KIIが革新的な CO₂分離材料・回収装置の社会実装を行うJCCLに出資

資金調達データ

  • 関連ワードCO₂分離, JCCL, カーボンニュートラル, 出資, 資金調達
  • 配信日2024年10月8日 10時00分

資金調達の概要

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、九州大学発スタートアップである株式会社JCCLへの出資を行い、同社は総額4.0億円の資金調達を実施しました。出資の目的は、JCCLが開発した革新的なCO₂分離材料「アミン含有ゲル」と回収装置の社会実装を支援することにあります。この資金を活用して、JCCLは300kg/日のCO₂分離回収が可能な装置開発と、吸収剤の製造プロセスを確立することを目指しています。特に、CO₂回収装置の性能評価装置の販売や、CO₂の分離回収能力を高めるべく、既存パートナー企業との連携を進め、さらに将来的にはCO₂回収の効率化を図り、カーボンニュートラルの実現に寄与することを目標としています。

資金調達の背景(推測)

本プロジェクトの背景には、近年の環境問題に対する関心の高まりと、それに伴うカーボンニュートラルへの取り組みが存在します。特に、地球温暖化防止のためのCO₂排出削減が求められる中で、持続可能な方法でのCO₂の分離・回収技術に対する需要が増しています。このような市場のニーズに応える形で、JCCLは革新的な技術を持ち、他の技術との優位性を確保できるポイントがあると予想されます。また、九州大学の研究施設との提携により、最先端の研究成果を実用化する能力が期待されており、これがKIIからの出資を促進した要因の一部であると推測されます。こうした社会的背景と技術的強みは、資金調達における信頼性を高める要素となったでしょう。

資金調達が成功した理由(推測)

資金調達が成功した理由として、いくつかの要因が考えられます。まず一つ目は、JCCLの持つ技術の革新性です。アミン含有ゲルという新しい材料は、生体反応を模して開発されており、これまでのCO₂分離技術と比較して高い効率性が見込まれています。次に、JCCLが目指すカーボンニュートラルの実現は、企業の社会的責任(CSR)とも関連し、出資先としての魅力を高めているでしょう。KII自身が特に大学発のスタートアップ支援を目的としていることも、JCCLの資本確保に寄与しています。また、既存のパートナー企業との連携による相乗効果も期待され、これらの要因が投資家にとって魅力的に映ったと考えられます。加えて、JCCLが短期的なマイルストーンを設定し、そのステップを具体的に提示していることも出資決定を促進する要素となったでしょう。

資金調達の参考にすべきポイント

資金調達の成功事例として、JCCLのケースからいくつかの重要なポイントを学ぶことができます。まず、明確なビジョンを持つことです。カーボンニュートラルという具体的な目標を持つことで、投資家に対して強いメッセージを発信することができます。また、実用化に向けた明確なステップを示すことも重要です。具体的なマイルストーンや目標を設定することで、リスクを低減しつつ投資家の信頼を得ることが可能になります。次に、技術の差別化ポイントの強調です。競争が激しい分野での独自性や優位性をアピールすることで、より多くの投資を引き付けることができるでしょう。さらには、信頼性の高いパートナーシップの形成も欠かせません。学術機関や他の企業との協力体制を整えることで、技術の実用化の容易さが増し、資金調達に対する信頼感が醸成されます。最後に、持続的な社会貢献の意義を強調することも、投資家に響くポイントとして挙げられます。環境問題解決に寄与する技術の開発は、長期的な観点からも多くの投資家に支持され得るのです。

KIIが革新的な CO₂分離材料・回収装置の社会実装を行うJCCLに出資生体反応を模し開発した「アミン含有ゲル」でカーボンニュートラルを実現慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)2024年10月8日 10時00分1慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、革新的な CO₂分離材料及び回収装置を開発し社会実装するJCCLに対して出資をいたしました。JCCLは今回の増資により総額4.0億円の資金調達を実施し、300kg/日のCO₂分離回収が可能な装置開発と、高性能かつ低コストであるCO₂吸収剤の製造プロセス確立を目指します。慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下KII)は、弊社が運営するファンドより、生体反応を模した革新的なCO₂分離材料である「アミン含有ゲル」及びCO₂回収装置を開発した、九州大学発スタートアップの株式会社JCCL(本社:福岡県福岡市、代表取締役 梅原 俊志、以下JCCL)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。他の出資者からの調達もあわせて、今回の第三者割当増資によるJCCLの調達額は総額4.0億円となります。

◆将来的にCO₂回収10t/日を目指す基盤となる技術、装置、材料の製造プロセスを整備
JCCLは、九州大学の星野友教授が長年の研究成果を経て、生体反応を模して開発した新しいコンセプトのCO₂分離材料「アミン含有ゲル」を用いて、CO₂分離回収材料及び回収装置を社会実装、延いては世界のカーボンニュートラルの実現を目指して設立されました。

今回の資金調達により、JCCLは以下の取り組みを進め、CO₂分離回収装置の利用促進に貢献してまいります。

1.パートナー企業と共にCO₂分離回収装置および分離膜性能評価装置の販売
2.来年度実証予定の1日30kgのCO₂を分離回収できる装置の製造

プレスリリース本文の続きはこちら
出典 PR TIMES

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です