1on1プラットフォーム「Kakeai（カケアイ）」を開発・運営する株式会社KAKEAI、9.7億を追加調達（累計調達額は24億2800万円）

資金調達の概要

株式会社KAKEAIは、1on1プラットフォーム「Kakeai」を運営する企業で、今回9.7億円を追加で調達しました。これはプレシリーズBラウンドにあたる調達で、モバイル・インターネットキャピタル、DBJキャピタルを引受先とした第三者割当増資と、いくつかの金融機関からの融資により実現しました。この追加調達により、KAKEAIの累計調達額は24億2800万円に達しました。資金調達の目的は、プロダクトの強化や組織体制の整備にあります。具体的には、利用者のニーズに応じた機能開発や、エンジニアやマーケティングといった各職種の採用を進めるための資金を確保したと言えます。

資金調達の背景（推測）

KAKEAIのサービスは2020年にローンチされて以来、利用企業の数は増え続けており、特に2023年の後半から2024年にかけて従業員1000名以上の企業の人事部門以外での利用が進んでいることが示されています。これは、1on1ミーティングに対する社会のニーズが高まっていることを反映しています。企業が従業員の育成やエンゲージメント向上、離職対策などに力を入れる必要性が増しており、1on1ミーティングがその手段として重要視されています。

また、KAKEAIが1on1ミーティングの台頭を背景に資金調達を行った理由として、企業がミーティングの実施および定着に苦労している点が挙げられます。この状況は、企業が持つ課題に対してプラットフォームがどれほど役立つかを如実に示しています。1on1ミーティングの質や効率についての問題意識が高まる中、KAKEAIはその解決策としてプロダクトの進化を追求していると考えられます。

資金調達が成功した理由（推測）

今回の資金調達が成功した理由として、以下のポイントが挙げられます。まず第一に、1on1ミーティングの重要性が企業の経営課題として認識されている点です。多くの企業がコミュニケーション不足やマネジメント力の強化を求めており、その解決のためにKAKEAIのサービスが適していると判断されていることは、投資家にとって魅力的な判断材料となったでしょう。

次に、KAKEAIのプロダクトの魅力と信頼性も成功の理由です。既に、多くの有名企業がKakeaiを導入しており、アサヒグループやトヨタ自動車など、ビッグネームのクライアントがいることは、他の企業にとっても安心材料となります。これは、将来的な成長性や市場での競争優位性を示す重要な指標です。

さらに、資金調達の使途が明確で、プロダクトの深化と組織体制の強化に向けた具体的なビジョンが示されている点も、投資家の信頼を得る要因となったでしょう。例えば、AIの導入により個々の上司と部下の関係レベルを引き上げる機能の開発など、革新的な取り組みが計画されているため、今後の成長が期待できます。

資金調達の参考にすべきポイント

KAKEAIの資金調達事例は、法人経営者や財務担当者にとって多くの参考になるポイントを提供しています。まず、投資家やパートナーを選ぶ際には、自社のビジョンやミッションと共鳴する企業を選ぶことが重要です。KAKEAIは、社会的なニーズをしっかりと捉えた上で資金調達を行っており、投資家にとっても価値のある選択肢を提供しています。

次に、調達した資金の具体的な使途を明示することの重要性です。KAKEAIは、資金調達の目的を「プロダクト強化」と「組織体制強化」に分けて明確に示しています。これにより、投資家に自社の成長戦略が理解されやすくなり、信頼を築く要因となります。

さらに、実績を示すことの大切さも見逃せません。KAKEAIは、既に多くの大企業と提携している点を強調し、サービスの信頼性をアピールしています。このように事業の成果を示すことで、資金調達の成功につながる可能性が高まります。

最後に、社会の動向をよく観察し、タイムリーにアプローチを行うことの重要性です。1on1ミーティングのニーズの高まりを背景に、KAKEAIは適切なタイミングで資金調達を行いました。このように市場の動きに敏感であることは、自社の成長を加速させるために欠かせない能力です。

以上のポイントを念頭に置くことで、法人経営者や財務担当者は、KAKEAIの事例から学び、自社の資金調達戦略を強化するための参考にすることができるでしょう。適切な戦略を立て、社会のニーズに応じた製品やサービスを提供し続けることが、成功を収める鍵となります。

1on1プラットフォーム「Kakeai（カケアイ）」を開発・運営する株式会社KAKEAI、9.7億を追加調達（累計調達額は24億2800万円）株式会社KAKEAI2024年10月9日 10時00分13

1on1プラットフォーム「Kakeai」を開発・運営する株式会社KAKEAIは、プレシリーズBラウンドとして、モバイル・インターネットキャピタル、DBJキャピタルを引受先とした第三者割当増資、および複数の金融機関からの融資により9.7億を追加調達したことをお知らせいたします（これにより累計調達額は24億2800万円）
1on1ミーティングに関連する社会ニーズの高まりにより一層お応えすべく、プロダクト開発ならびに組織体制強化に取り組んでまいります。

資金調達の背景
2020年のサービスローンチ以降、1on1プラットフォームKakeaiのご利用企業は拡大し続けています。
特に、2023年後半から2024年にかけては、従業員数1000名以上の企業の人事部門〝以外〟でのご利用が進んでいます。

1on1ミーティング実施の浸透を認識する一方、社会全体において「よい1on1ミーティングを実施・定着させることの困難さ」が浮き彫りになっているものとも捉えています。

1on1プラットフォームKakeaiのご利用に関するお問い合わせの背景も、「1on1の効率や質」という1on1への直接的な問題意識のみならず、「育成・成長支援、エンゲージメント向上、離職・定着、コミュニケーション不足、マネジメント力強化・支援、組織風土改革」など多岐に渡り、1on1が企業活動における重要な位置付けとされていることを伺い知ることができます。

さらに、2024年は学校、医療、サービス業、ドライバー、工場などオフィスワーク以外の現場でのご利用も進んでいます。

＜参考＞
香川大学、香川県、KAKEAIによる