X Mile株式会社｜2025年 年頭のご挨拶

資金調達の概要

X Mile株式会社は、2024年にシリーズBの資金調達を実施し、約18億円を確保しました。これにより、累計の資金調達額は26.8億円に達しました。この資金は、テクノロジーを駆使した採用支援プラットフォーム「クロスワーク」と、物流企業向け経営管理クラウド「ロジポケ」など、同社の事業拡大や新しいプロジェクトの推進に利用される予定です。また、新たにCFOを迎えるなど、経営体制の強化にも取り組んでいることが伺えます。資本金は2025年1月現在で19.4億円となっており、順調な成長を背景にさらに資金調達を進めている状況です。

資金調達の背景（推測）

資金調達の背景には、2024年問題と呼ばれる物流業界の人手不足が大きく影響していると推測されます。物流業界は現在、労働生産性の向上が急務とされており、この問題を解決するために、テクノロジーの導入が求められています。X Mileが提供するプラットフォームやクラウドサービスは、これらの課題に対する解決策を提供するものであり、需要が高まっていると考えられます。また、最近の情報によれば、業界全体がデジタル化（DX）にシフトしつつある中で、X Mileの取り組みが注目を集めているため、それに伴う投資需要もあるでしょう。そのため、資金調達が行われた可能性が高いと考えられます。

資金調達が成功した理由（推測）

資金調達が成功した理由としては、以下の3つが考えられます。まず第一に、X Mileが掲げるビジョンが明確であり、社会的なニーズに応えている点です。同社が「ノンデスクワーカーが主役の世界」を目指す中で、物流や建設などのノンデスク産業におけるしっかりした実績と成長性を示すことが注目され、投資家からの支持を受けたと思われます。

第二に、業界のトレンドとの一致があるでしょう。物流業界は「2024年問題」や「労働生産性の向上」という課題に直面しており、これに取り組む企業への投資は魅力的だと考えられます。X Mileはその課題に対して効果的なソリューションを提供しているため、資金調達がしやすかった可能性があります。

第三に、経営陣の強化が資金調達の成功に寄与したと推測されます。新たにCFOを迎えたことや、組織が拡大していることは、企業価値の向上に繋がります。このような経営体制の充実は、投資家に対する信用を高め、資金調達を円滑にしたのではないかと考えます。

資金調達の参考にすべきポイント

X Mile株式会社の資金調達を参考にする際は、いくつかのポイントに注目すべきです。まず、明確なビジョンと社会的課題へのアプローチが重要です。ビジョンが投資家に響くことで、資金調達の成功に繋がる可能性が高まります。したがって、自社の方針や目指す方向性を明確にし、それが市場のニーズにどう応えるのかを整理して発信することが必要です。

次に、業界ニーズの理解と対応が求められます。市場環境や業界トレンドを把握し、どのような解決策を提供できるかを探ることが法人経営者や財務担当者にとって重要です。特に、ターゲットとなる業界の課題に対して具体的なソリューションを示すことが、投資家からの評価を高める一因になります。

さらに、経営陣の強化と組織的なバックアップも欠かせません。優れた経営チームを構成し、適切な役職が設置されていることで、企業全体の信頼性が増し、資金調達を行う際の重要なファクターとなります。特にCFOなどの財務に詳しい役職の採用は、特に財務面で安定を図る上で有効です。

最後に、資金調達を行う際は、継続的なコミュニケーションを意識することが大切です。ステークホルダーとの信頼関係を築くことは資金調達の成功を促進する一因であり、情報の透明性を保つことで投資家との信頼を深めることができます。これにより、次回以降の資金調達も円滑に進めることができるでしょう。

以上のポイントを考慮し、X Mile株式会社の事例を参考にすることで、法人経営者や財務担当者は今後の資金調達に向けた戦略を構築する際のヒントを得られることでしょう。

X Mile株式会社｜2025年 年頭のご挨拶X Mile株式会社2025年1月6日 12時00分1
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、「物流2024年問題（※1）」の只中で、国内の人材不足がより現場で顕在化し、採用強化や労働環境の改善などDXへの意識がより一層高まる1年となりました。

当社は令和元年に創業以来、『テクノロジーの力で、ノンデスクワーカーが主役の世界を』をビジョンに掲げ、物流・建設・製造業などのノンデスク産業向けに多様な事業を展開するコンパウンドスタートアップです。顕在化している「働き手不足・労働生産性の低さ」双方の課題解決に向けた取り組みを進めており、採用支援プラットフォーム「クロスワーク」においては会員登録数が累計70万人、物流企業向け経営管理クラウド「ロジポケ」においては、契約事業所数が全国20,000事業所を突破するなど、順調に歩みを進めています。

2024年は、シリーズB資金調達に始まり（※2）、当社企画で実施した、物流の革新と未来を共に考える2日間の大型イベント「物流DX未来会議2024」に総勢1,000名を越える参加者が集うなど業界を巻き込んでの動きも生まれました（※3）。また、東京都トラック協会 深川・城東・台東・墨田・荒川支部が主催する『初めての運送DXセミナー』イベントにて、弊社がゲスト講師として登壇する等、官学連携の取り組みも実施しています（※4）。

さらに組織面では、経営体制の強化、ステークホルダーとの効果的な双方向コミュニケーションの実施による企業価値の向上を目的として、CFOに松尾 侑紀を迎えました（※5）。社員数も400名を越え、拠点も東京、大阪、福岡に加え、新たに名古屋、広島、札幌を新設し計6拠点へと拡大するなど（※6）、業界課題に取り組むための組織強化に取り組んでいます。本年は、物流業界にとって更なるDX化が