフィット事業)を強化し、国内外の多様な市場に対応するために製品機能強化を進めるとともに、販売体制の拡充を図ります。また、レトロフィット事業で培
出典 PR TIMES