資金調達データ
- 関連ワードPD-L1, がん, エクソソーム, プレシリーズA, 共同研究, 研究開発, 神経変性疾患, 血中バイオマーカー, 試薬キット, 資金調達
- 配信日2024年11月7日 12時00分
資金調達の概要
株式会社BioPhenoMAは、プレシリーズAラウンドとして約1.9億円の資金調達を行いました。引受先は早稲田大学ベンチャーズ株式会社およびJMTCキャピタル合同会社です。調達した資金は、がんや神経変性疾患に関連する血中バイオマーカ―の定量試薬開発を加速させるために使用され、これには共同研究や委託研究の強化も含まれています。具体的には、PD-L1などの高感度測定研究用試薬の開発が進められ、11月下旬からは受注を開始する予定です。BioPhenoMAは、極微量タンパク質の検出技術「TN-cyclon™」を有しており、これを生かして生物医学分野における更なる進歩を目指しています。
資金調達の背景(推測)
BioPhenoMAが資金調達を実施した背景には、がんや神経変性疾患に対する診断技術の重要性の高まりがあると考えられます。これらの疾病は、ますます高齢化が進む社会において大きな課題となっており、新たな診断・治療手段の開発が求められています。また、バイオマーカ―の検出に関する技術の進展は、従来の方法では測定困難だった極微量タンパク質の定量を可能にするものであり、これは医療現場において大きなインパクトを与える可能性があります。さらに、BioPhenoMAは自社の研究成果をもとに、大手製薬会社との共同研究を進めており、こうした業界の動向からも資金調達の必要性が推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した理由として、いくつかの要因が考えられます。まず第一に、技術の革新性です。「TN-cyclon™」技術は、従来の手法に比べて高感度かつ簡便に極微量タンパク質を測定できるため、多くの医療機関や研究機関からの関心が高まっていると思われます。このような競争優位性を持つ技術は、投資家にとっても魅力的であり、資金調達の成功につながった要因の一つです。
次に、引受先の選定も成功の要因と考えられます。早稲田大学ベンチャーズおよびJMTCキャピタルは、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ機関であり、BioPhenoMAにとって強力なパートナーとなる可能性があります。これにより、資金調達だけでなく、事業の成長を支援する広範なネットワークや専門知識も得られることが期待されます。
最後に、がんや神経変性疾患という分野への関心の高まりも一因です。医療分野では、早期発見や個別化医療のニーズが増加しており、これに応える形での新しい技術の開発は、投資家にとってもリターンが期待できるテーマとなります。こうした背景から、資金調達がスムーズに進んだと考えられます。
資金調達の参考にすべきポイント
法人経営者や財務担当者が資金調達を行う際に参考にすべきポイントとして、以下の点が挙げられます。
まず、自社の技術や製品の競争優位性を明確に示すことが重要です。BioPhenoMAは、極微量タンパク質の測定というニッチでありながら成長が見込める市場に焦点を当てており、これは投資家に対して魅力的に映る要因です。自社の強みをしっかりと理解し、どうアピールするかを戦略的に考える必要があります。
次に、投資先としての適切なパートナーを選定することも重要です。BioPhenoMAのような分野において、特定の業界に知見を持つ投資家は、資金提供だけでなく、ビジネスの成長を促進するためのサポートを提供できます。適切なパートナーシップを築くことが、資金調達の成功率を高める要因となります。
また、資金調達を行うタイミングも重要です。市場や医療のトレンドに左右されやすい業界では、資金調達のタイミングが成否を分けることがあります。BioPhenoMAが資金調達を実施した時期は、がんや神経変性疾患の分野に対する関心が高まっていたため、非常に適切なタイミングだったと考えられます。
最後に、資金の使い道を具体的に明示することもポイントです。BioPhenoMAは、どのように資金を活用するかを具体的に記載しており、これが投資家の信頼を得る要素となったと思われます。資金を調達する目的が明確であればあるほど、投資家にとってそのリスクは低減します。
以上のようなポイントを念頭に置き、法人経営者や財務担当者は資金調達の計画を練り、実行することが求められます。
BioPhenoMA、プレシリーズAラウンドで約1.9億円の資金調達を実施極微量タンパク質の高感度測定技術TN-cyclon™により、血中バイオマーカ―の定量試薬開発を加速株式会社BioPhenoMA2024年11月7日 12時00分1
株式会社BioPhenoMA(東京都新宿区、社長:丹羽大介、CEO:藤井直人、以下BioPhenoMA)は、早稲田大学ベンチャーズ株式会社およびJMTCキャピタル合同会社を引受先とする、第三者割当増資(プレシリーズAラウンド)により、約1.9億円の資金調達を実施いたしました。
弊社はこれまでの研究成果をもとに、がんや神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病等)領域において、大手メーカーや製薬会社と、血中バイオマーカ―の定量試薬開発に係る共同研究開発や委託研究を実施しております。また、自社では免疫チェックポイント分子のひとつであるPD-L1の高感度測定研究用試薬を開発し、11月下旬より受注を開始いたします。
今回の資金調達により、現在実施中の共同研究や委託研究の推進強化、がんや神経変性疾患領域を中心とした自社研究用試薬の更なる開発、およびエクソソームをはじめとしたその他のバイオマーカ―についての研究開発を推進して参ります。■BioPhenoMAについて
BioPhenoMAは早稲田大学 伊藤悦朗教授らが開発した、極微量タンパク質の検出技術「TN-cyclon™」を有するスタートアップです。「TN-cyclon™」は吸光プレートリーダー等の一般的なバイオラボの設備を用いて、血中やエクソソームに含まれる極微量タンパク質を超高感度に測定できる技術です。
弊社は生体現象機構を解析するために“誰もがどこでも簡単に「極微量タンパク質検出」を行える革新的なプラットフォームを創生し、生物医学分野の更なる進歩に貢献する”をミッションとして掲げ
出典 PR TIMES