資金調達データ
- 関連ワードJiMED, KII, スタートアップ, ワイヤレス植込型BMI, 人工知能, 出資, 助成, 大阪大学, 神経疾患, 資金調達
- 配信日2025年2月13日 10時00分
資金調達の概要
KII(慶應イノベーション・イニシアティブ)は、大阪大学発のスタートアップ企業JiMEDに対して、約3.5億円の資金調達を行いました。JiMEDは、この資金を活用して、ワイヤレス植込型BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)の開発を加速する計画です。資金調達の方法は第三者割当増資という形式で行われ、他の出資者からの調達も含まれています。また、KIIがリードベンチャーキャピタル(VC)として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から最大2億6,500万円の助成を受けることも発表されました。これにより、JiMEDは資金調達の総額が大幅に増加し、技術開発の資金を確保しました。
資金調達の背景(推測)
JiMEDが開発するワイヤレス植込型BMIは、重度の神経疾患や外傷によって身体を自由に動かせない患者の意思伝達を助ける画期的な技術です。この分野においては、特に活躍が期待される疾患患者のニーズが高まっており、国際的に見ても多数の患者が新たな治療法を求めています。従来の治療法が存在しない状況もあり、医療分野のイノベーションを進めるための資金調達が必須だったと推測されます。
また、KIIが十分な資金を確保しているスタートアップへの投資を行う姿勢は、アカデミア発の技術が実社会で実用化される可能性を重視していることを示しています。KIIのミッションには「社会を変える」という明確な目標が含まれており、投資先に対してもその影響を重視していると考えられます。さらに、ディープテックに対する注目が高まる中、KIIがリードVCとして採用されたことは、JiMEDの技術的価値を高く評価している側面もあると推測されます。
資金調達が成功した理由(推測)
資金調達が成功した要因はいくつか考えられます。第一に、JiMEDが開発している技術自体の革新性と社会的意義が大きいことです。重度の神経疾患を持つ患者に対し、高度な意思伝達を可能にする技術は、医療分野の新たな可能性を示しています。この社会貢献性は、投資家にとっての重要なポイントとなり得ます。
次に、KIIの実績と信頼性も大きな要因です。KIIは、大学発スタートアップへの投資に特化したファンドを運営し、医療やデジタル・テクノロジー領域での豊富な経験を持っています。このような背景は、他の出資者にも安心感を与え、資金調達を円滑に進める要因となったと考えられます。
さらに、NEDOからの助成も大きな支援となっています。国の機関からの支援を受けることにより、JIIMEDのプロジェクトや技術がより信頼されやすくなります。この支援を通じて、他の投資家が出資の決断をする際の後押しとなった可能性があります。
資金調達の参考にすべきポイント
法人経営者や財務担当者がJiMEDの資金調達の事例から学べる点は多岐にわたります。以下にいくつかの重要なポイントを挙げます。
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技術の社会的価値の明示: JiMEDの様に、自社の技術が持つ社会的意義を明確に説明することが重要です。特に医療関連の技術は、改善されるべき社会的な課題が多く存在するため、その解決に寄与することをアピールすることが成功の鍵となります。
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信頼性の向上: 資金調達を成功させるためには、信頼性の高いパートナーシップを結ぶことが不可欠です。KIIのような実績のあるVCや国の助成制度と連携することで、外部からの信頼を得やすくなり、資金調達がスムーズに進むでしょう。
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総合的な資金調達手法の活用: JiMEDは複数の出資者からの調達と助成金を組み合わせることで、総額を増やしました。このように様々な資金源を組み合わせることが、資金確保の戦略として有効であることを示しています。
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投資家への透明性の確保: 資金調達の際には、事業計画やリスク、利益がどのように見込まれるかを詳細に説明し、投資家に透明性を持たせることが期待されます。この透明性が投資決定を円滑にし、信頼関係を構築する要素となります。
このように、JiMEDの資金調達事例は、法人経営者や財務担当者にとって多くの示唆を与えるものとなっています。
KIIがワイヤレス植込型BMIを開発するJiMEDに出資重度の神経疾患患者の意思伝達を可能にする革新的技術の社会実装を加速慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)2025年2月13日 10時00分0
慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、大阪大学発スタートアップであるJiMEDに対して出資をいたしました。JiMEDは今回の増資により総額3.5億円の資金調達を実施し、ワイヤレス埋め込み型BMIの開発を加速させてまいります。慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下 KII)は、弊社が運営するファンドより、大阪大学発スタートアップである株式会社JiMED(本社:大阪府吹田市、代表取締役 中村 仁)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。他の出資者からの調達も含め今回の第三者割当増資によるJiMEDの調達額は総額約3.5億円となります。
あわせて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「ディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業の第5回公募において、KIIをリードVCとして、STS(Seed stage Technology-based Startups)フェーズに採択されたことについてもお知らせします。JiMEDは今回の助成期間中に、最大2億6,500万円の助成を受ける予定です。◆ワイヤレス植込型BMIにより閉じ込め状態の患者に自立的な活動を促進
JiMEDは世界初のワイヤレス植込型BMI(wiBMI®)医療機器を開発しています。重度の神経疾患や外傷により、感覚はあるものの身体を動かすことができず、意思伝達が困難な閉じ込め状態の患者様が存在し、全世界で年間新規で400万人以上を超えると考えられています。このような閉じ込め状態の患者様に対し未だ有効な治療法は存在し
出典 PR TIMES