青森発スタートアップのappcycle、青森みちのく銀行と日本政策金融公庫から協調融資で資金調達を実施

資金調達データ

  • 関連ワードappcycle, RINGO-TEX®, 日本政策金融公庫, 資金調達, 青森みちのく銀行
  • 配信日2025年5月28日 10時00分

資金調達の概要

appcycle株式会社は、青森県で廃棄されるりんごをアップサイクルした合成皮革「RINGO-TEX®」を開発・製造するスタートアップ企業です。2025年5月23日、青森みちのく銀行と日本政策金融公庫からの協調融資を受けて資金調達を実施しました。この融資は、青森みちのく銀行がシニアローン、日本政策金融公庫が資本性ローンという形で構成されており、資金使途は「RINGO-TEX®」の量産化に向けた運転資金の確保です。

具体的には、この資金を使用して2025年度下期に予定されている製品の量産ライン拡充と販路拡大を加速させることが目的です。資本性ローンにより自己資本を強化し、今後のレバレッジ余地を確保することも見据えています。これにより、持続可能な成長基盤を構築する狙いも含まれています。

資金調達の背景(推測)

appcycleの資金調達の背景には、いくつかの重要な要因が考えられます。まず、青森県は日本一のりんご生産地域であるため、地域資源を利用したビジネスモデルへの期待感が高かったと推測されます。最近、廃棄されるりんごや残渣の処理に悩む農家が増えており、その問題を解決する手段としてappcycleのアプローチが注目されました。また、持続可能性が求められる時代背景も背景にあります。企業やビジネスの透明性が重要視される中で、廃棄物の再利用や環境への配慮は大きなビジネスチャンスとなっています。

さらに、appcycleは東北大学と連携しており、その研究基盤を活かす形での技術開発や製品化が進められています。このような大学との共同研究は、高度な技術力や信頼性を享受できるため、融資を受けるためのポイントとなった可能性があります。また、地域経済の活性化を目指す地域金融機関との連携も、資金調達がスムーズに行われた要因かもしれません。

資金調達が成功した理由(推測)

appcycleが資金調達に成功した理由は、いくつかの要素に起因していると考えられます。まず第一に、事業の社会的意義と地域経済への寄与が挙げられます。廃棄りんごを活用したエシカルレザーの開発は、環境問題への対策として強い支持を得やすい内容です。このような社会的価値が高い事業は、金融機関側でも積極的に支援したいと考える要因となります。

次に、融資の形態が協調融資であったことも成功要因の一つです。異なる金融機関がそれぞれの得意領域を活かして支援する協調融資の形態は、リスクの分散を可能にし、資金調達を円滑に進めるための効果的な手段です。このように、二つの異なる性質のローンを組み合わせることで、事業の成長戦略によりマッチした資金調達が実現しました。

さらに、appcycleの代表である藤巻圭氏のビジョンと実行力も成功の要因と考えられます。自身の地元である青森の課題を解決するために立ち上げた企業だけあって、地域の人々や企業とのネットワークを構築しやすい状況にあります。また、すでに実績のあるコラボレーション(例えばANAやSEIKOとのコラボ)の存在も、信頼性に繋がり、金融機関の理解を得やすかったと思われます。

資金調達の参考にすべきポイント

appcycleの資金調達は、他の企業にとっても多くの示唆を提供します。まず、多様な資金調達方法を模索することの重要性です。協調融資のように複数の金融機関からの支援を得ることで、リスクを分散させられます。また、資金の使途を明確にし、事業の成長戦略に沿った形で進めることも成功の鍵です。

さらに、事業の社会的意義や地域貢献の観点を強調することも重要です。持続可能性や地域経済支援といった観点は、近年の企業活動において重要視されており、これを前面に出すことで金融機関の支持を得やすくなります。加えて、産業合理性や実績を証明するためのデータや実績を用意しておくことも、不信感を取り除くうえで効果的です。

最後に、人的ネットワークの構築も見逃せません。社外の専門家や学術機関との連携を通じて、技術力の向上とともに信頼を得ることができれば、資金調達の際に大きなアドバンテージとなります。やりたいことを実現するための人脈を広げておくことは、資金調達だけでなく、事業の成長全般において不可欠です。

このような視点を取り入れ、自社の資金調達戦略を見直すことで、より効果的な資金調達を推進できるでしょう。

青森発スタートアップのappcycle、青森みちのく銀行と日本政策金融公庫から協調融資で資金調達を実施廃棄りんごをアップサイクルした合成皮革「RINGO-TEX®」の量産・販路拡大を加速appcycle株式会社2025年5月28日 10時00分0
青森県で廃棄されるりんごをアップサイクルした合成皮革「RINGO-TEX®」を開発するスタートアップ企業、appcycle株式会社(代表取締役:藤巻圭、本社:青森県青森市)は、2025年5月23日、青森みちのく銀行と日本政策金融公庫による協調融資で資金調達を実施しました。
青森みちのく銀行がシニアローン、日本政策金融公庫が資本性ローンを担当する本協調融資により、「RINGO-TEX®」の量産化に向けた運転資金を確保し、2025年度下期に予定する製品の量産ライン拡充と販路拡大を加速します。資本性ローンは自己資本とみなされるため、財務体質を強化しつつ、今後のレバレッジ余地を確保し、持続的な成長基盤を構築します。
資金調達の概要

実行日

2025年5月23日

融資形態

協調融資(シニアローン:青森みちのく銀行/資本性ローン:日本政策金融公庫)

資金使途と成長戦略
本融資により確保した資金は、「RINGO-TEX®」の量産化と安定供給体制の構築に投資します。2025年度下期に予定する製品の量産化に伴い、原材料調達の安定化、OEM向け製品製造資金の確保、広告・販売促進活動の強化を図り、サステナブル素材の安定供給体制を強化します。
【appcycle株式会社について】
■地元のりんごが廃棄される現実に立ち向かい、地域から世界を変える
青森県は、りんご生産量が年間約44万tで、全国の生産量の約60%を占める日本一のりんご王国です(出所:青森県庁HP)。りんごを使った加工品や、りんごをテーマにした観光施設なども

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出典 PR TIMES

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